日々の寝言~Daily Nonsense~

フェデラーとナダル

ウィンブルドンの男子シングルス決勝は、
24歳の芝の王者フェデラーが
20歳のクレーの王者ナダルを抑えて勝った。

とてもレベルの高い試合だった。
第1セットは、ナダルの立ち上がりを許さない
フェデラーの先制攻撃が完璧に決まって6-0.
芝のコートでファーストサービスがほぼ100%、
リターンも100% 入っては、
さすがのナダルもどうにもならず、
自分でも訳がわからないうちに終わった感じだろう。

このまま一方的な試合になってしまうのか?と思われたが、
やはりナダルもただものではない。
フェデラーも完璧なプレーをずっと続けることはさすがにできず、
第2セットはほぼ互角の戦いとなった。
それでも、フェデラーが追い込まれたタイブレークを
王者の貫禄でひっくり返して7-6.

しかし、流れは徐々に若いナダルに傾いていた。
第3セットは、不思議な緊迫感が支配する中、
とてもハイレベルのプレーが続く。
オンラインに打たないと負ける、というような打ち合いの末、
またまたタイブレークへ。
ここでナダルが驚異的ながんばりを見せて、
6-7でついにセットを奪取した。

フェデラーは今回のウィンブルドンでは、準決勝まで
1セットも落とさず、3-0で勝ってきていたのだが、
ここでついにセットを落とした。

これで一気に流れが傾くのか?
もしかして、劇的な逆転?とも思われたのだが、
勝負というのは不思議なものだ。

長引けば体力で勝るナダルが優位なのは明らかで、
実質的に勝負の分かれ目となった第4セット、
今度は劣勢のフェデラーが踏ん張って、
6-3で優勝を決めた。

ナダルは、第3セットを取ったことで、
気持ちがほんの少しだけ抜けてしまったような感じだった。
その分だけ、ほんとうにわずかの差で、
追い込まれていたフェデラーが押し返し、
ナダルの精神力を上回って、押し切った、という印象。

結局、終わってみれば、
第1セットの貯金が大きかった、という感じだが、
技術と技術、気力と気力が正面からぎりぎりと
ぶつかりあうのが見えるような
素晴らしいゲームだった。
ナダル、ウィンブルドン準優勝おめでとう!
フェデラー、ウィンブルドン4連覇おめでとう!
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