おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

2020-10-06 | あしもとからの思索
生と死はつながっている。
どちらも循環の、とあるいち形態であって、生きている今は、死の側を忘れているだけだろう。

今朝の夢は、身近な知人が死に向かっていく夢で、私はそのことにやはり泰然とはいられない様子なのだが、その様子が大きなガラス窓越しに誰かから見られている。ガラス窓から覗く方は、一昨年亡くなられたバレエの俊徳先生だった!先生、夢に出てきてくださってありがとうございます。なんだか、お茶目な様子で覗かれていた。こちら側にきたって大丈夫だよ、心配しなくても、とでも言いたげな。

身体には限りがあって、今の生でできることは途中までだとしても、その願いはまた次の生にも引き継がれるのだろうなぁ。次の身体ではまた違うことを知り、違う角度からその願いをかなえようとするのだろう。つまり、願いとは、今世にはかなわないかもしれない夢で、動物たちはそのことを知っていて、淡々と助けてくれる。人よりも長生きの植物は身をもって循環をみせてくれる。

記憶は蓄積されて、地面のように当たり前に足下に敷き詰められる。

生きているうちに、ひとりひとりが願いをかなえることでその夢は開く。自分の願いはなにか。はじめはとても小さなことだ。でも、わかったらすっと口に出せば、次への扉があく。外からは見えない、自分のなかにあるとても小さな願い。赤ちゃんの時にはわかっていたそれをかなえることが、まず今世の第一歩なんだろうな。


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