ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの間で戦争が続いている。
なぜ人々は殺し合うのか。人類はいまだに「暴力の文化」に支配されており、
「非暴力の文化」を見いだせていないからだと思う。
為政者に巨大な権力を与えてはならず、権力は厳しく制限、
監視されなければならない。ロシア人はプーチンに無制限の権力を
与えた結果、ウクライナ戦争を許してしまった。
戦争は多くの生命を奪い、あらゆる物を滅ぼす。
人類はその無意味さを理解できない。幸いなことに独裁者の支配は
永遠ではない。時は新たな思想や価値観、新しい世界をつくりだし、
人類は時とともに変わっていく。それを独裁者は阻止できない。
私は時が勝利することを信じる。それが希望だ。
アレクシエービッチさんは2015年にノーベル文学賞を受賞した作家
↑ 1/5地方紙に掲載された記事を抜粋しました