ショパンコンクールの予備予選で、
小林愛実さん、反田恭平さん、角野隼人さんの
3人が選んで弾いた曲の中に、
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
が共通して入っていたという。
聴き比べしやすいように
リンクが張られていたので、
聴き比べてみた。
反田恭平さん
小林愛実さん
角野隼人さん
優勝した
ブルース・リゥさん
も追加して置く。
* * *
ピアノを弾けない素人の感想だが、反田さんは
ダイナミクスとタッチでセンセーショナルに弾いて、
聴き手の感情を揺さぶり、操る。
まさにヴィルトオーゾの趣だが、悪く言えば曲芸的な面もある。
小林さんは情感豊かなピアノで、響きに情感を乗せるのがうまいなぁと思う。
別の言い方をすると、情感のこもる響きや弾き方を探すのがうまいのだろう。
反田さんの近くにいたので、自然と、反田さんとは違う方向に
進化したのかもしれない。
角野さんは中間的な感じ。お二人に較べるとまだ進化途上で、
まだまだ今後の伸び代がある、という感じだった。
もちろん、それでも圧倒的にうまいのだが・・・
* * *
それにしても、驚くのは、ピアノを奏でる技術の急速な向上だ。
反田さんは少し別格としても、3次予選やファイナルに残るような人たちは、
とても高いレベルの技術、技巧を披露している。
ショパンコンクールの優勝者や入賞者の演奏を
並べて聴き比べたら、ピアノ演奏技術の進歩、
みたいなものが見えるのかもしれない。
ポリーニは明らかに一時代を画したと思う。
あのエチュードは本当に衝撃的だった。
にもかかわらず、特に近年また、技術の向上が著しくて、
ほとんど信じられないような演奏が
普通に行われているというのは、
教育法や練習法の変化など、何か理由があるのだろうか?
最新の画像もっと見る
最近の「音楽」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事