将棋の棋譜配信サービスの開始だ。
通勤電車や、寝る前などの
ちょっとした空き時間に、
今は文庫本を読んでいるか
音楽を聴いていることが多いのだが、
それらに加えて、
携帯端末で棋譜が眺められたらいいのになぁ、
と夢見ている。
技術的には全く問題はない。
ビジネスとして成り立つかどうかだが、
それも全く問題ないように思われる。
たとえば、最初の端末として
iPhone と iPod touch を使えば、
初期投資はものすごく低く抑えられる。
iPhone(iPod touch)用の
ソフトウェア開発キットSDKは、
Appleから安く配布されている。
端末用の棋譜再生アプリは、
既に良いものがあるので、
経験のある人が作れば、
たとえゼロから作ったとしても
それほどの時間はかからないだろう。
調整まで入れても、
1人月、100万円以下だと思う。
将棋ソフトを開発しているような
学生さんに頼めば、
もっと安くできるかもしれない。
必要な初期投資はこれだけ!
作ったソフトの配布には
Apple の App Store が使える。
無料で配布してくれれば嬉しいし、
そうでなくても300円くらいなら
喜んでお金を払う。
嫌だけど、1000円くらいまでなら
衝動的に払ってしまうかも・・・
無料にすれば、ユーザサポートを
あまりしなくてすむのも良い^^;
もともと、そんなにバグも出ないだろうし、
サポートの必要もあまり無いと思う。
現在 nifty でやっている順位戦中継システムの
ユーザサポートと同じくらいだろう。
棋譜データは、棋士が自分で作ればよいと思う。
今でも、将棋世界や週間将棋に原稿を書いているのと同じだ。
棋譜データの配信には iTunes Store が使える。
現在の中継のように、ポイントごとの解説つき
(この手が妙手、敗着、それに代わる手は・・・)で、
1局100円~ではどうだろうか?
棋士のランクや解説の詳しさ(分岐図なども含むか否か)で
値段を変えてもよいだろう(あまり高くしないで欲しいが)。
棋士は暇な時間に自分の棋譜をデータ化すれば
ちょっとしたアルバイトにはなる?
ついでに、それぞれの棋士に、勝負哲学や将棋観、
そこで何を考えていたか、など、いろいろと
好きなことを開陳していただくのも面白い。
端末側のソフトの能力にもよるが、
実戦の棋譜以外の教育用コンテンツなどへの展開も
いろいろありえそうだ。
勝又さん、藤井さん、先崎さん、豊川さん、など、
解説コメントの面白さで人気が出る人もいそう。
所司さんなど、解説コメントの丁寧さで
人気が出る人も出そうだ。
もちろん、自前で配信サイトまで立ち上げてもいい。
初期投資はかかるが、
将棋24のサイトなどをうまく使えば、
それほどはかからないかもしれない。
将棋ファンの梅田望夫さんに相談すれば、
適当な配信運営会社を紹介してもらえるかもしれない。
そういうビジネスをやりたがっている人は
たくさんいるはず。
アマチュアの棋譜も自由にアップロード可能にすれば
なおよいだろう。アマチュアにとっては、
同じレベルのアマチュアの棋譜も大変参考になる。
音楽のように、コピー回数を制限するなど、
著作権保護を入れることも技術的には可能だろう。
データと配信体制さえ整えば、
対応端末はどんどん増やしてゆける。
画面の大きな携帯電話でもよいし、
PSPのようなゲーム機でもよい。
将来、新聞などからの資金が減っても、
棋譜を資産として使って一定の収入が確保できる。
iPhone, iPod touch のユーザは世界中にいるので、
英語化したものを配信すれば、
将棋の世界普及の大きな手段にもなる。
ネット対局、ネット中継の次は、ネット配信。
ネット将棋のタイトル戦を増やしたり、
ウン千万円の大金を使って海外対局をするよりも、
数百万円でこっちをやるしかない、絶対いける、と思うのですが、
だめでしょうか?
将棋連盟のみなさま、梅田望夫さま、
ぜひぜひご検討いただき、
棋士もファンも、みんなが幸せになるような
筋のよいビジネスにしていただけるとと幸いです。
いろいろ新しい試みにチャレンジしている
LPSAが先にやる、というのもいいかも^^;
扇子とか布盤とか、カレンダーとかのグッズもいいけど、
まずは将棋の棋譜で勝負するのがプロでしょう^^
問題があるとすれば、
棋譜が売れる棋士と売れない棋士の差が
はっきりとしてしまうこと、だと思うけど、
それは今でも、将棋世界などに取り上げられるか否かについて
大きな差があるので、気にしてもしかたがないと思う。
将棋連盟が多少上前をはねることにすれば、
全体としては潤うことになるし、
現在よりも棋譜の発表の場、機会が増えるというのは
決して悪いことではないはず。
そして、梅田さんの言によれば、
その場を維持するためのコストは、
どんどんゼロに近づいてゆくのだ。
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グレイ
遠山 雄亮
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