おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

ダンスの8カウントの由来

2016-03-07 | 稽古日記
『ダンスのエイトカウントは、いつから始まっているのか?』
稽古中、時代考証として懸念になっていた事を調べていて面白い論文を発見しました。
「大正後期の体操科における体育ダンスの研究」 (H25年広島大学大学院生によるもの)

私は8ビートが入って来た時に四分音符で数えていたら踊りにくいから定着したと思っていたのですが、もっと古くから他の要因もあったのです!

「我が国の号令の伴う体育運動はあまりに教育上心理上の研究に欠けてをる。」
明治までの体操教育に異を唱え、大正初期に渡米してフォークダンスなどを調べた方々が、アメリカのみならず世界のフォークダンスを研究。小学生や高等女学校で「体育ダンス」として取り入れるため、使用音楽との対応法を分析し、楽譜に対応させた踊りの図をかいてあるフォークダンス教材を発行。
その図では4分の2拍子×4小節分をひとまとまりとして1~8の数字が振られていました!(論文のP.60あたり)

ここから8カウントは始まっていたのか!
体操からダンスを考えいてく過程が垣間見えておもしろいです。ご興味もたれましたらどうぞ!

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