情報ソース:
東京電力プレスリリース
Wikipedia「福島原子力発電所」「福島原子力発電所事故」
官邸発表資料
福島第1原子力発電所
〒979-1300 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地
北緯37度25分17秒東経141度02分01秒
福島市までの距離 約60km(Mapionキョリ測による)
水戸市までの距離 約 126km
宇都宮市までの距離 約 140km
仙台市までの距離 約 155km
皇居付近までの距離 約 225km
1号機:沸騰水型軽水炉、GE製、46万kW、1971年3 月26日運転開始
2号機:沸騰水型軽水炉、GE製、78.4万kW、1974年7月18日運転開始
3号機:沸騰水型軽水炉、東芝製、78.4万kW、1976年3月27日運転開始
2010年10月26日プルサーマル営業運転開始
4号機:沸騰水型軽水炉、日立製、78.4万kW、1978年10月12日運転開始
5号機:沸騰水型軽水炉、東芝製、78.4万kW、1978年4月18日運転開始
6号機:沸騰水型軽水炉、GE製、110万kW、1979年10月24日運転開始
沸騰水型原子炉の構造:
炉心にはジルコニウム等で覆われた核燃料棒と制御棒とが水につかって存在する
燃料棒と制御棒は圧力容器(厚さ約16 センチの鋼鉄製、設計耐圧80気圧)の中にある
圧力容器中の水(一次冷却水)が沸騰して出る蒸気で直接タービンを回して発電する
圧力容器は格納容器(厚さ3センチの鋼鉄製+コンクリート防護壁)の中にある
格納容器内の運転時圧力は約4気圧
格納容器の下部には圧力抑制プールがついている
格納容器は原子炉建屋(鉄筋コンクリート製)の中にある
原子炉建屋の中には使用済み核燃料貯蔵プールがある
Wikipedia にある沸騰水型原子炉之図
震災時の状況
1号機:運転中、原子炉内燃料棒400、使用済燃料棒292
2号機:運転中、原子炉内燃料棒548、使用済燃料棒587
3号機:運転中、原子炉内燃料棒548、使用済燃料棒514
4号機:定期検査中、原子炉内燃料棒 0、使用済燃料棒1331
5号機:定期検査中、原子炉内燃料棒548、使用済燃料棒946
6号機:定期検査中、原子炉内燃料棒764、使用済燃料棒876
事象の推移(CSVっぽいフォーマット)
日時, 炉番号, 事象
3/11 14:46, all, 地震・津波の発生
3/11 14:46, 1+2+3, 制御棒挿入により1,2,3号炉の原子炉自動停止
3/11 15:42, 1+2+3, 全交流電源喪失の通報
3/11 15:45, all, 津波によるオイルタンク喪失
3/11 15:45, all, 核燃料保存プール冷却不能 → 水温上昇
3/11 16:45, 1+2, 非常用炉心冷却装置注水不能の通報
3/11 19:03, other, 原子力緊急事態宣言の発令
3/11 20:50, other, 半径2km 以内に避難指示
3/11 21:23, other, 半径3km 以内に避難指示、3km~10kmに屋内待機
3/11 00:49, 1, 格納容器圧力異常上昇を通報
3/12 04:40, all, 正門付近のγ線量が顕著に増加し始める
3/12 05:44, other, 半径10km 以内に避難指示
3/12 06:00, other, 菅総理がヘリコプターで現地視察
3/12 07:00, 1, 冷却水喪失が始まる
3/12 09:00, 1, 炉心露出が始まる
3/12 10:17, 1, 格納容器損傷を防ぐためのベントに着手するも不具合で開かず
3/12 14:30, 1, 格納容器損傷を防ぐためのベントに成功、1名被曝
3/12 15:29, all, 敷地境界の放射線量が制限値(XX Sv/h) を超過 → 17:00に政府に通報
3/12 15:36, 1, 建屋で水素爆発、建屋喪失、白煙観測、4名負傷
3/12 17:17, other, タワークレーン操縦室内の重傷者1名の死亡確認?
3/12 18:25, other, 半径20km以内に避難指示
3/12 20:20, 1, 原子炉内に海水注入開始、その後ホウ酸注入も開始 → 22:15中断
3/12 20:41, 3, 格納容器圧力を降下させるためのベント開始
3/13 00;00, 3, 冷却水喪失が始まる → 炉心露出へ
3/13 01:23, 1, 原子炉内への海水注入作業再開
3/13 02:44, 3, ECCSが停止 → 燃料棒露出
3/13 05:10, 3, 冷却装置注水不能の通報
3/13 08:56, other, 敷地境界の放射線量が制限値を再度超過 → 09:01に政府に通報
3/13 08:41, 3, 格納容器内の圧力を降下させるためのベントを実施 → 09:20 に成功を確認
3/13 09:08, 3, 炉内に淡水を注入
3/13 09:25, 3, 炉内にホウ酸を含んだ淡水を注入
3/13 11:00, 2, 格納容器内の圧力を降下させるためのベントを完了
3/13 11:55, 3, 炉内に消火系から真水注入開始
3/13 13:12, 3, 炉内に消火系から海水+ホウ酸注入開始
3/13 14:15, other, 敷地境界の放射線量が制限値を再度超過 → 14:23に政府に通報
3/13 01:10, 1+3, 海水不足により海水注入を停止
3/13 03:20, 3, 海水注入を再開
3/13 04:08, 4, 使用済燃料プールの水温が84度に上昇
3/13 06:10, 3, 格納容器圧力が460kPa に上昇(設計上の最高使用圧力 427kPa)
3/13 06:50, 3, 格納容器内圧力 530気圧に上昇
3/13 07:44, 3, 格納容器圧力異常発生 → 07:55 通報
3/14 07:50, 3, 原子炉冷却機能喪失を通報
3/14 11:01, 3, 原子炉建屋で水素爆発、白煙観測、11名負傷
3/14 11:01, 2, 原子炉建屋パネル開放
3/14 12:00, 2, 冷却水喪失が始まる → 炉心露出へ
3/14 13:25, 2, 原子炉冷却機能喪失を通報
3/14 16:34, 2, 炉内への消火系からの海水注入開始
3/14 17:17, 2, 炉内水位低下、注水再開
3/14 18:06, 2, 逃がし安全弁開放
3/14 18:22, 2, 炉内水位が -3,700mm に到達、燃料全体が露出
3/14 22:50, 2, 格納容器圧力異常上昇の発生 → 23:39 通報
3/15 00:02, 2, 格納容器圧力を下げるためのベントを実施
3/15 03:00, 2, 格納容器圧力が設計圧力を超過
3/15 06:00, 4, 原子炉建屋の損傷を確認
3/15 06:14, 2, 圧力抑制室付近で異音、圧力低下(損傷?)、一部人員の避難、海水注入を実施
3/15 06:14, 3, 煙の発生
3/15 11:00, other, 半径20km-30km に屋内退避指示
3/15 06:25, 2, 建屋5階付近から白煙確認
3/15 09:38, 4, 原子炉建屋4階北西部付近で出火確認(燃料プールから?)→ 11:00頃 炎確認できず
3/15 10:22, 3, 周辺で 400mSv/h を観測
3/15 10:59, other, オフサイトセンターに退避命令
3/15 12:25, 4, 火災鎮火確認
3/15 15:20, 1, 非常用補機冷却系を停止 → 16:25 再起動
3/15 20:05, 4, 非常用補機冷却系を停止 → 21:25 再起動
3/16 05:45, 4, 建屋北西部付近に炎を確認 → 06:15 炎確認できず
3/16 16:00, other, 通信回線を誤って切断 → 17日00:40分頃復旧
3/16 08:34, 3, 白煙が大きく噴出
3/16 10:45, 3, 格納容器破損のおそらのため中央制御室から作業員退避
3/16 11:33, 3, 中央制御室への作業員復帰、注水作業再開
3/17 09:48, 3, 自衛隊ヘリコプターからの放水(4回)→ 10:00終了
3/17 19:05, 3, 警察の放水車による放水(1回)を開始 → 19:15終了
3/17 19:35, 3, 自衛隊の消防車による放水(5回)を開始 → 20:09 終了
3/18 13:30, 5, 屋上穴あけ作業終了
3/18 14:00, 3, 自衛隊消防車による放水(7回)を開始 → 14:38終了
3/18 14:42, 3, 米軍高圧放水車による放水(1回)を開始 → 14:45終了
3/18 17:00, 6, 屋上穴あけ作業終了
3/19 00:30, 3, ハイパーレスキューによる連続放水を開始 → 01:10終了
3/19 02:10, 3, ハイパーレスキューによる放水を開始 → 03:40終了
3/19 05:00, 5, 残留熱除去系ポンプを起動、燃料プールの冷却開始
3/19 09:15, 5+6, 屋根部の穴あけ(3箇所)完了
3/19 14:05, 3, ハイパーレスキューによる放水を開始 → 20日03:40終了
3/19 22:14, 6, 残留熱除去系ポンプを起動、燃料プールの冷却開始
3/20 08:00, 3, 原子炉内温度が 300度以上、炉圧上昇
3/20 08:21, 4, 自衛隊消防車による放水を開始 → 09:40終了
3/20 15:05, 2, 燃料プールに40トンの海水注水 → 17:20終了
3/20 18:22, 4, 自衛隊消防車による放水を開始 → 19:43終了
3/20 21:30, 3, ハイパーレスキューによる放水を開始 → 21日03:58終了
3/21 06:37, 4, 自衛隊、米軍による放水を開始 → 08:41終了
3/21 11:36, 5, 電源を外部電源に切り替え
3/21 15:55, 3, 原子炉建屋屋上南東側から灰色かかった煙が発生
3/21 14:30, other, 南放水口付近海水から最大 126.7倍(濃度限界比)のI-131、24.8倍のCs-134 等を検出
3/22 18:02, 3, 灰色かかった煙が終息に向かう
3/21 18:22, 2, 原子炉建屋屋根部から白いもや状の煙を確認 → 21:11 見えない状態
3/22 06:30, other, 南放水口付近海水の放射線物質は低下
3/22 10:45, 3, 中央制御室の照明点灯
3/22 11:20, 1, 圧力容器温度が400度以上に上昇
3/22 15:10, 3, 東京および大阪のハイパーレスキューによる放水(150トン)開始 → 17:01終了
3/22 16:19, 2, 燃料プールに18トンの海水注水 → 17:01頃終了
3/22 17:17, 4, コンクリートポンプ車による放水(150トン)を開始 → 20:32終了
3/22, 1+2+3+4+5+6, 外部電源が復旧
3/22 19:41, 5+6, すべて外部電源に切り替え完了
3/22 22:46, 3, 中央制御室照明が点灯
3/23 02:30, 1, 海水注入(給水系経由)を開始
3/23 10:00, 4, コンクリートポンプ車による放水を開始 → 13:02頃終了
3/23 11:00, 3, 燃料プールへの海水注水開始 → 13:20終了
3/23 16:20, 3, 原子炉建屋から黒色かかった煙が発生 → 23:30頃発生停止を確認
3/23 17:24, 5, 残留熱除去海水系の仮設ポンプが停止
3/24 05:35, 3, 燃料プールに燃料プール冷却材浄化系を用いた海水(120トン)注入開始
3/24 10:50, 1, 建屋屋上から白いもや状湯気の発生確認
3/24 11:30, 1, 中央制御室の照明点灯
3/24 14:25, 3, タービン建屋地下の高圧復水ポンプ電源盤付近の水から200mSv/hを測定
3/24 14:35, 4 , コンクリートポンプ車による放水(150トン)を開始 → 17:30終了
3/24 16:14, 5, 残留熱除去海水系の仮設ポンプを起動、16:35 運転再開
3/24, other, 3号機タービン建屋地下で作業員3名が被曝、2号機、3号機のタービン建屋地下に高濃度放射性物質を含む水を確認
3/24 17:00, 1, タービン建屋地下からの排水を開始 → 19:30頃停止(復水器満水)
3/25 06:05, 4, 燃料プールに冷却材浄化系を用いた海水注入を開始 → 10:20終了
3/25 06:20, 1, 屋上建屋から白いもや状の湯気の発生確認
3/25 08:30, other, 南放水口付近海水から最大 1251倍の I-131 を検出
3/25 09:00, 2, 原子炉建屋内の水が一般排水口に流れた跡を発見
3/25 10:30, 2, 燃料プールに冷却材浄化系を用いた海水注入を開始 → 12:19終了
3/25 11:46, other, 屋内退避者への自主避難勧告
3/25 13:28, 3, ハイパーレスキュー(川崎)による放水を開始 → 16:00終了
3/25 15:37, 1, 原子炉への海水を淡水に切り替え
3/25 18:02, 3, 原子炉への海水を淡水に切り替え
3/25 19:05, 4, コンクリートポンプ車による放水(150トン)を開始 → 22:07終了
3/25 23:10, 1, タービン建屋1階の水たまりから380万ベクレルを検出
3/26 10:10, 2, 原子炉へホウ酸入り淡水注入を開始
3/26 14:30, other, 南放水口付近海水から最大 1851倍の I-131 を検出
3/26 16:31, 2, 原子炉への注水を仮設電動ポンプに切り替え
3/26 16:46, 2, 中央制御室の照明が点灯
3/26, 2, タービン建屋地下階たまり水から1.3x10^7 ベクレルの I-131 を検出、水面線量率は 1Sv/h 以上
3/27 12:34, 3, コンクリートポンプ車による放水(100トン)を開始 → 14:36終了
3/27 15:10, 1, タービン建屋溜まり水の復水器への回収作業を実施
3/27 15:30, 1+2+3, タービン建屋外のトレンチにたまり水を確認、表面線量は1号機0.4mSv/h、2号機1Sv/h 以上、3号機は線量確認できず
3/27 16:55, 4, コンクリートポンプ車による放水(125トン)を開始 → 19:25終了
3/27 18:31, 2, 原子炉への冷却水注入を仮設電動ポンプに切り替え、純水に切り替え
3/28, other, 3/21,22日に採取した敷地内土壌から微量の核反応由来プルトニウム検出
3/28 17:40, 3, 復水貯蔵タンクからサージタンクへの水の移送開始 → 3/31 20:40 終了
3/28 20:30, 3, 原子炉への注水を仮設電動ポンプに切り替え
3/29 08:32, 1, 原子炉への注水を仮設電動ポンプに切り替え
3/29 11:50, 4, 中央制御室の照明点灯
3/29 13:55, other, 南放水口付近海水から最大 3355倍のI-131を検出
3/29 14:17, 3, コンクリートポンプ車による放水(淡水100トン)を開始 → 16:18終了
3/29 16:30, 2, 燃料プールへの注水を淡水に切り替えて実施 → 18:25終了
3/29 16:36, other, 集中環境施設プロセス主建屋地下2階の水たまりから放射能検出
3/29 16:45, 2, 復水貯蔵タンクからサージタンクへの水の移送を開始 → 4/1 23:50終了
3/30 09:25, 2, 燃料プールへの仮設電動ポンプによる淡水注入開始
3/30 09:45, 2, 仮設電動ポンプから消防ポンプに切り替え、13:10注水中断
3/30 14:04, 4, コンクリートポンプ車による放水(140トン)を開始 → 18:33終了
3/30 14:30, all, すべての号機の残留熱除去系に外部電源と非常用電源を確保
3/30 17:56, 1, タービン建屋1階電源盤から発煙 → 18:13 発生停止
3/30 19:05, 2, 燃料プールへの注水を再開 → 23:50終了
3/31 09:20, 1, 立抗内の汚染水の集中環境施設の貯槽への移送を開始 → 23:25終了
3/31 12:00, 1, 復水器タンクからサプレッションプール水サージタンクへの移送を開始 → 4/2 15:26終了
3/31 13:03, 1, コンクリートポンプ車による放水を開始 → 16:04終了
3/31 15:42, other, 淡水を搭載した米軍はしけ船1隻が着岸
3/31 16:30, 3, コンクリートポンプ車による放水を開始 → 19:33終了
3/31 20:28, 4, コンクリートポンプ車による放水を開始 → 14:14終了
3/31, 4, タービン建屋の一部の照明が点灯
4/1 11:35, other, はしけ船ホース手直し作業中に作業員が海に転落、救出
4/1 14:56, 2, 仮設電動ポンプによる燃料プールへの注水を開始 → 17:05終了
4/1 15:00, other, 共用プール山側の約500m^2に飛散防止剤を試験的に散布
4/1 15:58, other, 米軍はしけ船からろ過水タンクへの補給を開始
4/2 09:10, other, 米軍はしけ船(2隻目)が接岸
4/2 09:30, 2, 取水口付近の立抗内に高濃度汚染の水があり、亀裂から海へ流出していることを確認 → 生コンクリート流し込み(効果なし)
4/2 09:52, 3, コンクリートポンプ車による放水を開始 → 12:54終了
4/2 10:20, other, 米軍はしけ船(1隻目)からろ過水タンクへの補給を再開 → 16:40終了
4/2 17:00, 2, 復水器から復水貯蔵タンクへの水の移送を開始
4/2 17:16, 1, コンクリートポンプ車による燃料プールへの試験的放水 → 17:19終了
4/2, 1+2+3, タービン建屋の一部の照明が点灯
4/2, other, 集中環境施設の建屋内の水を4号機タービン建屋にいそうか石
4/3, 09:52, 米軍はしけ2号船から1号船への水の移送を開始 → 11:15終了
4/3 11:52, 1+2+3, 炉内に淡水を給水系から注入している仮設電動ポンプの電源を外部電源に切り替え
4/3 13:55, 1, 復水器から復水貯蔵タンクへの水の移送を開始
4/3 17:14, 4, コンクリートポンプ車による放水開始 → 20:16終了
4/3 2, 取水口付近からの海への漏水を防ぐために高分子ポリマー等を注入
4/4 2, 取水口付近からの海への漏水対策としてトレーサーを投入
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