メディアアーティストの岩井俊雄さんが手がけたらしい。
既に海外では先行発表しているらしく、
YouTubeにはデモ映像や作品映像がいくつかあった。
なかなか面白そうだし、
ダンスする人たちにはとても楽しい遊び道具、のような気がするが、
どこまで定着するかは、微妙かなぁ・・・
しかし、それを検索ている途中で、
例によって、別の楽器に遭遇してしまった。
reactable = reaction + table という楽器で、
スペインの大学の人たちが作ったらしい。
TENORI-ONは基本的にディジタルのようだが、
こちらは、アナログシンセ+シーケンサのモジュールを、
視覚化し、tangible に制御できるようにしている。
ブロックを結合する、回転でパラメータを調節する、
というアイデアはずっと前からあったと思うが、
生の波形を見せる、大域的な効果を持つブロック、
自動的に近いブロックにつながる、などの要素が加わって、
かなり制御性とインタラクティブ性が高まり、
演奏して楽しむ楽器としての完成度が高くなっているようだ。
テーブル画面を見ているだけでも十分楽しい。
そういえば、これ、Bjorkのライブの映像でも使われていた。
それを見たときは、単なる効果映像だと思っていたのだが、
実際にあそこで音を作っていたとは。
うーむ・・・
ベースはありきたりのアイデアでも、
きちんと詰めて洗練させれば
かなり面白いものになってゆく、ということの
ひとつの良い例だと思う。
料理などもそうだが、感覚的な部分では、
こういう細部へのこだわりがとても重要なのだろう。
さらにそういえば、tangible media で有名な、
MITの石井先生をプロフェッショナル-仕事の流儀が取り上げたときに、
ネットワークを流れる情報を可視化する、というようなことで、
同じような仕組みのテーブルが出てきていたような気がする。
あれを見たときには、
なんだか無理やりtangible にしているようで、
意味がよくわからなかったのだが、
楽器にする、という手があったとは・・・
いつもながら、自分の頭の固さを思い知る。
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