KYOHEI SORITA – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)
2021-10-17 18:16:18
10月に入り、第18回のショパンコンクールが行われている。
「ピアノの森」の舞台でもあった5年に1度のコンクールは、
本来は昨年開催の予定だったが、
新型コロナのために1年延期になった。
ちょうど3次予選が終わり、
本選(ファイナル)の出場者が決まったところ。
日本からは、上の動画の反田恭平さんと、
小林愛実さん(まだ3次予選の動画が上がっていない)の
お二人がファイナルに進出された。
おめでとうございます!!
反田さんは既に活躍されている桐朋出身の超実力派で、
「ピアノの森」でも阿字野 壮介を担当されていた。
一ノ瀬海の一部も弾いているのではないかと思う。
桐朋を卒業した後は、モスクワ音楽院に入学し、
さらに現在はショパン国立音楽大学で学んでいるという、
まさにショパンコンクールを狙ってきているのもすごい。
第3次予選の演奏については、ご本人は演奏後のインタビューで、
これまでになく緊張して、特にマズルカが思ったようには弾けず、
情けなくて号泣したともおっしゃっていたが、
圧倒的な技術に裏付けられた演奏は本当に素晴らしく、
また、プログラムの作りとしても、
ショパンの生涯、ポーランドの歴史、そして、
新型コロナ禍に苦しむ世界の状況を重ねたような、
葬送の悲しみから希望、そして勝利へとつながる
という流れをしっかりと弾ききってとても感動的だった。
YouTube でも有名な、角野隼斗さんも出場されて、
3次予選まで残られていて、
惜しくもファイナル進出はならなかったが、
こちらもとても素晴らしい演奏だった。
1次予選の動画の再生回数は 100万回を超えている。
HAYATO SUMINO – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)
反田さんと同じく「ピアノの森」にも参加していた、
ポーランドの SZYMON NEHRING さんも3次までで姿を消した。
SZYMON NEHRING – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)
ファイナル進出の顔ぶれを見ると、
国際色豊かな演奏者が、通常 10名のところ
12名選ばれていて稀に見る激戦だ。
> ファイナルは、ショパンの命日の翌日
> 10月18日から20日まで(現地時間)の3日間の日程で、
> 出場者は、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、
> ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11、または同第2番ヘ短調 op.21の
> いずれかを演奏する。
すべての演奏は、YouTube でライブ中継されるとともに、
アーカイブが公開される。素晴らしい時代になったものだ。
素晴らしい演奏を楽しみにしたい。
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