世界がもし100人の村だったら 3 たべもの編 | |
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さんまの塩焼きにさといもの煮っころがし
あとはご飯と味噌汁と漬物
これが4~50年前の日本のありふれた夕ごはん。
1人が一年に112キログラムの米を食べていました。
今の2倍です。
貧しい食事だと思いますか?
でも、このころの日本は、食べ物の80%近くを自分たちでつくっていました。
そして21世紀になりました。。。
世界には65億人の人がいますが、
もしもそれを100人の村に縮めて
(たべもの)のありかたをみるとどうなるでしょう。
100人のうち47人は農村に、53人は都市に住んでいます。
畑を耕したり、家畜をそだてたりしてたべものをつくっている人は20人です。
15人がアジア人、3人がアフリカ人、2人が南北アメリカ人やヨーロッパ人などです。
20人のうち13人はトラクターで、7人は人の力で耕しています。
村人は食事エネルギーの半分以上を穀物からとっています。
100人の村びとのうち50人は米を、26人は小麦を、
7人はとうもろこしを、あとはいも類などを主食にしています。
村びと100人のうち
16人は、1年を110万円以上で暮らし、いろいろなものをたくさんたべています。
そのうち2人は日本の人で、1年を平均360万円で暮らしています。
43人は、1年を64万円で暮らし、きちんとたべています。
41人は、1年を8万円以下で暮らし、ときどきしかたべられません。
そのうち12人は戦争や、干ばつや洪水や砂漠化のためにいつもお腹をすかせています。
この12人のうち
3人は、インド
2人は、中国
3人は、ほかの地域のアジア
3人は、サハラ以南のアフリカ
1人は、ラテン・アメリカに住んでいます。
その多くは、農村の女性や子どもです。
村びとの平均寿命は
女性が69歳で男性が64歳です。
村いちばんの長生きは、日本の女性で86歳です。
でも、サハラ以南のアフリカの人の寿命は50歳にとどきません。
村びと100人のうち33人は
ビタミンやミネラルが足りないために、
思うように働いたり遊んだりできません。
70人は鉄分が足りません。
途上国では、妊娠している女性の半分以上が鉄分不足です。
そのため、お産のときにたくさんのお母さんや赤ちゃんが亡くなります。
100人のうち14人は太りすぎです。
アメリカの大人を100人とすると60人は太りすぎです。
そのうち14人は超肥満です。
アメリカの子どもを100人とすると25人が太りすぎです。
100人のうちたべものをたくさんつくって他の人に売っている人は48人です。
足りなくて買っている人は52人です。
100人のうち、1人にみたないアメリカの農民が、
41%の大豆、38%のとうもろこしをつくっています。
アメリカは村いちばんの穀物輸出国です。
この村には20人の中国人がいます。
そのうち、14人が農民です。
この14人が、村全体の半分ちかくの野菜をつくっています。
キャベツ、トマト、たまねぎ、きゅうり、にんじん、すいかなどです。
卵、米、肉類、いも類も、中国の農民がいちばんたくさんつくっています。
それでも、中国はこの村で2番目にたくさんのたべものを輸入しています。
世界がもし100人の村だったら
1年のあいだに75人は20キロの、25人は80キロの肉をたべています。
1人が1年に食べる肉は
インドでは5キロ、中国では45キロですが、イタリアでは80キロです。
1人が1年に食べる卵は
インドでは30個、アメリカでは174個、日本では226個です。
この村でとれる魚を100尾とすると
18尾を中国が、9尾をペルーが、5尾をアメリカが、
5尾を日本が、5尾をインドネシアがとっています。
でも、魚のとりすぎのため、村の4分の3の漁場で魚がへってきています。
また村びとは50尾の養殖の魚もたべています。
養殖の魚はせまいところでそだてられ
脂がのりやすい餌をあたえられます。
いろいろな薬もあたえられます。
村で使われる水の70%は農業につかわれています。
1キロの米を作るには4トン近い水がいります。
1キロの牛肉をつくるには20トンの水がいります。
牛丼1杯には、2トン以上の水がいります。
いっぽうで18人の村びとは料理につかうきれいな水がありません。
40人の台所には下水施設がありません。
畑でトラクターをうごかし
化学肥料や農薬をつくり
たべものを工場で加工し
包装するものをつくり運ぶには、石油がいります。
アメリカの4人家族は
1年にたべる牛肉のために
1000リットルの石油をつかいます。
炊事をするのに61人は、ガスや電気や灯油をつかいます。
37人は薪などを燃やします。
100人のうち74人の家には、電気がきています。
そのうち33人の家には、冷蔵庫があります。
村ではこの30年の間に穀物が1倍半以上とれるようになりました。
肥料は4倍以上つかわれるようになりました。
肥料や農薬のつかいすぎで
村の農地の65%はすっかりおとろえています。
わたしたちが暮らす日本は
春夏秋冬、旬の食材にめぐまれています。
そこでは、くだものはどうなっているでしょう。
日本には1億2800万人の人がいますが
日本がもし100人の村だったら
たべものの仕事に携わる人は10人です。
3人が、田畑を耕し
1人が工場で食品を加工し、3人が店で食品を売っています。
3人が、食堂など、外食の店で食事のサービスをしています。
魚をとったり、養殖をしているのはたったの0.002人です。
国の予算のうち農業のためにつかわれるのは2.8%です。
軍事費は5.8%です。
ヨーロッパは狭い国がほとんどです。
でも、食料自給率はフランスが122%、
ドイツが88%、イギリスが70%です。
日本の食料自給率は40%です。
わたしたちのからだの60%は
よその国の食べ物でできています。
わたしたちのたべものをつくっている畑の70%は、よその国にあります。
わたしたちのたべものをつくるためによその国で1年に使われる水は
日本で使われる水の1.1倍です。
日本の穀物自給率は28%です。
砂漠の国、サウジアラビアは29%です。
もしも日本でつくられるたべものだけだとしたら、
わたしたちは1日2600キロカロリーとっているのを
1900キロカロリーにへらさなくてはなりません。
小麦を50%、肉を90%、油やバターを90%、魚を15%へらして、
米を30%、いも類を600%ふやさなくてはなりません。
日本の私達は、
食費のうち8%を生鮮食品に
30%を外食に
62%を加工食品につかっています。
加工食品は日本が世界一たくさん輸入しています。
加工食品には、添加物が欠かせません。
日本では1500種類の食品添加物を1人が1年に24キロ食べています。
小学生と中学生を100人とすると
朝食をかならずたべるのは77人です。
19人は、たべないことがあります。
2人は、ほとんどたべません。
70人は、給食をいつも、あるいはときどきのこします。
日本のわたしたちは
世界でいちばんたくさんたべのこしを捨てています。
私たちが捨てる食べ残しは、年に2000万トン以上です。
世界の食糧援助量は、年に1000万トンです。
中国の賢者、老子はいいました。
「もうこれで充分だ」と思える人は、本当の富を探しはじめる、と。
インドの哲学者、ヴァンダナ・シバはいいました。
世界は、そこに生きるすべての物に食料をあたえてこそ、持続できる、と。
世界がもし100人の村だったら
この村でつくられた穀物を平等に分ければ、
すべての人が、1日2800キロカロリーの食事をとることができます。
もし、恵まれた25人が肉や牛乳やバターをたべるのを10%へらしたら、
17人の栄養不足の人に穀物をまわすことができます。
もし、アメリカと日本の人がビタミン剤や健康食品に使うお金を
食糧不足の国ぐににまわしたら、11人が飢えずにすみます。
そんなのは夢だと、あなたはいうかもしれません。
でも、こうも考えてみてください。
街角のコーヒーチェーンには、
フェアトレード(公正貿易)のコーヒーも売っているところがあります。
もしもあなたがそれを飲めば、
ラテン・アメリカなどの小さな農園の農民はきちんとした食事ができます。
もしもあなたが、草地で育った乳牛のミルクや
国産のえさで育った牛の肉を買えば、
こんなにたくさんの穀物を輸入しなくてすみます。
また、フランスのように、学校に飲み物の自動販売機をおくことをやめたなら、
若い人たちが、ソフトドリンクを飲みすぎて太りすぎることもなくなります。
お金は、人気投票の手段です。
わたしたちは
より好ましい世界からやってくる
より好ましいたべものを買うことで、
より好ましい世界を少しずつ、でも確実に、力強く引き寄せることができます。
さあ、想像してみてください。
もしもあなたが
もう少したくさんごはんをたべたり
国産の米粉でパンや洋菓子を焼いたり
肉や卵や牛乳を少しだけへらしたり
工夫して、水道の水でおいしいお茶をいれたとしたら。
もしもあなたが
地元でとれた野菜や魚を買って、自分で料理し、
旬のくだものの皮をむき
自分が食べられる分だけとりわけて
なるべくのこさないようにしたとしたら。
ごみは土にかえしたとしたら。
「ごちそうさま」の向こうには
どんな世界がひらけるでしょう?
また、こんなことも想像してみてください。
もし、都市に住む人が
野菜を自分たちでつくったらどうなるでしょう。
キューバの首都・ハバナは、そんな菜園都市です。
アメリカの経済封鎖とソ連の崩壊で、
たべものが手に入らなくなったキューバでは
ハバナ市民に、土地を貸すことにしました。
人々は中庭を、バルコニーを、屋上を、ゴミ捨て場を耕し、
空き缶にも土を入れて、野菜を育てました。
化学肥料や農薬は、つかいたくても、ありません。
ですから、すべて有機農法です。
学校や家庭から出る生ごみも 家畜の餌や肥料にしました。
ハバナには 新鮮で、安くて、安全なたべものが出まわるようになりました。
世界がもし100人の村だったら
都市で耕す人は3人です。
でも、来年は6人になります。
世界の都市や町に小さな畑がもっとふえます。
そして再来年は・・・
世界がもし100人の村だったら 4 子ども編 | |
マガジンハウス |
ここに書いたのが本の内容とまったく同じかどうかは残念ながら分かりません。
発売日 2004/12/1
映画『フード・インク』『ありあまるごちそう』予告編
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ありあまるごちそう [DVD] | |
紀伊國屋書店 |
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