おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

秋は夏の死

2010-09-09 | あしもとからの思索
暦を見たら、昨日から旧暦葉月。あの台風の日が白露(はくろ)=『秋も本格的になり草葉に露が見えるようになる』
新月を境に、すっかり気温が下がって秋になった。夏生まれの私は一気にトーンダウンする。

走りすぎた夏はおわり。
あの暑さの中、たくさん踊ったし、たくさん遊んで、毎日毎日力つきて眠った。

秋となるとそうもいかない。
少しは考えなよ、という気配があるね。


毎日、マンガみたいに何かがおきて、わらっちゃうくらい精一杯対応して、眠ったと思ったらもう朝で。
失敗したり、後悔したりもするけれど、忘れさせてくれるほどいろんな事があって。
気づけばマボロシのように年月が過ぎている。
例えば今日、もしも死んでも、花火のように楽しい記憶がうち上がってくるだろう。
人生って、すてきだ。

今年のバレンタインに逝ったネコの話をしていたら、娘がこういった。
「今生きている私たちの事を忘れたくないと思えば、そのまま空にいるし、また会えるから忘れてもいいやッと思えたら、違う人になって生まれてくるんだよ」
そうなんだろう。出会った人とはきっとまた会える。

歌声で伝える人もいる。
絵で伝える人もいる。
場づくりで伝える人もいる。

そういうことを、皆知っている。

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