おはようございます。
知財コミュニケーターの新井信昭です。
私の著書『伊右衛門本』について、先日、こんな記事がありました。
→ 記事はこちらです
→ 追記:続編はこちら
タイトルが 「日本の特許制度の大欠陥、アイデアが世界中に流出する理由」 ですので、ちょっと誤解を招きやすい表現かもれません。
伊右衛門本に書いてあることをグッと縮めますと、戦略なしの出願は技術流出につながることを考えずに(P59)、「特許をたくさんもっていれば儲かる」と誤解している方が少なくないので(P45)、いま一度、特許制度のメリットとデメリットを見直してほしいということです。
特許公開制度にはそれなりの存在意義があり、そのため同制度は日本国以外のほとんどの国でも採用されています。技術流出の観点から見ると上記のとおり要注意なのですが、見方を変えれば沢山のメリットがあります(P32)。よく考えられた不可欠の制度であることは事実なのです。
この記事について著名な先生方からフォロー記事が投稿されています。先生方有難うございました。
→ 記事はこちらです
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→ 記事はこちらです
伊右衛門本の出版や、知財コミュニケーション研究所の設立は、専門家でない人にも知財コミュニケーション力をつけてもらい、ビジネスに役立てていただくためです。
この度のダイヤモンドオンラインの記事は、ライターさんが「特許制度を理解できていない」ということよりも、「特許制度が世間に理解されていない」ということを私たち専門家に教えてくれました。
伊右衛門本には「特許制度に大欠陥」があるなどとは一言も書いてありませんが、いやいや読みようによっては、そのような取り方もあるかもしれないな、と見たほうがよいと思います(自戒をこめています)。よーく読めば、決して大欠陥などではないことが分かるのですが、専門家ではない人にそこまで読み込めということは、生命保険の定款を隅々まで読めといっていることと同じです。
それよりも、「知財を正しく理解してもらうビッグチャンスが来た!」と前向きに考えるほうがよいと思いませんか? このような記事に出会ったときは、門外漢かもしれないが相手が知財に興味をもっているということなのです。
これを見逃すのは、もったいない。誤解を解いてもらうように専門家がていねいに説明していけば、知財に対する正しい理解が世間に広まります。その意味で、著者の私が説明していくことは当然として、先の先生方のフォローは、私にとっても、また、門外漢の人にとっても有難いことです。大げさではなく、ビジネスの活性化を通じた特許法1条の「産業の発達」への貢献だと思うのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
知財コミュニケーターの新井信昭です。
私の著書『伊右衛門本』について、先日、こんな記事がありました。
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タイトルが 「日本の特許制度の大欠陥、アイデアが世界中に流出する理由」 ですので、ちょっと誤解を招きやすい表現かもれません。
伊右衛門本に書いてあることをグッと縮めますと、戦略なしの出願は技術流出につながることを考えずに(P59)、「特許をたくさんもっていれば儲かる」と誤解している方が少なくないので(P45)、いま一度、特許制度のメリットとデメリットを見直してほしいということです。
特許公開制度にはそれなりの存在意義があり、そのため同制度は日本国以外のほとんどの国でも採用されています。技術流出の観点から見ると上記のとおり要注意なのですが、見方を変えれば沢山のメリットがあります(P32)。よく考えられた不可欠の制度であることは事実なのです。
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伊右衛門本の出版や、知財コミュニケーション研究所の設立は、専門家でない人にも知財コミュニケーション力をつけてもらい、ビジネスに役立てていただくためです。
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伊右衛門本には「特許制度に大欠陥」があるなどとは一言も書いてありませんが、いやいや読みようによっては、そのような取り方もあるかもしれないな、と見たほうがよいと思います(自戒をこめています)。よーく読めば、決して大欠陥などではないことが分かるのですが、専門家ではない人にそこまで読み込めということは、生命保険の定款を隅々まで読めといっていることと同じです。
それよりも、「知財を正しく理解してもらうビッグチャンスが来た!」と前向きに考えるほうがよいと思いませんか? このような記事に出会ったときは、門外漢かもしれないが相手が知財に興味をもっているということなのです。
これを見逃すのは、もったいない。誤解を解いてもらうように専門家がていねいに説明していけば、知財に対する正しい理解が世間に広まります。その意味で、著者の私が説明していくことは当然として、先の先生方のフォローは、私にとっても、また、門外漢の人にとっても有難いことです。大げさではなく、ビジネスの活性化を通じた特許法1条の「産業の発達」への貢献だと思うのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。