おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

感覚を共有する貴重さにしみじみ♪

2020-12-29 | 稽古日記
昨日12/27(日)は、あしおとでつながろう!プロジェクトの、メッセンジャーの映像発表会のための撮影日でした。

メッセンジャー練習会では、事前のメールのやり取りから、当日の準備をしています。
日時・会場・開始時刻・持ち物・服装・細かいタイムスケジュール。
メールを読めば、段取りが想像できるように。
結局何を着ていけば良いんだろう?とわからなくならないように。
参加する人の中に自分は入っているかな?自分は何をやるんだろう?ということがわかるように。
何時には帰れるのか明確に。

この細かな伝え方は、今までのさまざまな現場をメッセンジャーと一緒に過ごしてきて学んできたことです。
そして、この通りに現場を進めていれば、メッセンジャーが混乱することはほぼありません。これらの情報共有が習慣化することで、仕事の現場での過ごし方も身についていきます。

メッセンジャーはいつも時間に余裕を持って会場に来ていますし、帰りの時刻が遅れようものなら「もう時間です」と伝えてくれます。そういう意味では、時間芸術である舞台芸術にとてもマッチした性質といえるのです。
リズムや音楽構成に関してもそうで、一度構造がわかるとパッと記憶されるようで、ぶれることがありません。なので、私も、振付や構成を図に示して解説します。ほぼ一発で理解されます。

実は、この現場で一番大変なのが、一緒に踊っているスタッフかもしれませんね!


[
ダンスだけでなく、環境的にも試行錯誤を重ねています]

今年、私たちのチームは大きく変化を迎えました。
それとともに、求められるクオリティも高くなっていますし、より細やかにさまざまをつめていく段階です。
感覚や認識の違いで真意が通じにくい話の公約数を探しながらも、”これを守らなければ自分の仕事と言えなくなる”ポイントを見極め、小さなミーティングをいくつも重ねてプログラム全体を作っています。

人は本当にみんな違っていて、言葉も、通じているようで実は通じていない。違うことを思っていたりする。
だからこそ、ある瞬間にある感覚を共有するアート体験というのは、貴重なものなんだなあとしみじみ感じている年末です。





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