夕刊の記事で…
"関西大学二部、長き歴史に幕"
っちゅうカンジの見出しがあった。
"二部"っちゅうのは夜間大学である。
ムカシは昼に正社員で働き
夜に学生としてガッコに通うっちゅう
マジメなイメージがあった。
ぢつは、ワシも夜間の短期大学を卒業した。
受験する時に昼の大学は全く眼中にせんかった。
まぁ、ワシの学力で行けるトコは殆ど"寄付金"積みまくらんと
入れんトコばっかりやったっちゅうのもあるケド（爆）
昼に学んで夜にちょこっとアルバイトするより
昼に長い時間アルバイトして夜にガッコに行く方が
小遣いがようけ稼げるし、なんっちゅうても
学費が安いっちゅうのがあるんで
親不孝ばっかりしてるワシが出来る数少ない
親思いの考えであった（？）。
ワシが行った時の"夜間大学"っちゅうのは既に
ムカシのマジメなイメージっちゅうのは消え失せつつあった。
その記事にも書いてたケドも、どっちかっちゅうたら…
"一部の滑り止め"～"一部不合格"～"泣く泣く二部へ…"
っちゅう流れになりつつあった。
ただ、ワシらの時はまだ
田舎からの"集団就職"っちゅうモンがまだあった時代やったんで
その流れで就職した女の子がガッコに来てたケースが結構あった。
ワシの場合は成績がはっきりいうて下のほうやったさかいに
授業に出んとホンマにヤバかったんで
取り敢えず、授業には出た方である。
センセのいうてるコトは殆ど理解らんかったケドも
出てたら取り敢えず、何かアタマに残るコトバが
一言でもあったら儲けモンっちゅうカンジやった。
中には、最初はガッコに来てたケドも
五月位から行方不明になるっちゅうコが結構居ったりしてた。
今、流行りのコトバで表現したら…
"モッタイナァ～イ！"
ワシと違て、磨き倒したら未来がぎょうさんある
"金のタマゴ"やのにねぇ～。
いやぁ、なつかしいなぁ。
忘れられんコトがある。
"人権問題論"っちゅう授業を履修してたんやけども
その授業中にワシからバイクを買うといてカネを払わんと
ずっと逃げ回ってた、中学時代の先輩が居った。
滅多にガッコに出て来んさかいに思わず詰め寄ってしもた。
ヒトコト、フタコト…
コトバを交わして席に戻るつもりがその男に
何の関係も無い別のコトを話し掛けられてしもた
ちょうどその時に…
「こらぁ！ キミタチ！ 何やってるんだ！」
「すいません。」
「ダメだ！ さっさと出て行け！」
「すいません。私語止めますから…」
「イヤ、ダメだ！ 今すぐ出て行け！」
こない言われたら、もうしゃぁないと思て
席を立って教室を出ようと思た時に再び呼び止められた。
せやけども、"出て行け！"と何回も言われた以上
立ち止まる必要は全く無いんで無視し続けた。
そしたら、その"助教授"が教室の外まで追い掛けて来た。
「キミ！ 待ちなさい！」
「なんやねん！ おのれが出て行け言うたんやんけ！」
「何だ、そのクチの聞き方は…」
「おのれ、さっきから我がの言いたいコトばっかり
一方的に言うてるケドも、追い掛けるんやったら
"出て行け"っちゅう前にワケを聞くんが筋やろう！」
「何言ってるんだ！ 学籍番号と名前を言いたまえ！」
「はぁ？ 何寝言いうとんねん！」
「さぁ、いうんだ！」
「あのなぁ！ おのれが教壇に立って教えとるんはなんやねん！」
「何だ、その言い種は…」
「我がで"権利、権利"っちゅうといて
おのれがヒトのハナシを聞かんと授業を受ける"権利"
っちゅうモンを奪い取ってるんやないんかい！」
「…………………………」
「ワシらカネ払てんねんど！」
「…………………………」
最後はそのセンセ、半泣きしながら歯を喰い縛ってた（苦笑）。
今やったら…
「ようあんなコトいうたなぁ。」
っちゅう風に思えるケドも
大阪で俗に言う、"三流高校"っちゅう風に名の通った
ガッコを出て来て、背伸び状態でガッコに通てた
ワシには変な必死さがあった。
それと、"クチゲンカ"に負けるんがものごっつうイヤで
ホンマに"ああ言えばこう言う"っちゅうカンジの人間やった。
（誰や！ "今もやろ！"っちゅうてるヤツは…）
このやりとりを再現したらよっぽどのモンやと思われるやろなぁ。
なんせ、"人権問題論"のセンセっちゅうたら
結構、"理詰め"のヒトが多いやろうさかいに
そのヒトに握り拳握らせた位の"屁理屈"こきまくったんやからねぇ。
せやけども、いっちゃん許せんのは
その"センパイ"の男である。
そんなやり取りをしてるっちゅうのに
我がはっちゅうたら、のうのうと中で座って講議を受け腐りやがった。
その時は、マジで次に合うた時にいてもたろうと思てた（笑）。
その後…
帰りの電車では仲間の女の子に説教を受けた（苦笑）。
それと…
当然のコトであるが、"単位"は落しました！（爆）
こんなワシでも、いろんな爪痕を残せた
"夜間大学"っちゅう場所が無くなって行くんは
やっぱり哀しいねぇ。
ケッコ、おもろかったよ！
