みんなが好きなことをして生きてゆければ、
それに越したことはない。
しかし、現実の世界は、そんなに人間に都合よくできてはいない。
それに、人間は弱いので、1人では生きられない。
そこで、社会を作って協力することで、生き延びてきた。
社会の中では、自ずから、
みんなが好きなことをするわけにはゆかない。
二人の人間が同時に同じ場所に立つことは
できないので、どちらかが譲らないといけない。
どちらが譲るのか、規律が必要になる。
資源の分配、仕事の分配、そして、社会が生んだ冨の分配。
社会が機能するためには、そのメンバーが、
決められた規律に従うことが必要だ。
では、勝手気ままに、好きなことだけする、
のではないとしたら、自由とは何か?
必要以上の、理不尽な規律の押し付けを拒否できる、ということ?
常に、規律の適切さを疑い、
納得できない場合には、議論の俎上に上げ、
改善してゆくことができる、ということ?
もちろん、なかなか結論が出ない場合もあるだろうが、
それでも、決めつけずに、ずっと議論を続けてゆける、
ということ?
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