日々の寝言~Daily Nonsense~

KYOHEI SORITA – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)

KYOHEI SORITA – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)


10月に入り、第18回のショパンコンクールが行われている。
「ピアノの森」の舞台でもあった5年に1度のコンクールは、
本来は昨年開催の予定だったが、
新型コロナのために1年延期になった。

ちょうど3次予選が終わり、
本選(ファイナル)の出場者が決まったところ。

日本からは、上の動画の反田恭平さんと、
小林愛実さん(まだ3次予選の動画が上がっていない)の
お二人がファイナルに進出された。

おめでとうございます!!

反田さんは既に活躍されている桐朋出身の超実力派で、
「ピアノの森」でも阿字野 壮介を担当されていた。
一ノ瀬海の一部も弾いているのではないかと思う。

桐朋を卒業した後は、モスクワ音楽院に入学し、
さらに現在はショパン国立音楽大学で学んでいるという、
まさにショパンコンクールを狙ってきているのもすごい。

第3次予選の演奏については、ご本人は演奏後のインタビューで、
これまでになく緊張して、特にマズルカが思ったようには弾けず、
情けなくて号泣したともおっしゃっていたが、
圧倒的な技術に裏付けられた演奏は本当に素晴らしく、
また、プログラムの作りとしても、
ショパンの生涯、ポーランドの歴史、そして、
新型コロナ禍に苦しむ世界の状況を重ねたような、
葬送の悲しみから希望、そして勝利へとつながる
という流れをしっかりと弾ききってとても感動的だった。

YouTube でも有名な、角野隼斗さんも出場されて、
3次予選まで残られていて、
惜しくもファイナル進出はならなかったが、
こちらもとても素晴らしい演奏だった。
1次予選の動画の再生回数は 100万回を超えている。

HAYATO SUMINO – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)


反田さんと同じく「ピアノの森」にも参加していた、
ポーランドの SZYMON NEHRING さんも3次までで姿を消した。

SZYMON NEHRING – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)


ファイナル進出の顔ぶれを見ると、
国際色豊かな演奏者が、通常 10名のところ
12名選ばれていて稀に見る激戦だ。

> ファイナルは、ショパンの命日の翌日
> 10月18日から20日まで(現地時間)の3日間の日程で、
> 出場者は、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、
> ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.11、または同第2番ヘ短調 op.21の
> いずれかを演奏する。

すべての演奏は、YouTube でライブ中継されるとともに、
アーカイブが公開される。素晴らしい時代になったものだ。
素晴らしい演奏を楽しみにしたい。
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