出版社にとっては、
ついにその日がきた、という感じだろうか?
それとも、お手並み拝見、だろうか?
ネットでは講談社の電子書籍出版に関する契約書の
高飛車ぶりが話題になっているが、
せっかくの電子書籍なのだから、
作家自身が自分で配信するのもありだと思う。
いずれ配信サービス構築用のプラットフォームを
楽天あたりが提供するようになれば、
かなりの人がそれを使うのではないだろうか?
音楽ではずっと以前から
平沢進さんが自分で配信している。
でも、あまり一般的になっていないのは、
自分でメンテする大変さなどがあるからだろうか?
それとも、著作権管理の問題?
いずれにせよ、現在の出版社にとって、
編集機能+著作権保護以外の役割が
どんどん縮小してゆくのは間違いない。
映画や音楽と違って、本というのは
基本的にはひとりでも作れるものなので、
プロデューサー的な役割はあまり必要ないが、
最初の読者として内容について相談にのり、
批評する人は、多くの場合にいたほうが良いと思う。
逆に言えば、ネットで完結するようになれば、
広告宣伝などもあまりお金がかからなくなるので、
単行本については、現在の産地直売型ネットショップのように、
才能のある編集者が、自分の抱える作家の作品を、
自分のショップで販売する、というような形態に
収束してゆくのではないだろうか??
ただ、紙の本のニーズはまだまだあると思うので、
過渡期が長いことは予想される。となると、
斜陽とはいえ紙の本を作る人も必要だから、
世の中、なかなか簡単ではない。
電子書籍にしても、端末がどうなるのかは
まだよくわからない。
雑誌を読む、写真を見る、Webを見るのにベストなのは iPad
文庫を読むのにベストなのは小型タブレット
電話をするのにベストなのはレガシー携帯
写真を撮るのにベストなのはレガシーデジカメ
仕事をするのにベストなのはレガシーノートPC
しかし、デジタル機器を何台も鞄に入れるのはつらい。
どんなふうに収束してゆくのだろうか?
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