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橋を架ける工事をしています

新丸工事中74 立入禁止区域に進入して みる!

いつもは丸山ダム下流側正面からのショットで始まるが,今日は違うぞ!


今日は ↓コレ↓だ!








みえる! 全部みえる!
いつも横からみているものすべてココに!

雲っているがこれがなおいい!
晴れていては逆光をくらって何も撮れない! 撮れないことはないが苦労する.


同じ位置から左 丸山蘇水湖方向をみる.

 いつもは何もわからず"不明"だらけの右岸も丸見えだ.
 こうなっていたのか!
 旧展望台にあったケーブルクレーン基礎はもう無い. それと,旧展望台は道路より少し高い所にあったが,一部の擁壁っぽい部分だけは残っているが,その痕跡もほとんどないくらいに土が削り取られしている.


続いてもう一度,左岸方面を少しズームでみる.

 いい! いつもは横(西)からみていて,東西方向の奥行き感がなかなか掴めなかったが,ここからだとよくわかる.

 まずは現丸堤体より上流側にある"転流工吞口"をみる.
 以前に旧展望台や口杣沢からみたことはあるが,ここは標高も高く角度があり奥行きがなんとなくだがわかる. 何をやっているのか詳細はわからないが,土砂があることや生コン車がいることから,掘削や吹付をやっているのだろう.

 次は,"堤体左岸"<上の方>をみる.
 まず一番上は法面保護だ. まぁこの辺りは想像どおりだ.

 次は<中腹>をみる.
 この日は左の方を造成,掘削していた.油圧ショベルが4台(内1台はブレーカ(固い岩を割る機械)),ブルが1台という態勢だ. 上から順に土砂を下へ落とし,最後は一番下にいる黄色いショベルで大型ダンプに積み込んでいるようだ.

 次は<下の方>をみる.
 もっと現丸堤体の際まで掘削しているかと思いきや,だいぶ距離があります. 一番近いところで25~30m程だろうか. ここは油圧ショベル3台(1台はブレーカ)態勢でこの日の作業を行っていた. 真ん中のオレンジがブレーカで両端の2台は大型ダンプに積込をしていた.


監査廊をみる

というわけで,"丸山ダム一般見学会"に参加して参りました.
最高の見晴台をあとにして,この日のメインイベント"丸山ダム堤体"に移動.
そして,あのEVに乗って堤体内へGO.

堤体内は,

4ブロック(だっと思う)のB1Fにて気温18度 湿度39%です.

 堤体のひずみを測定する4ブロック(←これは間違いないはず)のプラムラインの中間測定部です.

ようは下げ振りです.

堤体内では,

 地元の蔵元さんのお酒が貯蔵されています. 堤体内の[1年を通して気温が安定している]のがお酒の貯蔵と熟成にはいいみたいです.

右岸側の行き止まり

〇が多数.地山補強グラウトの跡か?

監査廊

今では皆無に近い板型枠の跡が歴史と風格を感じさせる.

監査廊急勾配階段

この日は残念ながら,この階段を歩むことはできませんでした.


導流壁の上からみる

EV塔から外へ出てフェンス越しに下流をみる.


禁断の場所へと続くこの扉の向こうへ


堤頂から急勾配階段を下りて右岸側導流壁の上から南をみる.



もちろん工事中の左岸もみえます.


北 右岸方向 下をみる.


つづいて上をみる.

右にある塔がEV塔です.

右岸下流方向.



キャットウォークを渡る
導流壁からつづくキャットウォークを渡りまず見えるのが



1号

 デカい! 巾10m 高さ14.7m 揚程15m 重量100t ! の日本最大級(かも)水門です.
 工事誌に[我が国においては従来の常識の程度を遙かに超えるものがあったが]と記述がありますが,現代においても常識の程度を遥かに超えているのではないでしょうか.


上をみる.

裏面なので型枠の跡がくっきり見えていい感じです.


上流をみる.

仮桟橋と遥か向こうにレア橋梁"旅足橋"がみえます.


中央付近までやってきました.

謎のマンホール出現!
この下には堤体の深部まで続くプラムラインがあるとのことです.
この位置から後ろを振り返ると...



巨大スライダー.


続いて左岸側の導流壁上へ.

柵まで進んで...



導流壁の上だということがよくわかります!

左にチラッと写っていますが, ここからは な・ん・と...




 あのブルーシートが!
 じーっと興味津々で覗いていると,職員の方が [あのブルーシートはですね...] と説明してくださいました.

 地盤に亀裂があって,その補強を行うにあたり作業道が必要なため,あの場所から作業用トンネルを掘っていったとのことです.

 堤体に穴を掘っただと? 凄いね! 一瞬耳を疑いましたが,謎がひとつ解決しました.


巻上機をみる

続いてゲートピアの急勾配階段を上がり,ブリッジ上にあるゲートの巻上機をみます.

下流側から右岸をみる.

 右手にゲート巻上機がズラリと並んでいます.
 右岸旧展望台もいつもの位置より近いし高いので,よく見えますが,やはり下斜めからなので[見える程度]で何をやっているかまではわかりませんでした.




 ふたつのドラム(コレとアレ)で一対. ドラムの極太ワイヤーがゲート本体に取り付いていて,モーターを動かして幾つものギアを介してドラムを回すことによって,ゲート本体を上げ下げしています.
 1cm/秒 でとってもスローリーなのだ!

ドラム


極太ワイヤー

太いぞ!

 それよりもなにも,モーターは交換しているそうだが,それ以外は完成当時の部品をそのままで運用しているそうで驚きました.管理とメンテをしっかり行っているからこそ今でも現役動いているのだと思います.


銘板

[1954 2月 日立造船株式會社 櫻島工場]


開度計とモーターとクラッチ

 中央の赤と黒の針が付いている計器が,ゲートが何m開いているかを示す開度計です.[m]単位で0.01m刻みで開度がわかるようになっています.
 開度計の左奥にあるのがモーター.
 極レアケースですが,このモーターが故障などで動かなくなったときは,開度計の左にある二つのハンドルと写真には写っていない左にあるもう一つのハンドルを操作して,隣接ゲート用のモーターで動かなくなったモーターが動かしていたゲートを動かす事が出来る機構になっています. わかりやすく簡単に言うと,5号のモーターが動かなくなったら,4号のモーターで5号ゲートが動かせるということです. 緊急時に備えて,職員の方は操作訓練を行っているそうです.

隣とつながっている所.



 ここからみる景色が最高でしたが,写真を撮り忘れたので,また行くことがあったらその時は必ず記録に残したいと思います.
 巻上機見学はこれで終わりですので階段を下ります.


堤頂を歩く

天端へ戻ってダムカードフレームで記念撮影をしたあとに上流側をパチリ.

 大量の流木とゴミ.
 上流にフェンスが設置されていますが,大量出水の時にはフェンスの下をくぐってここまで流れてきてしまうそうです.
 大概は流木ですが,ペットボトル,タイヤなどのごみも多いです.


5号から下流をみる.


天端から工事中の左岸をみる.


ゲートピア上流側



銘板

[株式會社 間組施工 昭和二十九年四月竣功]


質問タイム

[最後に質問があればどうぞ] と言っていただきましたが,頭の回転が悪いので思い浮かばず,[EV扉をもう一度見たいです] とまさかのリクエスト.
 OKをいただきまして,再びご対面.

EVホール

EVの外扉はステンレス.
人研ぎの三方枠が建設年代を感じさせる.

内扉はさらに歴史を感じさせる蛇腹式.



これで見学は終わりです.
 他の見学日はどうだったのかは知りませんが,この日は管理支所さんの車に先導していただいて,自車で堤頂まで来ましたので,帰りも同様一般道へ出るところまで立入禁止区域を先導していただきまして解散となりました.
 当日は13:20に管理支所に到着.13:30頃から見学開始で解散したのが15時頃でしたのでちょうど1時間30分の見学会でした.
 職員の方の親切丁寧でとても解りやすい案内且つ,見所のポイントを押えた内容で大変充実した1時間半でした. 唯一心残りというか,コレも見学コース(内容)になっていたらいいなと思ったのが今になってありまして. それは,[監査廊全通コース]なんてのはどうでしょうかねぇ? 監査廊内でも工事が行われていて,なかなか難しい所はあると思いますので,全通とはいかずとも,あの監査廊急勾配階段を利用してB2Fへ行ってみたかったというのはあります. 職員の方も[B2FはB1Fよりもジメジメしていて,季節によっては結露でベッタベッタって]おっしゃっていたので,体験してみたいと思いました.

 新丸山ダム工事が進むにつれ丸山ダムも見学できる範囲が縮小されると思われることを考えると,いいタイミングで参加できたのではなかったかと思っております.
 ありがとうございました。


つづく.
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