日々の寝言~Daily Nonsense~

海外日本食優良店調査・支援事業

日経新聞のサイトを見ていたら、
こんなコラムがあった。

今日、参議院で可決された平成19年度予算の中に、
海外の日本食レストランを調査・育成するという施策のための予算として、
2億7600万円が計上されているらしい。

農林水産省のホームページには、
こんな資料や、こんな資料もあった。

噂によれば、今なにかと話題の人である松岡農林水産大臣が、
海外で入った日本食レストランがひどかったのに激怒して、
なんとかしなくてはいかん、と言ったのが始まり、
とも言われている。

最初は、良いレストランを認証して、
お墨付きを与えよう、ということだったらしいが、
さすがに反対が多くて、名前を変えたらしい。

名前を変えれば通ってしまう、というあたりも含めて、
かなり、やれやれ、な感じだ。

イタリアやタイでは同じようなことを既にやっている、
と言うのだが、しかし、これは政府がやるようなことか?

と思って、いくつかのブログを見ると、
確かに、アメリカあたりの日本食レストランには
ひどいものも多いようで、アメリカ在住の人で、
支持する意見の人もいた。

しかし、本当にまずいレストランなら、いずれ潰れるはずで、
営業が続いているのなら、日本人の口にはあわなくても、
地元の人にはある程度支持されている、ということなのでは?
アメリカの中華料理だって、イタリアンだって、
かなりひどい店はいっぱいある。

こういうのこそ、余計な介入はしないで、
市場に任せればいいんじゃないか、と思う。
「ぐるなび」みたいなところが、海外でもあるだろうし。

これでまた、調査と称して海外に出かけていって、
高級日本食レストランでおいしいものを食べようとしている、
っていうのはさすがに邪推だろうが、しかし、
どうしてこう、育成、認証が好きなんだろう・・・

市場に参入してくるプレイヤーが未成熟のうちは、
育成や、質の良いものを認証することが必要だろうが、
プレイヤーがそれなりに入れ替わるような活発な市場であれば、
そんな施策は不要なはずだ。

いつまでも、焼け跡・戦後のつもりで、
施策を考えているのだろうか?

もっとも、農林水産省の総予算は2兆6千億円くらいなので、
2億7600万円というのは、約1万分の1だ。
予算としては、端数みたいなものなのだろう。
本気でやる気はないけど、大臣の顔を立てるために、
とりあえず計上しておきました、
っていうような感じなのかもしれない。

そんなことに使うのなら、私にくれ、と言いたい。
もっとも、もっとまともなことに使えるかどうかは、
あまり自信はないのだが・・・

まあ、この予算で、誰がどんな調査をして、
どんな育成がされるのか、
一年後に憶えていたら、検証してみるのも楽しいかも。
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