自動ブレーキ(特にファントム・ブレーキ)
について少し調べている。
検索すると、自動ブレーキによる事故は
それなりに起こっているようだ。
たとえば、以下のページに情報がまとめられていた。
自動ブレーキは誤作動しないの?誤作動の割合と事故率まとめ
これでみても、クレームは「作動しない」より
「勝手に作動した」のほうが圧倒的に多い。
ただし、このページの情報の出典は、
国土交通省の自動車を安全に使うためには、の中の、
衝突被害軽減ブレーキは万能ではありません!
というページの動画の中で、
2017年の情報として紹介されているもの。
もっと新しい情報も出して欲しいものだ。
また、この動画のもう一つの問題点は、
不具合報告 340件の内訳では「勝手に作動」
のほうがずっと多いのに、
その後の動画の内容はすべて「作動しない」に
ついてのものになっていることだ。
不具合の報告のうち、実際に事故があった率も、
作動しなかった場合についてだけしか示されていない。
「勝手に作動した」のほうは、再現が難しいのかもしれないが、
前のエントリーでも書いたとおり、リコールなどの対象にも
なっているので、ぜひ、そちらについての動画も作って欲しい。
動画といえば、最近は、
みなさんドライブレコーダーをつけているので、
YouTube で「自動ブレーキ、誤作動」
などと検索すると、いろいろな動画が出てくる。
多くは、警報が鳴るだけだったり、
一瞬ブレーキがかかるくらいだが、
いくつか見た中で一番怖そうだったのは、
【新型フィット】衝突軽減ブレーキの危険な発動ケースとその原因
交差点で、前を横切る車が通った後に
発進しようとしたら、自動ブレーキがかかって
交差点内で?停止している。
推測だが、前の車の検知結果にタイムラグがあって、
ゆっくり発進した時点で、前にまだ車がいる(障害物がある)と
判断されたためではないかと思う。
あらためて、十分な余裕をもって
運転することが大切だと思う。
どういうところに気をつければ良いのか、
については、AutoReport というサイトのこちらの記事が、
対策も含めてとてもよくまとまっていた。
自動ブレーキが誤作動しやすいタイミングについて
特に、最後の
> 誤作動と不作動は紙一重
というのはまさにそのとおりだと思う。
自動ブレーキの誤作動を無くすためには、
現実の運転状況の中で、自動ブレーキが作動するべき状況を、
その他の状況から正しく識別する必要があるのだが、
実際に表れ得る状況は無数にあって、
それらを正しく識別することはとても難しい問題だ。
もちろん、メーカーでは、いろいろな状況を想定して
テストを繰り返しているわけだが、それでも
誤作動をゼロにすることはかなり難しいのだろう。
前のエントリーにも書いたとおり、
誤作動を防ごうとすると、逆に、
作動するべきときに作動しない
不作動が起こりやすくなる。
どちらを重視して調整するべきか、
が悩ましいところだろう。
また、複数センサーがあって、
それぞれが違う答えを出してきたときに、
どちらを信用するのか、なども、
状況によってかなり異なる。
消費者からのクレームを扱う
国民生活センターでも、自動ブレーキに限らず、
先進安全自動車に関する消費者の使用実態
についてのまとめを出しているのだが、これも 2018年4月最終更新。
フィット4の例もあるように、各社ともまだ、
技術が変わっている状態のようなので、
毎年くらい更新していって欲しいと思う。
こちらについては、辛口クルマ批評のサイトにも面白い記事があった。
自動ブレーキの誤作動で事故るという理不尽
個々のクレームに対するコメントが
辛口で面白い。
最新の画像もっと見る
最近の「PC、IT、AI」カテゴリーもっと見る
Seminar with Professor Geoffrey Hinton, at the Royal Swedish Academy of Engineering Sciences (IVA)
Google DeepMind のハサビス博士らが 2024年のノーベル化学賞を受賞!
2024年ノーベル物理学賞選考委員会をめぐる妄想:たぶんこうだったんじゃないか劇場
ホップフィールド教授とヒントン教授が 2024年のノーベル物理学賞を受賞!
注目AIニュース20選~ChatGPTの新会話モード、Llama3.2、NotebookLMのアップデート、NotionAI進化、Copilot Wave2
キャラクター召喚装置「Gatebox」カップヌードルオリジナル ずんだもんver.
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事