僕はこんなのが嫌で改めろと思うからわざわざ毎月の支出を公開してるんですね。
やり始めてもうすぐ丸5年になりますけど連中はいつまでもいつまでも変わらない。
そんなにも自分を特別な存在だと信じ込んでいるのか。
議員も団体も企業も法人も、皆一人一人同じ個人だ。
橋下市長特別秘書の奥下氏 業務内容記録ゼロ
◇日誌も出退勤記録もなしで賞与80万 「まるで私設秘書」
NGOの「政治資金オンブズマン」の調査で、パーティ券の「あっせん」という不透明な手法で政治資金を集めていたことが明らかになった大阪の橋下徹 市長。その「あっせん」を中心的に手掛けていたのは奥下剛光氏とその家族であり、橋下市長は奥下氏を新たに条例を作って大阪市に雇わせている。その肩書は 大阪市長付きの特別秘書だ。
不可解な奥下氏採用が進めた橋下徹大阪市長 (撮影 粟野仁雄) |
まず、「政治資金オンブズマン」が情報公開を求めた内容を見てみよう。
(1) 特別職の秘書として雇用した人物・特別職の秘書の業務内容を定めた文書
(2) 同秘書に奥下剛光氏を採用した理由などを記載した文書
(3) 同秘書の平成24年2月1日から平成24年10月末日までの出勤状況を示す文書(タイムカードがあればその文書)
(4) 同秘書の平成24年2月1日から平成24年10月末日までの間に業務日誌など名称に拘わらず、同人の従事した業務内容を記載した文書。
(5) 同秘書が平成24年2月1日から平成24年10月末日までの間に参加した会議、行事などを記載した文書
(6) その他、同秘書が関与した活動などについて記載した文書。
業務実態の記録ゼロ
11月26日、大阪市から回答があった。回答したのは政策企画室秘書部。そこには短く、次の様に書かれてあった。
「当該公文書をそもそも作成又は取得しておらず、実際に存在しないため」
ゼロ回答などという生易しいものではない。条例を作って採用した秘書について、業務内容に取り決めも無く、また採用するにあたっての理由も明確でな かったということだ。また、業務内容についての記録は一切残されていないという。参加した会議や行事についても一切の記録が残っていないという。
当然のことだが、奥下氏は市役所の職員だ。橋下市長の私設秘書ではない。だから、橋下市長の政治献金を集めたり、「大阪維新の会」(当時)の為の業務といった政治的な活動は行ってはいけない。活動に透明性が求められる立場だ。
興味深いことに、2011年の橋下徹後援会事務所の政治資金収支報告書を「政治オンブズマン」が調べたところ、「あっせん」の記載が無くなってい た。奥下氏が一族とともに政治資金を「あっせん」していたのは、その前の年までの3年間ということになる。3年間で4900万円もあった「あっせん」が、 この年は、全く無くなっているのだ。実に、不思議な現象だ。
採用四か月でボーナス80万円
大阪市は「政治資金オンブズマン」の情報公開に対して、ある数字を出してきた。それは奥下氏に支払われた給与の詳細だ。月額35万円余り。しかし不 可解なのは賞与だ。2月に採用されてわずか4か月後の6月に、賞与が80万円余りが支払われている。これは入社(大阪市の場合は入庁)間もない人間の最初 の賞与として有り得るのだろうか?
こうした状況について「政治オンブズマン」共同代表の阪口徳雄弁護士(大阪弁護士会)は次の様に指摘する。
「大阪市に情報公開請求をしてみて驚いた。特別秘書は本来どのような仕事をするのか、条例制定にあたって何の定めもない。採用後に奥下秘書が日々ど のような仕事をしているのか、その業務内容を記載した文書も一切ない。仕事は何をしているのか不明だが、給与だけは毎月確実に支払われ、80万円余の高額 の夏の賞与が支給されている。
これでは、後援会でお世話になった幹部の息子を大阪市民の税金で雇い、私設秘書と同じ仕事をさせていると批判されても仕方がない」
橋下市長は、公務員の在り方に厳しい指摘を続けてきた。それが長年、公務員の不正に不信感を持っていた大阪の人々に支持され、今の人気となってい る。では、自らが公務員として採用した奥下秘書については、その例外とするのだろうか?橋下市長には、明確に説明する責任がありそうだ。
(アジアプレスネットワーク編集部)
表 奥下一族によるパーティ券あっせんの内訳(作成 政治資金オンブズマン) ※写真をクリックすると拡大されます。 |
※ 詳細資料 (PDFファイル)
「橋下徹後援会の政治金収支報告書」 2008年度分
橋下市長に特別秘書奥下氏の疑惑を直撃 1
◇勤務内容記録はいらない? 「問題のすり替え」と専門家批判
(ラジオフォーラム リ・シネ)
「じゃあ、国会議員は全部、勤務実態を出してますか?出してないでしょう。『特別職』というのは勤務実態がないんです」
特別秘書の奥下剛光氏の勤務実態を問う記者に対し、橋下徹大阪市長はこのように答えた。国会議員、あるいは議員秘書と、橋下氏自らが条例を作って採用した 大阪市の特別秘書を一からげにした発言だ。長らく「政治とカネ」の問題に取り組んできた弁護士の阪口徳雄さんは「すり替えだ」と憤る。
今年2月13日、大阪市民79人が、橋下市長に対して、奥下特別秘書の問題に対して住民監査請求の申し立てを行った。その内容は、
①不当な条例によって採用した特別秘書に支払った給与、手当、賞与などの全てを秘書から返還させる。
②仮に条例が不当でなかったとしても、特別秘書が大阪市の公務に従事していなかった間の給与、手当、賞与の相当分を返還させる。
③特別秘書に対して、今後、給与、手当、賞与など一切の費用の支給をやめる。
以上の3点であった。
阪口さんはこの申し立てを弁護士の立場からサポートした。
住民監査請求の最初のページ |
弁護士の阪口さんが共同代表を務めるNGO「政治資金オンブズマン」は、昨年11月に奥下特別秘書の待遇と勤務条件について大阪市に情報公開請求した。市が明らかにした奥下秘書の給与は月額35万円余り。それに手当が加算される。
そして賞与は、採用からわずか4カ月後の夏のボーナスは満額とも言える80万円余りだ。また昨年末の衆議院の選挙期間中は休職扱いとなっていたにもかかわらず、冬のボーナスでは74万円余りが支払われている。年間で600万円近い。
阪口さんは次のように指摘する。
「600万円は課長級の給与。本来は内規で定まっているはずの勤務内容がまず定まっていなかった。特別職であっても、秘書課の職員であるため市役所内部の 資料にどんな仕事に関与したのか文書がなにかしら残るはずだが、2012年2月1日から10月末までの期間、一切それはなかった」
つまり、奥下氏が仕事をした痕跡が市役所内に公式な文書としてまったく残されていなかったというわけだ。
奥下特別秘書はどんな仕事をしているのか?橋下市長に直撃すべく、ラジオフォーラムは、3月11日大阪市役所を訪れ、まず次のような質問をぶつけた。
「2月13日に市民が、奥下特別秘書の問題について、住民監査請求をしました。その日の会見で、『条例を作って採用したので問題ない』とお答えでし たが、奥下さんは、昨年はタイムカードの記録もない、業務内容の記録もありませんでした。選挙期間中には維新の仕事を手伝っていたのではないかとの疑惑も あります。この件についてどう考えますか」
橋下市長は
「『特別秘書』は『特別職』ですから、勤務時間の概念がありません。24時間、365日、超過勤務手当もない」
と即答。
ラジオフォーラム記者の質問に答える橋下大阪市長 3月11日 撮影リ・シネ |
「勤務『時間』は決まってないとはいえても、勤務『実態』はあるもの。そこをすり替えている。客観的に奥下氏が大阪市の会議に出席したと、もしくは他の会派との調整に参加したとの文書があってもいいはずだが、それもない」
と切り捨てる。
また、橋下市長は、特別秘書が必要だとして
「『特別秘書』を問題視するなら国会議員の秘書をもっと問題視すべき。申し訳ないけど新人の国会議員より僕の方が仕事量は多い。それに比べれば効率的にやっている」
と述べた。
これに対し阪口さんは
「大阪市長の『特別秘書』を国会議員と比較するのもすり替え。比較するなら同じ政令指定都市の横浜市などが妥当であり、横浜市には『特別秘書』は設置されていない」
と指摘している。
就任以来、財政難を理由に大阪市職員の給与カットを進める橋下市長。全国的にも注目を集める"改革の旗手"を演じながら、自分が条例まで作って採用した奥下特別秘書の働きぶりについては、不明瞭な点が多いといわざるを得ない。
奥下特別秘書の疑惑について、さらに橋下市長に迫った。(続く)
※阪口徳雄弁護士 1942年12月生まれ、「政治資金オンブズマン」共同代表として、政治とカネの問題について調査・告発を続けている。
※リ・シネ ライター
橋下市長に特別秘書奥下氏の疑惑を直撃 2
◇後援会長の息子採用 専門家は「違法で不当だ」と指摘
橋下大阪市長が条例まで作って採用した特別秘書の奥下剛光氏は、「橋下徹後援会」会長の息子である。これは情実採用ではないのか?橋下市長に直撃した。
(ラジオフォーラム リ・シネ)
橋下徹 大阪市長(撮影 粟野仁雄) |
「奥下氏が後援会の有力者の息子だから、特別秘書に採用したのではないのですか?」
3月11日に大阪市役所で行われた会見で、私は質問した。
「全然問題ない。『特別職』だから。秘書としての能力が特に優れていた、それでいいじゃないですか」
橋下市長は憮然とした表情でこう答えた。
記者「勤務実態の状況を可視化させることはできないのですか?」
橋下市長「しませんよ、そんなこと。『特別職』なんだから」
「特別職だから」を橋下市長は連発する。特別職は、勤務実態がなくてもいいものなのかと、疑問に思った。
奥下特別秘書はどのような仕事をしていたのか?私は、市長への取材に先だつ3月8日、大阪市市役所秘書課に直接問い合わせをした。ます、奥下剛光特 別秘書への取材を申し込んだが、多忙のためと断られた。次いで、同秘書課へも取材を申し込んだところ、文書で回答したいとのこと。そのため、質問状を送付 した。内容は次のとおりだ。
(1)奥下剛光特別秘書の勤務状況について、現在、勤務内容や出退勤タイムカードは記録されていますか?されているとすれば、いつからされるようになりましたか?
(2)衆議院選挙のあった昨年12月、奥下剛光特別秘書は勤務していましたか?それとも休職されていましたか?
(3)奥下剛光特別秘書は大阪市の職員としてどんな仕事をしていますか?
これに対する秘書課の回答は次のとおり。
(1)市長の秘書の職は地方公務員法第3条第3項第4条に規定された特別職にあたり、同法に規定のある勤務時間その他の勤務条件についての適用はな く、出退勤時間は記録しておりません。また、秘書は市長に随時、業務報告を行い、意思疎通が図られていることから、日々の勤務内容は記録しておりません。
つまり、タイムカードなどに出退勤時間は記録されておらず、秘書の動向を把握しているのは市長だけということになる。
(2)本人からの申し出により、平成24年11月16日~平成24年12月16日の間、休職としておりました。
(3)中央官庁、各政党、市会各派、その他市長からの特命事項に関わる連絡調整を主たる業務としております
先の橋下市長のコメントについて「政治資金オンブズマン」の阪口徳雄弁護士は次のように批判する。
「副市長も『特別職』にあたりますが、副市長の勤務実態については決裁した書類などが多数見られる。ところが奥下特別秘書についてはこれが一切ない。こんなもん、誰が考えても信用できませんよ」
「政治資金オンブズマン」共同代表の阪口徳雄弁護士 |
奥下剛光特別秘書の採用そのものもが「不当な条例による採用」だと阪口さんは指摘し次のように述べる。
「もともと、この条例の制定も採用ありき。本来は大阪市の職員なら試験が必要だが、特別秘書ならそれが必要ない。また、後援会幹部の息子であるから恩返しができる。実に低俗なやり方で、違法であり不当。だから支払われた給与を返還するように求めた」
前述のとおり、奥下特別秘書は、政治団体「橋下徹後援会」会長の奥下素子さんの息子なのである。
阪口さんは
「『橋下徹後援会』が4年間に集めた資金は1億2500万円。主にパーティ券斡旋で集めています。そのうち奥下一族の4名で3500万円、3割近くになる。後援会を支えているのは奥下一族であり、その恩返しのために奥下剛光氏を雇ったのではないか」
と情実縁故採用の疑いを指摘している。
橋下市長は今や、第2野党である「維新」の共同代表であり、もちろん大阪市のトップでもある。政治的に重要なポジションにいる人物であることは間違 いない。情実人事の疑惑をぬぐうべく、奥下特別秘書の採用の経緯、勤務実態について、速やかに明らかにし市政の透明性を高めてもらいたい。
※ 詳細資料 (PDFファイル)
住民監査請求書
公開請求に対する大阪市の「不存在による非公開決定通知書」
「橋下徹後援会の政治金収支報告書」 2008年度分
「橋下徹後援会の政治金収支報告書」 2009年度分
「橋下徹後援会の政治金収支報告書」 2010年度分
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お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム(1/5) Money As Debt
2013/4/2