ライバル出現

この季節、淀川の風は痛い。

そんな淀川に、雨でも嵐でも台風でも、

散歩に来るのは柴連れしかいない。

まして晴れているなら、

メガネが飛ばされそうな風の日だって、

柴連れは当たり前のように来る。

そして、出会う・・・

 

 

 

 

お前、誰やねん。

おっ、えらい威勢のええヤツやんけ。

ここは、礼儀正しく仁義をきっておくか・・・

 

 

 

 

まだ仔犬やからって、

オスワリしたって遊んだらへんからな。

これ、ケンタ！

いぱおと申します。以後お見しりおきを・・・

 

 

 

いぱお？変な名前やのう～

けんちゃんやっけ？おいらと遊ぼうや～

 

 

 

 

ガキのくせに、勝手にけんちゃん呼ぶな！

そんな事、言わんと遊ぼうや～

嫌じゃっ！

 

 

 

 

せっかく、柴同士、友達になろうと思ったのに・・・

いぱ、柴犬の雄とは、そういうもんなんやよ。

お前にも、いつかわかる時がくるわ。

 

 

 

しかし、ケンタ君は見どころありましたぁ。

あの気迫、まるでププを見てるようやったわ。

まぁ、あのぐらいのヤル気がなかったら、

淀川番長は張られへんねんけどなぁ・・・

いぱ君、手強いライバル出現ですなぁ～