満ち足りた休日

ああ、最近足りてなかったんだ～。
海、太陽、風、潮、ひろさ。
特に、ひろさ。ジブン幅で暮らしているとつい忘れがちなことがたくさんある。


大潮ですっかり引き潮の和賀江島（材木座）は、海の上を逗子マリーナ側まで歩けた。
岩場と言ってもなんだかつるんと丸い石ばかり。石はあたたまっていて、足の裏が乾くような感じがするので、たまに足を水に入れながら生き物探し。裸足の足は履物を履いているときとは別人、これも別の生き物みたい。なめらかに、石球面の形状にあわせて張り付きながら移動する。
　
ザワ～と風に乗っている人の呼び声や波の音も、カニ採りに熱中する一瞬だけはひゅっと消える。音のない映画。

カニ、ヤドカリ、アメフラシ、トコブシ、ニシガイ、バフンウニ。海ソウメン（あめふらしの卵）にフグの死骸。夢中でいろいろ捕まえて、帰りには夜食べるものと海に返すものに分けた。

ああ満ち足りた～。海はいいなあ。

それにしても、なんで足りるって、足の字を使うのかな。