将棋ソフト「ボンクラーズ」の対戦(持ち時間各3時間)は、
大方の予想どおり、113手で先手のボンクラーズが圧勝した。
米長さんは、昨年のプレマッチで失敗したにもかかわらず、
懲りずに二手目△6二玉の変則戦法を選択。
定跡形の最新研究があらゆる意味で行き届かない
米長さんでは、結局これしか選択の余地がなかった
ということなのだろうか。
結果的に序盤でいきなり不利になることは
避けられたが、その後が問題だった。
膠着した局面から、自分からは攻めに出ずに
千日手と入玉を狙いつつ、
コンピュータのミスを待つ泥沼戦法に出るも、
コンピュータは終始冷静に手待ちを繰り返すだけ。
結局、逆に人間のほうが我慢できなくなって、
攻めてこい、と挑発する展開になったが、
その最中にうっかり指した手を的確にとがめられて、
あとは力を出す場面も全くなく、惨敗となった。
人間とコンピュータの勝負(電王戦)は、
今後5年間、年に1回行われることになっていて、
次回は来年、船江四段が相手をするらしい(※)
女子プロ、引退棋士(元名人)ときて、
ついに若手現役を引っ張り出すところまで来た。
コンピュータ将棋関係者は喜んでいることだろう。
ここまではまあ余興だから、
人間対コンピュータという意味では、
次が本当の勝負ということになる。
しかし、敗れたとはいえ、
ニコ生は30万人も視聴したらしく、
興業的には成功だったようだから、
プロ棋士側にはそれがせめてもの慰めか・・・
余興を1000万円で売りつける米長さんは商売上手だ。
今回の対局料はいくらだったのだろう?
追記:
(※)という予定だったのだが、
局後の記者会見で、急遽、来年は
プロ5人対ソフト5種類の戦いということが発表された。
一人ではプレッシャーに押しつぶされて負けるかもしれないが、
数撃てばいくつかは勝てるかも、ということ??
「5種類のソフト」というところが鍵かもしれない。
昨年の順位で言うと、ボンクラーズ、ボナンザ、
習甦、激指、ponanza だ。GPS将棋も候補だろう。
それらをさしおいて、これはいよいよ「ハム将棋」の出番か???
いずれにせよ、プロ棋士側のあわてぶりが伺える。
今回のシステムは、ふつうのPCの10倍くらい読めているようだが、
単純に読みの手数を増やすだけで、かなり強さが変わるようだ。
最新の画像もっと見る
最近の「将棋・ゲーム」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事