世田谷区三宿の歴史・人物について探索しています。いろいろと見えてきたので、少しずつお知らせします。
まずは三宿城跡(現世田谷区三宿2丁目一帯にあった。遺構等は壊滅状態))についてです。北沢川と烏山川に囲まれた舌状台地上(最も高い標高35m)に築城されています。おおよそですが三宿2丁目の一帯が該当します。明治42年の測図に大きい土塁(添付図面参照)が描かれています。また近くからは箱堀が発見されています。しかし文献は新編武蔵風土記のほかはなく、遺構は開発により失われてしまい正確な縄張りもわかりません。しかしスケール、基本的な区画などから深大寺城(調布市)と酷似していることが分かりました。どうも上杉氏の関係した城ではないかと推定してみました。上杉氏と姻戚関係を作った吉良成高の頃かと考えています。なお三宿神社と三宿の森一帯の構造が解明のポイントになると診ています。
明治42年測図
三宿神社