いわゆる、アスベストの取り扱いの責任者の講習になりますが、既設の建物に使用されているアスベストをどのように撤去、処分していくのか、という座学を勉強して資格をもらうという講習です。
少し前から始まった、既設建物のアスベスト調査の義務付けと、それに対する現場でのルール決めが厳格化されてきました。現実的には、まだまだチェック機能が働いていないようにも感じていますが、それでもしっかりと会社として取り組んでいかなくてはと、資格取得をめざしての取り組みです。
アスベスト製品は2004年には製造中止になっているので、現在では使用されてはいません。ということは、それ以前で使用されていたものをどう取り扱うか、になってきます。
かつていろんな住宅建材には、微量ですが使われていました。それは、耐火性や断熱性、引っ張り強度に強いなどなど、建材に混ぜて使うにはとても優秀な材料だったからです。それでいて、安価。ところが、一方で毒性が強く、肺がんや中皮腫をおこす原因となる物質でもあるので、今では使用が禁止となっているのです。
その中で1番悪性なのは、断熱材として鉄骨に吹き付けたアスベストです。これは、空中に飛散しやすく、肺の中に吸入してしまう確率が高いからです。
一般住宅で使われていたアスベストは、ほぼほぼ固形の状態で普通に使用しているには、飛散する恐れがありません。自分たちが1番扱う事が多いものは、危険性は低いのですが、座学を聞いて扱うポイントを再確認しました。
しかし、うがった見方をすると、何年も危険性が指摘されてきたのを放置して使用を認めてきた国の尻拭いをここに来てうちら民間の業者に調査、把握しなさい、なんて、虫の良い話だなと思います。調査には、費用がかかってきますので、最終的には一般市民に負担がかかってくるのです。
講師の一人には、厚労省の出身の人がいましたが、天下り先を肥やすための資格なのかな?とも思いますね。新しい資格ができるたびに、このような縛りができて、私腹を肥やすシステムができることに、少し日本の先々を憂う気持ちになります。
最後の所は、ほぼほぼ憶測での話なので、暴論ではありますが、もっとシンプルになれば世の中良くなるんじゃないかなと、日々思うところです😊