耳さとき猫が守宮を追いかけて
信心の崖に現る夏至観音
湖からの風に百木夏を咲く
季語になっていないジャカランダ
あっぱっぱな一日猫は退屈よ
梅雨は梅雨をエンジョイ しりとり俳句
老鶯や奈落のごとき原生林
ケーブルカーに乗って峰寺へ
世論90% 右に同じも怖い
傘も持たずに公園の散歩
ほうたるや彼の日の彼の人今はゐず
梔子の香に誘われて道曲がる