”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

「残り10分!」 科学的根拠

2012-06-08 09:55:47 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

私の身長は183センチ。バスケットボールをやっていました。

ポストプレーヤーの練習は、ゴール下で手を頭の上に挙げたまま左側からシュート。

ゴールのネットを抜けて落ちたボールを、ゴール右側に移動しながら落とさずにキャッチ。

すぐさま頭の上に上げて右側からシュート。

また移動しながらボールをキャッチして、今度は左側からシュート。

これを延々と繰り返します。

腕もうクタクタ。

先輩から、「ラスト10本!」とか「あと5分!」と言われると、不思議と(僅かながら)力が出た覚えがあります。

ちょっと忘れかけていましたが、そんな経験は誰もがお持ちでしょう。

その「あと5分」に、科学的根拠が見つかりました。

詳細はこちらです

「残り10分!」の掛け声で、脳の血流がよくなる。

これも経験則としては誰もが持っているはず。

マラソンだって、42.195キロ先にゴールがあるから、スタート地点に立てるのである。

さて、先の記事にもあるように、科学のお墨付きを頂いたこの手法。

使わない手はありませんね。

私の授業でも、早速....。

それはそれとして、「気がついたら授業が終わっていた」という授業にしなくてはなりません。

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環境知財 企業様の善意

2012-06-07 10:41:03 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

東京農工大学における私の授業は、「環境・材料知財戦略論」という講座。

単なる手続の解説ではなく、身近な例を取り上げて「生」の戦略について講義しています。

そのような理由から、環境に配慮しつつビジネスを成功させている企業様にインタビューしたり、サンプルの提供をお願いしたりすることがよくあります。

昨日届いた荷物も、その一つ。

エコロジーとエコノミーを両立させることは必ずしも簡単なことではないのに、それが実現されている。

そのビジネスに、知財がどのように貢献しているか、また、そのようなビジネスを立ち上げるためにどのように知財をマネジメントするか、というのが、本講義のテーマなのです。

勝手なお願いであるのにサンプルを快く送付してくださった企業様に感謝申し上げるとともに、ますますのご発展をお祈りする次第です。

さらに、講義を受けた学生達が、この善意と知識を社会のために活用してくれることを願ってやみません。

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零細企業の知財マネジメント

2012-06-05 09:56:04 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

現代・起亜自動車は、協力企業を特許紛争から法的に保護することなどを目的として知的財産権管理まで統合支援することにした、との報道。

詳細はこちらです

「自動車業界の特許紛争はさらに広範囲、複雑になるだろう」との認識は、確かに考えられる観点です。

一方、協力企業の開発した技術について、特許を取るべきだったのに取りこぼしがあってはいけない、という意味もあることでしょう。

この考え方は、自動車業界に限らず他の業界においても是非取り入れて欲しいところです。

ところで、本日は農工大の授業がありますが、本日のテーマは零細企業が環境分野に参入した際の知財マネジメントの紹介します。

放送大学でも取り上げていただいた【新井モデル】です。

零細・中小企業は単独でマネジメントしてくことは必ずしも簡単ではありません。

であれば、大企業のノウハウや販売網を積極的に活用していこう、というものです。

過去3回の授業は、いずれも雨でした。

本日はどうか?

台風1号の影響が心配です。

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きな粉餅のできあがり 農工大授業

2012-06-02 09:36:37 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

6月5日に農工大で使用する資料を、つい先ほど作り上げましたところです。

今回は、零細企業の知財マネジメントがテーマ。

これまで少しずつ手を加えてきましたが、今回はマーケティングのページを増やしました。

全15回の講義も、今回で9回。

つきたての餅にまぶしたきな粉。

餅の水分が吸収され、きな粉がしっとりと濡れてきた感じ。

餅は受講生、きな粉は授業で伝えたい知財戦略。

受講生の持っていた知識と、新たに得た知財戦略とが一体になりつつあります。

もう少しすると、美味しいきな粉餅のできあがり。

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特許庁審判廷の傍聴

2012-05-30 10:18:30 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

昨日は東京農工大学の授業がある日でしたが、それに先駆け、学生たちとともに特許庁審判廷の傍聴に出かけました。

早めに集合してもらい、特許庁審判の法的位置づけや地方裁判所との関係。さらに、民事訴訟法に基づいて審理が行われることなどを説明。

審判廷に入ると、請求人・引請求人の皆様は、ちょっとびっくりされた様子。

誰が見ても学生であると分かったことでしょう。

「エっ!こんなに傍聴に来るの?」という雰囲気。

審判官が入廷して一同が礼をした後、出席者の自己紹介。

そして、審理開始。

審判長の軽快な審理指揮の下、論点が洗いだされて行きました。

論点は、請求人が提出した先行技術の内容と、被請求人が受領した訂正拒絶理由に対する意見書の内容にありました。

退廷後にお茶を飲みながら学生たちの意見を聞いてみました。

「リアルなやり取りを目の前にして、特許は奥深いものであることが分かりました。」

「技術者が技術を説明することの難しさと、大切さを感じました。」

等々。

「弁理士って、カッコいいんですね」は、残念ながら聞くことができませんでした(笑)。

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学術論文と特許明細書

2012-05-23 08:33:54 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

農工大の授業。

昨日は、学術論文と特許明細書の違いについて考えました。

公有知識を発表するための書類である学術論文。

専有知識を宣言するための特許明細書。

それらに記載されるデータはどう考えるべきか?

学術論文におけるデータはチャンピオンデータで足りる場合が多いが、特許明細書のそれは発明範囲をすべてカバーしたものでなければならない。

学術論文は知の垂直展開(深堀)を主目的とするが、特許明細書は十分な水平展開を図らなければ回避可能な絵にかいた餅特許になりかねない。

競争原理が働くビジネスの社会。

この社会と必ずも密接でなくてよい学術論文のあるべき姿と、新しい知識を開示させることにより産業の発達を促そうという特許制度の下にある特許明細書のあるべき姿と、は、違うように思う。

簡単に出せる答えではないが、学生たちが両者を再認識する一助になってほしいと願いつつ、プロジェクターのスイッチをオフにした。

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昨晩の授業 東京農工大学

2012-05-16 10:01:07 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

水曜日の朝は、正直、少々眠いです。

火曜日の夜、農工大の授業を終えると9時半。

受講生からの質問や相談を受け、後片付けをしたりすると、10時を回ることも珍しくありません。

それから帰途につくと、午前様ギリギリか過ぎることになります。

とはいえ、若い受講生達の将来に少しでも役に立つ、と思えば、楽しいことです。

さて、昨晩は、ある企業の方々をお招きして講義をしていただきました。

質問の手が次々と上がり、受講生のレベルの高さを改めて感じました。

「知財とビジネスをリンクして」考える姿勢が身についてきています。

学際的ともいうべき、多方面から知財を捉える姿勢を持って社会へ巣立って欲しいと考えています。

ゲスト講師の講義の後、「技術者としてのコミュニケーション能力」を磨くことの重要性を説き、私の〆としました。

今朝の眠さも苦にならないほどの授業でした。

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特許庁審判廷の傍聴

2012-05-12 09:55:06 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

百聞は一見にしかず。

聞き慣れた言葉であるし、事実、その通りだと思います。

そこで、東京農工大学大学院における私の授業の受講生を特許庁審判廷へ連れて行くことにしました。

座学で制度説明するだけでは面白くない。

特許の深さを知ってもらうためには、現場を見てもらおう、という趣旨です。

どの位の受講生が希望するかな、と思い、出欠を問うたところ、40名強の手が挙がりました。

これは、本当に嬉しい悲鳴です。

が、特許庁審判部に連絡を取り、何名までOKかと聞いたところ、十数名が限度、とのこと。

椅子の数を増やしてもらっても20名ほど。

もちろん、審判の当事者も見えるでしょうから、やっぱり、十数名がいっぱいいっぱい、です。

学生は実験予定を持っているし、私にも業務がある。

空いている日があったとしても、その日に開廷されるとは限らない。

次の授業のときに、日程調整の予定です。

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国際P2M学会 2012年春季大会

2012-04-21 06:55:36 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本日はP2M学会における発表の日。

会場は、東京農工大学です。

詳細はこちらです

今回は、秘密漏洩のリスクマネジメントの研究成果について、諸先生方のご意見を賜りたいと思っています。

有り余る時間を持てる人など一人もおりませんが、もうちょっと時間が欲しいですね。

「時間は作るもの」と賢人はいいますが、凡人にはそうはいかない。

一方、短い時間だからこそ集中できることも事実。

たいへんだけど、諸先生方のご指導と発表後の楽しい懇親会が待っています。

ところで、昨日の日経夕刊には、法務省と文科省に対し「法曹増員 見直し勧告」を総務省が行ったという記事が。

何でも、供給過多により弁護士の質が低下するおそれがある、とか。

「競争がサービスの質を上げる」と豪語していた人は、この現状をどのように見ているのでしょうか?

勧告通りになるかどうか分かりませんが、なったなら、弁理士試験にも影響があるかもしれません。

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「質問」が楽しみ 授業から

2012-04-20 08:06:13 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

私の授業を受講する農工大学生から、こんな質問が届きました。

「特許権の存続期間が短い方が、改良品が出やすいですか?」

発明の保護と利用を通じて産業の発達を図ることと、存続機関との関係について触れた講義の後です。

「特許権の存続期間は何年ですか?」

「え~と、20年。」

「いつからですか?」

「あっ、そっか。出願から20年です。」

出願から20年ということを覚えるだけでは、「そんなもんか」で終わってしまいます。

私は、「何で?」を大切にしています。

元に戻り、「改良品」が出やすい、と考えた背景は何か?

存続期間満了も「発明の利用」の一つの態様であり、権利者と第三者のそれぞれの立場で、これをどうマネジメントするべきか、を深く考えてくれた証左だと思います。

特許権が消滅すれば、誰でもがその発明を使用できるから、改良製品が出やすくなる、という流れです。

そこで、存続期間中には「ライセンス」があるよ、という説明につながります。

無味乾燥に見えがちな特許法ですが、その趣旨と応用について分かりやすく解説すると、「面白い」と思ってくれるようです。

次の授業が楽しみでなりません。

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授業が始まりました 東京農工大学

2012-04-11 10:01:13 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

昨晩から東京農工大学の授業が始まりました。

詳細はこちらです

私の授業では、環境・材料知財戦略論の中で、「理論」と「実践」と、もう一つ、「実務家の本音」をときどき披露します。

社会人も含めた若い彼らが、5年後、10年後になって、社会に対し発言力を付けたころ。

私が話した事がきっかけとなり、それが満足のいく仕事の糧となり、そして豊かな人生を送って欲しい。

そう心から願っています。

今期からは、可能であれば課外授業を行いたいと思っています。

学生たちに、特許庁の審判や裁判所の裁判の傍聴をしてもらいたいのです。

無効審判や侵害訴訟において、シビアなところが問題にされるんだ、ということを知ってもらえれば、特許に対する理解が深まるでしょう。

昨晩の授業で希望を聞いたところ、「行きたい」がほとんど。

昼間は実験や他の授業があるので、全員の時間調整だけが問題。

ぜひとも、実現させたいと考えています。

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パテントトロール 農工大授業

2012-03-30 10:03:15 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

話題には上がっているが、日本では表だって大きなトラブルは報じられていない。

パテントトロールの問題。

次の記事によれば、米国において韓国企業相手の訴訟が117件。

その半分以上の66件が、特許保有会社によるものとされています。

詳細はこちらです

自分では実施しないで第三者にライセンスするビジネスモデルを、どう考えるか?

そもそも発明は実施してこそ価値があるのか、持っているだけでも価値があるのか?実施には「実施させる」も含むのか?

農工大の授業では、これらの点を学生たちと議論する予定です。

1コマ目では、パテントトロールの定義、問題点、対策などについて講義。

自分では実施しないで第三者にライセンス、する者を「パテントトロール」と呼ぶのであれば、大学TLOでさえもそれに当てはまってしまいます。

まず、議論する前に、何をもって「パテントトロール」というのか、という定義が大事です。

2コマ目では、ある特許管理会社の方を招いてお話を伺うことにしています。

私も含め学生たちと議論していただき、「パテントトロール」の良い点悪い点を客観的に見るよい機会にしたいと思っています。

今日もお読みいただき有難うございました。

発明家の殿堂入り 遠藤章先生

2012-03-04 06:26:30 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

東京農工大学特別栄誉教授である遠藤章先生が、故スティーブ・ジョブズ氏らとともに全米発明家の殿堂入りが決定。

コレステロール値を下げる物質「スタチン」を発見し、高脂血症治療薬開発に道を開いた功績が評価されました。

詳細はこちらです

遠藤先生のプロフィールについては、次を参照してください。

詳細はこちらです

僭越ながら、同じ東東京農工大学産官学連携・知的財産センターの客員教授である私としても名誉あることです。

おめでとうございます。

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特許・論文取り下げ データ捏造 東工大研究員

2012-02-26 06:21:57 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

報道によれば、第2の神戸大学事件が東工大で起こった。

詳細こちらです

燃料電池に関わるデータが、中国人研究員によって捏造されていた。

論文と特許出願は取り下げ。

データ捏造については、農工大の授業でも取り上げています。

詳細こちらです

来年度の授業でも、このテーマを挙げ学生たちに議論してもらう予定です。

今日もお読みいただき有難うございました。

パテントトロール対ウェブ業界

2012-02-14 06:33:27 | 大学・大学院における活動
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

本日は、このブログでも何回か取り上げた「パテントトロール」について。

詳細こちらです

米国テキサス州テイラーで、パテントトロールとウェブ業界がバトルを繰り広げています。

詳細こちらです

パテントトロールの問題で私は、農工大の授業でも取り上げ、学生と議論します。

特許は何のためにあるのか?

特許権も財産権として使用・収益・処分が自由と考えるべきか?

パテントトロールは特許権者から譲り受けた特許権を訴訟のネタにする。その一方で旧特許権者から見れば、不要な特許がカネに代わったことになる。特許権者の立場に立てば、必ずしも悪いこととはいえないのでは?

等々。

もうすぐ、前期の講義。

学生による活発な議論を期待しています。

今日もお読みいただき有難うございました。

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