その間に、あいかわらず佐藤康光棋聖が爆走している。
竜王戦は初戦を勝ったし、順位戦でも羽生三冠に勝ったし、
昨日も、王将戦リーグで、久保八段を力でねじ伏せた。
これで破竹の9連勝中。
この後どうなるにせよ、今年度は佐藤康光(と糸谷四段)の年
として記憶されることになるだろう。
ところで、プロ試験でフリークラス編入となった瀬川さんは
どうしているか、と見ると、現時点で9勝5敗、
勝率6割4分程度。これはそんなに悪くない。
レースクイーンに将棋を教えたり、まめにブログを書いたり、
アメリカ出張したり、いろいろ多忙と思われる中、
とても健闘していると思う。
しかし、フリークラスからC2への昇格条件を見ると、
これが結構厳しい。
いくつか条件があるのだが、最初にあげられているのは、
年間成績で参加棋戦数+8勝以上で、勝率6割以上。
瀬川さんの場合、下に書く10棋戦に参加できるので、
18勝10敗(原則トーナメントなので、負けて終わる)、
なら勝率6割4分となってOK,ということになる。
通常の棋士は9棋戦なので、17勝以上かつ6割以上を
2005年度の成績で満たしている人を調べてみたら、
森内、渡辺、羽生、佐藤、谷川、森、南、藤井、丸山、
郷田、森下、深浦、真田、畠山(鎮)、佐藤(秀)、山崎、
田村、窪田、小林(裕)、松尾、佐藤(紳)、宮田、
伊奈、阿久津、飯島(栄)、橋本、安用寺、大平、
村山(慈)、佐藤(和)、片上、村中
のようだ。連盟HPの成績欄に載っている棋士
156名中32名、上位約2割ということになる。
思ったより少ない。
ちょっと目だって活躍しないと難しいという感じだ。
Aクラスでも満たしていない人は結構いる。
対戦相手のレベルが高いから、これはまあしかたないのだが、
もうちょっと緩く、全体の上位3割くらいのレベルでも
よいのではないか、とも思う。
瀬川さんの今年度の各棋戦の成績は
竜王戦 1勝1敗(昇級者決定戦の分、トーナメントは12月頃から)
棋聖戦 3勝1敗
王将戦 これからスタート
王位戦 1勝1敗
王座戦 0勝1敗
棋王戦 これからスタート
朝日オープン 1勝1敗
新人王戦 これからスタート
銀河戦 3勝中(予選含む)
NHK杯戦予選 これからスタート
という状態ではないかと思う。
そこで、はなはだ勝手に、
C2へのロイヤルロードを想像してみた。
得意の銀河戦はあと2勝は堅いのではないか(西尾、増田)
新人王戦でも最低2勝はしたい(矢内、天野or片上)
片上戦はちょっと厳しいかもしれないが・・・
ここで貯金を溜めておけば、竜王戦で1勝、王将戦で1勝、
棋王戦で1勝、NHK杯予選で1勝
という感じで行けばよい。
ここまでの成績を見た限りでは、不可能ではないが、
楽勝というわけでもない。
このまま可能性を維持できれば、
年度末にはかなり大きな話題になるだろう。
二番目の昇格規準は、良いとこ取りで30局以上の勝率が
6割5分以上、というもの。
こちらは年間で、などのしばりはないようだが、
本戦リーグまで勝ち上がらない限りは
実質トーナメントにしか出られないのだから、
この条件を満たしている場合には、多くの場合、
結果的に1番目も満たしているような気もする。
年間では惜しかったが、年度をまたがって好調が続いた場合の
救済条件、という感じか?
いずれにせよ、早期のC2昇格をお祈りさせていただきます。
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