おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

ジョルジュ・ドン/ボレロ(振付/モーリス・ベジャール) 

2008-12-05 | おすすめ!
モーリス・ベジャール振付、ジョルジュ・ドン主演 『ボレロ』 
私は、この踊りの初見は映画『愛と哀しみのボレロ』。
映画の題名で初めて”悲しみ”ではなく”哀しみ”という感じを知った位だから、中学生だったかな。




私は子供の頃、近所のバレエ教室に通っていて、それはきちんとした基礎に基づいたメソッドではなく、まあ、近所のお稽古ごとであったので、ご近所付き合いとしてのバレエの発表会(悪いけど子供心には退屈だった)以外の、すばらしい舞台公演を観る機会には巡り会わなかった。
しかし父が映画娯楽人だったために、毎月映画館に行っており、4歳の弟と共に、6歳で『エイリアン』を見て怖い思いをするという代償も払ったが、思春期にジョルジュ・ドンのボレロにもほぼオンタイムで出会えたのであった。
これは、バレエの訓練を受けた人にしかできない踊りであるが、それまでのバレエの形式とはまったく違っていて、はじめこそ拒否感を覚えたが、何か、子供心にはつい真似してしまう踊りであった。曲も曲だが、今見ても、なかなかできない振付けだと思う。

のちに、ボレロの振付モーリス・ベジャールによる『ザ・カブキ』を公演した東京バレエ団のバレエ学校に(そんなところとは知らずに)私は入り、夜中バイトをしながらバレエの基礎を学び直し、それからいろいろな舞台を観て、シルヴィ・ギエムによるボレロも観たのだが、、、自分に以外と大きく影響を与えたのは、映画で出会った、この『ボレロ』だったのだろうな~。

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2 コメント

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観てますね~! (なつこ)
2008-12-06 20:02:45
私は、バレエをやめて年月が経った今、やっと、すごさがわかります。その世界だけにいようと日々レッスンしていたときには、きっと全然観てなかったんだろうな。
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おおっ! (ヨウコ@Aroma)
2008-12-05 11:15:11
バリシニコフも好きだし、ジョルジュ・ドンも好きです~。
私にとってのバリシニコフは、映画「愛と喝采の日々」と舞台のドンキかな~。
ジョルジュ・ドンの「ボレロ」はたぶん、ラストツアーの東京文化会館で観たと思う。もう18年くらい前の話。
天井桟敷のような席で、遠くに観たけど。何だかすごい不思議な空気だったです。

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