【福田内閣メールマガジン】
こんなものがあるなんて、皆さん知っていただろうか。
ただ「あれして欲しい」「これもして欲しい」「そんな事はしないで」「負担は嫌だ」 言っているだけでは世の中変わらないんじゃないか。
そう考えると、やれる事 自分が少しでも出来る事を模索し始めた。
===================================================================
違いを乗り越えて。福田康夫です。
七夕の日に始まった北海道洞爺湖サミットが、一昨日、大きな事故やトラブルもなく無事に終了しました。
これも北海道の地元の皆さんや、警備関係者、ボランティアの方々などの協力のお陰です。
本当にありがとうございました。
今回のサミットは、近年に例を見ないほど、極めて重要かつ世界の関心も高いサミットになりました。
なぜならば、地球温暖化の進行、原油や食料の価格高騰、金融市場の緊張など、世界規模の問題が人々の生活に直接そして大きな影響を与える中で開かれたサミットだったからです。
これらの課題を前に、首脳同士が一つのテーブルを囲んで、時にはお互いに激しくやりあう場面もありましたが、3日間にわたって、昼夜をわかたず真剣かつ率直な議論を行い、多くの成果をあげることができました。
まず、地球温暖化を防ぐために2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を少なくとも50%削減するという長期目標については、昨年のサミットでは、「真剣に検討する」との表現にとどまっていましたが、今回は、米国を含むG8はもちろん、これを世界全体の目標として採択することを求めていくことで合意することができました。
皆さんの家計を直撃し、そして貧しい国々にとっては死活問題ともなっている原油や食料の価格高騰の問題についても、各国が果たすべき役割について熱心な議論が重ねられました。
原油については、増産や省エネ・新エネへの取組を加速することに加えて、金融市場が価格高騰に悪影響を与えないよう、より詳しい在庫情報の公表や先物市場の監督体制の強化などに取り組むことで合意しました。
また、食糧については、途上国の農業生産力を引き上げるための支援を強化するとともに、緊急対応として、輸出規制の撤廃や食糧備蓄の放出を呼びかけました。
政治分野では、核不拡散の問題を重点的に取り上げ、北朝鮮とイランについて充実した議論を行いました。
北朝鮮については、朝鮮半島の非核化の実現に向けて、しっかりと検証していくことで一致し、また、拉致問題については、その解決の重要性について、ブッシュ大統領を始めとする各国首脳から力強い支持を得ました。
今回のサミットでは、G8に加えて中国やインドなど16か国の首脳、5つの国際機関の代表を招いて、世界が直面する課題の解決策について、首脳同士で、長時間にわたり率直な意見交換を行うことができました。
それぞれの国で、立場が異なり、意見が違うのは当然です。しかし、今、私たちの前に立ちはだかる問題は、いずれも一つの国やグループだけでは解決できない地球規模の課題です。違いを乗り越えてこそ、具体的な解決につながるということを、首脳間で共有し、一緒にこれに取り組んでいくという強い意思を世界に向けて表明することができました。
33年前、「共通の信念と責任を分かち合う」国々が集い、フランスのランブイエ城で、最初のサミットが開かれました。北海道洞爺湖で、このランブイエ精神を再確認し、それをG8を超えて世界に広げるきっかけ作りができたのではないかと思います。
議長をつとめ、地球環境問題をはじめ世界規模の課題解決にあたり、我が国に対する世界の期待の大きさを改めて痛感しました。
世界にとってなくてはならない国、国民が世界に誇れる国をめざして、引き続き、国民の皆さんと一歩一歩前に向かって進んでいきたいと思います。
--------------------------------------------------------------------
こんなものがあるなんて、皆さん知っていただろうか。
ただ「あれして欲しい」「これもして欲しい」「そんな事はしないで」「負担は嫌だ」 言っているだけでは世の中変わらないんじゃないか。
そう考えると、やれる事 自分が少しでも出来る事を模索し始めた。
===================================================================
違いを乗り越えて。福田康夫です。
七夕の日に始まった北海道洞爺湖サミットが、一昨日、大きな事故やトラブルもなく無事に終了しました。
これも北海道の地元の皆さんや、警備関係者、ボランティアの方々などの協力のお陰です。
本当にありがとうございました。
今回のサミットは、近年に例を見ないほど、極めて重要かつ世界の関心も高いサミットになりました。
なぜならば、地球温暖化の進行、原油や食料の価格高騰、金融市場の緊張など、世界規模の問題が人々の生活に直接そして大きな影響を与える中で開かれたサミットだったからです。
これらの課題を前に、首脳同士が一つのテーブルを囲んで、時にはお互いに激しくやりあう場面もありましたが、3日間にわたって、昼夜をわかたず真剣かつ率直な議論を行い、多くの成果をあげることができました。
まず、地球温暖化を防ぐために2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を少なくとも50%削減するという長期目標については、昨年のサミットでは、「真剣に検討する」との表現にとどまっていましたが、今回は、米国を含むG8はもちろん、これを世界全体の目標として採択することを求めていくことで合意することができました。
皆さんの家計を直撃し、そして貧しい国々にとっては死活問題ともなっている原油や食料の価格高騰の問題についても、各国が果たすべき役割について熱心な議論が重ねられました。
原油については、増産や省エネ・新エネへの取組を加速することに加えて、金融市場が価格高騰に悪影響を与えないよう、より詳しい在庫情報の公表や先物市場の監督体制の強化などに取り組むことで合意しました。
また、食糧については、途上国の農業生産力を引き上げるための支援を強化するとともに、緊急対応として、輸出規制の撤廃や食糧備蓄の放出を呼びかけました。
政治分野では、核不拡散の問題を重点的に取り上げ、北朝鮮とイランについて充実した議論を行いました。
北朝鮮については、朝鮮半島の非核化の実現に向けて、しっかりと検証していくことで一致し、また、拉致問題については、その解決の重要性について、ブッシュ大統領を始めとする各国首脳から力強い支持を得ました。
今回のサミットでは、G8に加えて中国やインドなど16か国の首脳、5つの国際機関の代表を招いて、世界が直面する課題の解決策について、首脳同士で、長時間にわたり率直な意見交換を行うことができました。
それぞれの国で、立場が異なり、意見が違うのは当然です。しかし、今、私たちの前に立ちはだかる問題は、いずれも一つの国やグループだけでは解決できない地球規模の課題です。違いを乗り越えてこそ、具体的な解決につながるということを、首脳間で共有し、一緒にこれに取り組んでいくという強い意思を世界に向けて表明することができました。
33年前、「共通の信念と責任を分かち合う」国々が集い、フランスのランブイエ城で、最初のサミットが開かれました。北海道洞爺湖で、このランブイエ精神を再確認し、それをG8を超えて世界に広げるきっかけ作りができたのではないかと思います。
議長をつとめ、地球環境問題をはじめ世界規模の課題解決にあたり、我が国に対する世界の期待の大きさを改めて痛感しました。
世界にとってなくてはならない国、国民が世界に誇れる国をめざして、引き続き、国民の皆さんと一歩一歩前に向かって進んでいきたいと思います。
--------------------------------------------------------------------