ハタチのころ影響を受けたおどり Zizi Jeanmaire chante "Mon Truc en Plumes"

どしゃ降りの今朝、ジジ・ジャンメールの訃報に出会った。
オペラ座ダンサーで、のちに振付師ローラン・プティの妻になり、素晴らしい作品が多く生まれた。
私はハタチのころ、パリ・オペラ座シリーズのベータ版ビデオをバレエの先生から購入して、よくみていた。その中に、ローラン・プティ振付集もあった。
私はローラン・プティ作品ではコッペリアが最も好きだった。この作品は先に劇場で観ていた。最後にコッペリウスが、「美少女の正体は人形だ！」とバラされてしまった裸の人形＝コッペリアと手足を結んでくるくる踊るシーンがあり、惚れた。プティ演じるコッペリウスは情けなくて愛しかった。こんなコッペリアはみたことがなかった。

購入したビデオのなかに「Zizi」というオムニバスショーがあった。
Ziziはバレリーナなのに、ハイヒールで踊っていた。脚線美が半端なく、ひたすら美しく、歌まで歌っている。バレエというよりはキャバレースタイルで、バレエを観るつもりだった私は度肝を抜かれた。あとからローラン・プティの伴侶と知った。

Zizi Je T'aime | Zizi Jeanmaire chante "Mon Truc en Plumes" (extrait du DVD)


私の無意識の中で、ローラン・プティ作品からの影響はかなり大きいようです。
人形・ハイヒール・歌、そして日常に漂うペーソス。