史上最大の研究結果がここに!
葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻)
動物タンパク神話の崩壊とチャイナ・プロジェクト
――はじめに ―― 39Pランキングに参加
アメリカ国民の悲惨な現状
莫大な金とあらゆる手段を使っているにもかかわらず、アメリカ国民の健康状態は悪化する一方である。
私たちアメリカ人の一人当たりの医療費は、世界中のどの国よりもはるかに多い。
それなのにアメリカ人の三分の一は過体重(体格指数=BMI二五以上)で、一五%余りは糖尿病だ。
近年、この数字は急激に増加してしまった。
三〇年前よりもずっと多くの人が心臓病の犠牲になっているし、一九七〇年代に始まったガンとの闘いでは、惨めな失敗を繰り返している(注)。
【注】日本人の健康状態
日本人の三人に一人はガンで亡くなり、残りの三人に一人は、心臓病か脳卒中で亡くなります。
四十歳以上の成人の三人に一人は糖尿病(予備軍も含む)で、三人に一人は高血圧症です。
肥満人口も増加しており、アメリカ人より少ないものの、四〇~六〇代の男性、および六〇代の女性の約三分の一が過体重です。
子供の肥満も激増中で、日本人の健康状態は程度の差こそあれ、アメリカの場合と同様、すでに悲惨な状況になっています。
(資料)厚生労働省「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要」
アメリカ人の半数が健康上のトラブルを抱えており、週ごとに医者から薬の服用を命じられている。
そして、一億人以上が高血圧症なのだ(人口の約33.3%)。
さらに悪いことに、わが国の子供や青少年たちを若いうちからますます病気のみちへと導いている。
彼らの三分の一は過体重か、あるいは過体重になるリスクを抱えている。
かつては大人だけに限られていた糖尿病も、年々子供たちに広がっている。
こうした子供はこれまでとは比べられないほど多くの薬を飲んでいるのだ。
「健康神話」の原点
問題はすべて、次の二つの習慣に行き着く。
すなわち、朝食と昼食、そして夕食だ。
四十年余り前、私が仕事を始めたばかりの頃、食べ物が「健康上のトラブル」とこれほどまで密接に関係しているなどとは思いもしなかった。
何年もの間、「どの食べ物を食べるのが自分の体にとってふさわしいか」などということは決して考えることがなかったのである。
皆が食べているものを同じように安心して食べていた。
すなわち、私が食べていたものは、「おいしいもの」「簡便なもの」、もしくは「両親が作り方を教えてくれたもの」を食べている。
ほとんどの人の食べ物の好みや食習慣は、与えられた環境の中で教えられ身につけたものだろう。
私の食習慣も、私の人生とともにできあがったものだ。
私が育ったのは、牛乳が暮らしの中心となっている酪農家の家だ。
私たちは学校で、「牛乳は、強くて健康な骨や歯を作ってくれる」と教わった。
「牛乳は、自然が与えてくれた最も完璧な食品だ」とも教わった。
また、私の家ではほとんどの食べ物を自分の畑か牧場で作っていた。
大学へ行くように言われたのは、家族の中で私が最初だった。
私はペンシルベニア州立大学で予備獣医学を学び、一年間ジョージア大学の獣医学部に通ったところで、コーネル大学が私を招聘してくれた。
動物栄養学について大学院で研究するための奨学金付きだった。
ある意味、私は自分が学校に授業料を払うのではなく、学校が学費を支給してくれるという理由のために転学したともいえる。
私はそこで修士課程を終えた。
私はネズミの寿命を延ばす研究(通常の食事より量を少なく与えることで発見)で有名なコーネル大学教授、クリープ・マッケイ博士に最後の教え子として学んだ。
コーネル大学で私が行った博士課程の研究は、牛や羊を早く成長させる方法を発見することにあった。
私は「動物性タンパク質の生産力」を向上させようとしていたのである。
私が栄養学で習った基本は「より良質の栄養摂取」にあったからだ。
私は肉や牛乳、卵の摂取をもっともっと推進することによって健康改善を促進する、という道を一目散に歩んでいたのである。
明らかにそれは、幼い頃の農家での体験の延長であったし、アメリカ人の食事は世界で最も素晴らしいものだ、と相変わらず信じていたからだった。
人格が形成される頃、私は「アメリカ国民は正しい食事をしている。それは高品質の動物性タンパク質を十分にとっているからだ」という言葉を繰り返し繰り返し聞かされたのである。
知ってる人は知っています(^o^)
子供たちは何を食べればいいのか 子供のからだは家族が守る!
葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻)
動物タンパク神話の崩壊とチャイナ・プロジェクト
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アメリカ国民の悲惨な現状
莫大な金とあらゆる手段を使っているにもかかわらず、アメリカ国民の健康状態は悪化する一方である。
私たちアメリカ人の一人当たりの医療費は、世界中のどの国よりもはるかに多い。
それなのにアメリカ人の三分の一は過体重(体格指数=BMI二五以上)で、一五%余りは糖尿病だ。
近年、この数字は急激に増加してしまった。
三〇年前よりもずっと多くの人が心臓病の犠牲になっているし、一九七〇年代に始まったガンとの闘いでは、惨めな失敗を繰り返している(注)。
【注】日本人の健康状態
日本人の三人に一人はガンで亡くなり、残りの三人に一人は、心臓病か脳卒中で亡くなります。
四十歳以上の成人の三人に一人は糖尿病(予備軍も含む)で、三人に一人は高血圧症です。
肥満人口も増加しており、アメリカ人より少ないものの、四〇~六〇代の男性、および六〇代の女性の約三分の一が過体重です。
子供の肥満も激増中で、日本人の健康状態は程度の差こそあれ、アメリカの場合と同様、すでに悲惨な状況になっています。
(資料)厚生労働省「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要」
アメリカ人の半数が健康上のトラブルを抱えており、週ごとに医者から薬の服用を命じられている。
そして、一億人以上が高血圧症なのだ(人口の約33.3%)。
さらに悪いことに、わが国の子供や青少年たちを若いうちからますます病気のみちへと導いている。
彼らの三分の一は過体重か、あるいは過体重になるリスクを抱えている。
かつては大人だけに限られていた糖尿病も、年々子供たちに広がっている。
こうした子供はこれまでとは比べられないほど多くの薬を飲んでいるのだ。
「健康神話」の原点
問題はすべて、次の二つの習慣に行き着く。
すなわち、朝食と昼食、そして夕食だ。
四十年余り前、私が仕事を始めたばかりの頃、食べ物が「健康上のトラブル」とこれほどまで密接に関係しているなどとは思いもしなかった。
何年もの間、「どの食べ物を食べるのが自分の体にとってふさわしいか」などということは決して考えることがなかったのである。
皆が食べているものを同じように安心して食べていた。
すなわち、私が食べていたものは、「おいしいもの」「簡便なもの」、もしくは「両親が作り方を教えてくれたもの」を食べている。
ほとんどの人の食べ物の好みや食習慣は、与えられた環境の中で教えられ身につけたものだろう。
私の食習慣も、私の人生とともにできあがったものだ。
私が育ったのは、牛乳が暮らしの中心となっている酪農家の家だ。
私たちは学校で、「牛乳は、強くて健康な骨や歯を作ってくれる」と教わった。
「牛乳は、自然が与えてくれた最も完璧な食品だ」とも教わった。
また、私の家ではほとんどの食べ物を自分の畑か牧場で作っていた。
大学へ行くように言われたのは、家族の中で私が最初だった。
私はペンシルベニア州立大学で予備獣医学を学び、一年間ジョージア大学の獣医学部に通ったところで、コーネル大学が私を招聘してくれた。
動物栄養学について大学院で研究するための奨学金付きだった。
ある意味、私は自分が学校に授業料を払うのではなく、学校が学費を支給してくれるという理由のために転学したともいえる。
私はそこで修士課程を終えた。
私はネズミの寿命を延ばす研究(通常の食事より量を少なく与えることで発見)で有名なコーネル大学教授、クリープ・マッケイ博士に最後の教え子として学んだ。
コーネル大学で私が行った博士課程の研究は、牛や羊を早く成長させる方法を発見することにあった。
私は「動物性タンパク質の生産力」を向上させようとしていたのである。
私が栄養学で習った基本は「より良質の栄養摂取」にあったからだ。
私は肉や牛乳、卵の摂取をもっともっと推進することによって健康改善を促進する、という道を一目散に歩んでいたのである。
明らかにそれは、幼い頃の農家での体験の延長であったし、アメリカ人の食事は世界で最も素晴らしいものだ、と相変わらず信じていたからだった。
人格が形成される頃、私は「アメリカ国民は正しい食事をしている。それは高品質の動物性タンパク質を十分にとっているからだ」という言葉を繰り返し繰り返し聞かされたのである。
知ってる人は知っています(^o^)
子供たちは何を食べればいいのか 子供のからだは家族が守る!