おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

くつろいだ場を Tap Diary #10

2019-02-03 | あしもとからの思索
昨日はとても暖かく、ひなたぼっこをしながら虐待のニュースを読んだ。
私は今、安全な家で安心した状態で居ることができる。それは、けっこうちゃんと望まないと、大人であっても手に入れられない。まして子どもは、与えられた場の中で、なるべく安心していられるように工夫するよりない。大きな大人に手を上げられる恐怖は身体に残る。長い時間の中で忘れていても、身体の記憶はふと反応する。

虐待をするのが悪い人で悪意で行うならばわかりやすい。でもそうじゃない。おそらくよかれと思ってやるのだ。親としてよいしつけをしなければとか、叩いたり言葉で傷つけながら言う通りに支配するのが愛情と、間違えたまま大人になって。誰もが未熟なまま親になるから、わからないことを解決するときに、見聞き体験したことを繰り返してしてしまうのだろう。だから一様に、これは虐待なんかじゃない、と言う。

親の仕事は子どもを生かしておくこと。それだけで十分。
親子を育てるのは、環境だとおもう。負の連鎖をとめるのも。
今の社会の中で普通に行なわれていることに差別や支配があり、それが萎縮を招いている。
日々の小さな暴力に、口をつぐまないようでいたい...言うは易し行うは難しである。

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外で撮影していると、猫が来たり、子どもが足を止めてじっと見つめ、目があった途端走っていってしまったり、高校男子sが通り過ぎた少し先で足をパタパタさせていたり、おっちゃんに音符質問されたり。
人がくつろいでいるところはおもしろいな。

おどるなつこタップ稽古日記 Tap Diary #10「16分音符...」

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