昨日は書道家の内田藍亭先生を本社にお迎えして、箱書きをお願いいたしました。
場所は品川です。
先生は田町で授業を終えて駆けつけていただきました。
もう、こんなシーズンになったのですね。
駅前のイルミネーションも点灯し始めました。
午後3時半過ぎにはお出でいただき、応接室での箱書きです。
執務の社内はセキュリティー上、外部の方の入室が困難なためです。
会長室に入る時も、総務の方が確認して(随行して)いるくらいです。
企業内部のセキュリティーためです。
先生は墨を擦ることから始めました。
私なんか墨液で済ませることが多いのですが・・・。
気合が入っているのが伺えます。
この日は4箱の桐箱に箱書きしていただきます。
いよいよスタートです。
蓋の裏面から書かれます。
こうして置けば、裏面の墨が乾くのを待たなくても表面が直ぐに書けるからです。
表面が書きあがりました。
一箱が10分以上掛かります。
四箱ですので、40~50分です。
会長と本部長が同席され、雰囲気を重く感じていたようです。
素晴らしい書道文化です。
藍亭先生は、丁寧に箱書きの意味をご説明されていました。
私はこのような場は何度か経験していますが、書道の奥深さを感じます。
会長も熱心に説明を聞き入っています。
桐箱の蓋裏面にはいつ、誰が書いたかを記しています。
落款は桐箱に染み込むまで押し続けます。
表は書道家さんのお名前とどのような「書」を書かれたかを記しています。
内田藍亭書 添書「水」一文字と書かれています。
人の縁(つながり)不思議なものです。
十数年前に内田藍亭先生にお会いし、自宅にもお出でいただいたり、自宅で外国の方10名くらいいたかな?庭で揮毫していただいたこともあります。
もちろん書道展の打ち上げなどでは、席を同じくして親しくお付き合いさせていただいています。
縁あって、この会社の会長さんとも5年前から知り合い?(当時は直属の社長)になり、会長室に書を差し上げたいと申し出をいたしました。
もちろん、私の書ではなく、内田藍亭先生にお願いしたものです。
訳けあって、この字「水」の行書と草書、篆書の3幅を書いていただきました。
先生に書いていただき、会長に差し上げました。
会長曰く、「社が存続?するまで、この部屋にかける」と言っていただけました。
きっと長く続く、常設の展示と言えるのでしょう。
書道家さんにとってはこの上ない喜だと思います。
内田藍亭先生も大喜びです。
そして、夕刻6時近くになって、品川のグランドプリンスホテル高輪に向かいました。
天麩羅「若竹」さんで、評価は5星になっているお店です。
一番奥の個室に案内されていました。
まさに企業人と書道家さんの異文化交流?が始まりました。
楽しく面白い会話が続きます。
美味しい料理が出されます。
会長は翌日(今朝)早朝にベトナムに出張です。
忙しくされている方です。
共通点はやはり中国ですね。
社も中国とは関係があり、私も仕事で2回ほど青島や上海に行きました。
中国文化の話題で盛り上がります。
お酒も入り、時の経つのを忘れます。
こうしていろいろな方と知り合いになっていることは、自分の財産でもありますし、親交の深い友人が多いからとも言えますね。
大事にしたい縁です。
私は天麩羅のお茶漬けで、〆です。
皆さんは天丼でしたね。
このデザートはすごく美味しかったですよ。
昨日は何にか充実感があった一日でした。
10時近くになっての帰宅です。
今月は予定が詰まっています。
それには良く寝て、体調を整えることなのでしょう。
内田藍亭先生も、授業で箱書きの雰囲気を学生たちに伝えたいと言っていました。
yuki
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