おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

居場所をつくるひと〜多文化共生時代の福祉を考える〜

2019-07-26 | おすすめ!
やまゆり園の忘れがたい事件から3年。
私の周りでは、あの事件から自問を続けている方がわりといる印象をもっています。植松被告個人の問題にしてしまいたい、という傾向もあるのかもしれませんが、それはイジメを見過ごしていた人たちが「イジメていたのは○○君です」と口を揃えて糾弾するのと同じに思えます。

一人一人が、自身の行動してきたことを思い返して、例えば「知らんぷりしない」とか「こうあるべきと押し付けない」とか、それぞれの小さな習慣を少し変えてみる必要があるのだろうなぁ。なぜなら、いろいろな環境で大人になる過程で、習慣的な暴力を見ていたり、子どもの頃戦争だったり、無意識に差別を身につけてしまっていたり、誰もがこれまでの社会の影響を受けている。それをまず自覚したほうがよいのだろう。古い正しさや美徳が暴力にもなる。同調圧力に合わせるのではなく、それぞれが内省して、心の奥からでてくる感情や言葉を自覚して、まず自分を大切にして、そこから自らの行動選択へ。自分を蔑ろにしている以上、他者を大切にはできない。



今日は、自宅からチャリ圏内の地球市民プラザ(あーすぷらざ)にて、「居場所をつくるひと〜多文化共生時代の福祉を考える〜」イベントへ。
ぷかぷか映像の前半を見逃してしまいましたが、あしおとでつながろう!プロジェクトのイラストブックやチラシの英語翻訳協力いただいている、シェアリング ケアリング カルチャー代表の三坂さんによる外国籍のお母さんのネットワークづくりについてのお話しと、低所得層の多い団地内で居場所づくりされている杉山春さんのお話。とても具体的な実践で、日本で暮らす全ての子どもが大切にされるため、問題解決に必要なことは何かよく考えさせられる内容でした。

あーすぷらざは、JICAで青年海外協力隊として派遣されて帰国した方々が立ち上げたJOCAによる運営とのこと。グローバルな体験から共生が考えられていきそうです!

多文化共生も障害福祉も、やはり解決に必要なことは同じなのだなあ。
昨日のダンスセラピーWSとは逆の視点だが、でてくるワードは同じでした。

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