おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

暮らしの中に広がるとよい

2018-06-01 | あしもとからの思索
あるフェアトレードショップが、最寄駅の駅ビルの中にあった。
うわ!駅ビルに☆☆が!すごい!

20数年前、フェアトレードを試みるお店はまだ少なく、各駅停車駅の小さな路地で間口の狭い店舗に所狭しと商品をならべ、手仕事のいびつ感とともに異国の空気を漂わせていた。

商品もまた、日本向けに洗練されたのかもしれないし、オーガニックブームからフェアトレードへの理解も広がったのだろう。駅ビル店かあ!ブラボー!ここまでフェアトレード製品を手に取る裾野が広がったのだ。

新たな価値を提案していく初期には、意識の高い人だけが共感し応援してくれる。
嬉しくて力になるけれど、社会構造に影響を及ぼすためには、裾野を広げ、たくさんの人の日々の選択肢になる工夫が必要だ。

「ねえ、こんな価値観の未来はハッピーじゃない?」と伝え続け、だれもが日々選択できるシステムを考えなければ。



生まれ持った能力を最大限生かし合うようなシステムが、孫の代までにととのえられたらな。

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