「日本とアメリカ」は、
アニメの話題だった。
いま、日本のアニメが
ハリウッドでリメイクされているという。
あるいは、日本のアニメ製作会社が
ハリウッドと組んで、
全世界向けアニメを作っている。
日本のアニメ人口が減少している今、
ハリウッドのマーケティング力と販売網で、
全世界規模のビジネスをするチャンス、
というのが日本側の事情。
新しいヒーローやキャラクターが必要、
というのがアメリカ側の事情。
鉄腕アトムの3DCG化が紹介されていた。
当然だが、キャラクターの設定などは
ある程度変更されてしまう。
そして、それが全世界に出てゆくものに
なるのだ・・・
なんだか、嬉しいような、
悲しいような、不思議な気分。
日本の現状を、
パラダイス鎖国、と言って、
批判する人たちがいる。
それは確かに、そのとおりなのだが、
しかし、日本の明治以降の大きな発展は、
江戸時代の鎖国の間の蓄積があればこそ、
という感じもしなくはない。
武士道、や、町人の人情、は、
今でも、私たちの心の奥にある。
そういうものをしっかりと抱えたまま、
ガラパゴスになってもいいんじゃないか?
むしろ、世界の中で稀少種になったほうが、
高い価値を維持できるのでは?
と思ういっぽうで、
いや、それじゃあやはり
ジリ貧なのだろうなぁ、とも思う。
こうして、江戸時代以来の
「日本らしさ」は
失われてゆくのだろう。
なんだか寂しい。
気候もいいのだし、
安全なのだし、
おいしいものもあるのだし、
美術品もあるのだし、
エキゾチックでミステリアスなのだから、
日本古来の心とおもてなしを大切にしながら、
世界の中で、やすらぎと癒しのある異世界を提供する
リゾートとして生きてゆく、ということは
やはり無理なのだろうか・・・
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