JUONイベント報告にも他の参加者の声が
載せてありますので見てね。
参加者の声1
「とても心地の良い場所」これが色川の棚田に来て
最初に持った印象でした。見事に晴れた真っ青な
広い空の下、見渡す限りの山々、近くに海や川も
ある。日常を離れたそんな場所での棚田作業は
私にとって贅沢過ぎる時間でした。
この地域には「棚田を守ろう会」があること、
そして今回のイベントではその棚田で体験を
させてもらうこと。ここへ来るまでは、「美しい
日本の原風景を守る・・・なんて、とっても素敵な
ことだなぁ。」と、何も知らない私はそんな単純な
思いを抱いていました。
しかし、到着してまもなく棚田についての説明を受け、
なぜこのような風景が出来上がったのか、先人のたち
の苦労や思いを知り、また、今「人が増えないと棚田
を守っていくことは厳しい」という現実を知ることに
なりました。都会では田舎暮らしがブームになり、
地方へ移住する人が増えているけれど、過疎化が進み
危機感が深まる農村、受け入れないと崩壊してしまう
かもしれないという、受け入れ側の深刻な現実など、
全く考えたことなどありませんでした。
「新規定住者の受け入れ」が今後、村を守っていく
こと、そしてここ色川では棚田を守っていくことにも
繋がっている。私はこの時初めてそのことに気付か
されたのです。では、なぜ棚田を守るのか、効率性が
重視される現代において、棚田を守る意味とは何なのか、
「美しい景色を残す」ため?「先人たちの思いを受け継ぐ」
ため?そんな問いかけに対し、今回の体験の中で何らかの
自分なりの答えを出したいと、その時思いました。
棚田で体験した作業は主にわら切りとわら撒きで、
棚田を上ったり下がったり、腰を曲げたり伸ばしたりを
繰り返しながら、無心になってわらを積んでは田に撒いて
いく単純作業。お昼には外でおにぎりを頬張り、ポカポカ
太陽の下で少しのお昼寝。そして少しずつ、ゆっくりと日
が暮れていきました。大変な労力を使う地道な作業だった
けれど、周りを連なる山々に囲まれ、ゆったりと流れる
時間の中で、独特の心地良さに包まれていました。
色川に滞在した3日間、途中でふと、便利で効率的で、
自然と向き合う時間などない今の自分の日常を思った時、
棚田を苦労して築き、懸命に、また慎ましく、
ここで生きようとした先人たちに憧れ、尊敬し、また少し
羨ましくも思いました。そして、最初に出したいと思った
自分なりの答え、「棚田を守る意味」とは何か、やっぱり
明確にすることは難しかったけれど、日本の原風景を
守っていきたい。この棚田を守っていきたい。
少し前の、先人たちがしてきた少し丁寧な「日本の
むらの暮らし」を自分もしたい。体験を通して理屈
ではなく、直感的にそんなふうに思いました。
以前から漠然と田舎でのスローライフを憧れていた
けれど、田舎へ移住し、暮らすということがどういう
ことか、今回少し深く、踏み込んで考えることができた
ような気がします。仕事の間に挟まれた3日間の滞在。
高速バスでの長時間移動。かなりの強行スケジュールで
不安も多かったけれど、豊かな自然に囲まれ、その驚異に
ただただ圧倒され、空気も水も食べ物も、おいしいもの
ばかりで、来る前より元気になって帰って来ました。
また機会があれば参加したいです。温かく受け入れて
くださった地元の皆様、イベントを企画してくれた
JUONの皆様、一緒に参加したメンバー、大変
お世話になりました。ありがとうございました。
参加者の声2
「田畑の楽校」自体に私は初めて参加しました。
自宅から開催地の那智勝浦町色川地区の最寄り駅
まで約7時間、さらに最寄り駅からバスで1時間
以上と長い道のりでした。おそらく、このような
機会がなければ来ることは間違いなくなかった場所
だったと思います。
今回の参加については勢いで、申し込みをしたの
ですが行く前日に切符を買いに駅に行ったところ
最寄り駅までは今年の夏の台風でまだ電車が不通
になっていると初めて聞き、すごい所に行くこと
になったと思っていました。しかし、行って
帰ってきて思うのは行ってよかったです。
作業のみならず、行くまでのバスの車中そして、
色川地区に着いてからの案内の中で、台風の爪痕の
現場が見られたのですが、まだ爪跡が生々しく
残っておりなかなか見られない景色でした。
作業としては、色川地区の棚田作業の手伝いと、
しめ縄・わらじ作りを体験させていただきました。
色川地区は1個所ではなくさらに複数の地区に
分かれており、そのうち小坂地区で作業をしました。
同じ色川地区と言えども、その距離は非常に離れて
おり車で10分程度、それぞれ別の山にそれぞれ地区が
あるような所です。小坂地区では、棚田が比較的よく
残されており遠くから見ると「美しい」という言葉で
表わされるような場所です。
しかし、その棚田は30数年間休耕地になっていたのを
近年、地元の有志で復活させたものだそうです。
今回は収穫し終わった藁を、冬の肥料として畑に戻す
作業のお手伝いをしましたがその感想は、想像以上に
大変でした。棚田は比較的緩斜面に作られているの
ですが、田んぼ同士が離れておりその移動が石段と
石段を渡っていくので移動だけでも大変な作業でした。
しかも、道幅が狭くまた斜面が急のため機械は全く
入らず、全て人力で行わなければならない作業です。
その人力の手間を考えると平地の10倍以上かかります。
そのような場所ですが、作業をしている最中そして
ふと見た景色は天空にいるような気がして何とも
言えず涼しく気持ちのいいものでした。
今回、作業だけでなく地元の方々と交流ができ、
その中で印象的だったのは、「先人が何百年と
かけてこの棚田を作った苦労を思うと、残して
いきたい」と言う言葉でした。今回、そのような
過去の先人たちの歴史を感じることができ貴重な
経験をさせていただきました。
どうもありがとうございました。
載せてありますので見てね。
参加者の声1
「とても心地の良い場所」これが色川の棚田に来て
最初に持った印象でした。見事に晴れた真っ青な
広い空の下、見渡す限りの山々、近くに海や川も
ある。日常を離れたそんな場所での棚田作業は
私にとって贅沢過ぎる時間でした。
この地域には「棚田を守ろう会」があること、
そして今回のイベントではその棚田で体験を
させてもらうこと。ここへ来るまでは、「美しい
日本の原風景を守る・・・なんて、とっても素敵な
ことだなぁ。」と、何も知らない私はそんな単純な
思いを抱いていました。
しかし、到着してまもなく棚田についての説明を受け、
なぜこのような風景が出来上がったのか、先人のたち
の苦労や思いを知り、また、今「人が増えないと棚田
を守っていくことは厳しい」という現実を知ることに
なりました。都会では田舎暮らしがブームになり、
地方へ移住する人が増えているけれど、過疎化が進み
危機感が深まる農村、受け入れないと崩壊してしまう
かもしれないという、受け入れ側の深刻な現実など、
全く考えたことなどありませんでした。
「新規定住者の受け入れ」が今後、村を守っていく
こと、そしてここ色川では棚田を守っていくことにも
繋がっている。私はこの時初めてそのことに気付か
されたのです。では、なぜ棚田を守るのか、効率性が
重視される現代において、棚田を守る意味とは何なのか、
「美しい景色を残す」ため?「先人たちの思いを受け継ぐ」
ため?そんな問いかけに対し、今回の体験の中で何らかの
自分なりの答えを出したいと、その時思いました。
棚田で体験した作業は主にわら切りとわら撒きで、
棚田を上ったり下がったり、腰を曲げたり伸ばしたりを
繰り返しながら、無心になってわらを積んでは田に撒いて
いく単純作業。お昼には外でおにぎりを頬張り、ポカポカ
太陽の下で少しのお昼寝。そして少しずつ、ゆっくりと日
が暮れていきました。大変な労力を使う地道な作業だった
けれど、周りを連なる山々に囲まれ、ゆったりと流れる
時間の中で、独特の心地良さに包まれていました。
色川に滞在した3日間、途中でふと、便利で効率的で、
自然と向き合う時間などない今の自分の日常を思った時、
棚田を苦労して築き、懸命に、また慎ましく、
ここで生きようとした先人たちに憧れ、尊敬し、また少し
羨ましくも思いました。そして、最初に出したいと思った
自分なりの答え、「棚田を守る意味」とは何か、やっぱり
明確にすることは難しかったけれど、日本の原風景を
守っていきたい。この棚田を守っていきたい。
少し前の、先人たちがしてきた少し丁寧な「日本の
むらの暮らし」を自分もしたい。体験を通して理屈
ではなく、直感的にそんなふうに思いました。
以前から漠然と田舎でのスローライフを憧れていた
けれど、田舎へ移住し、暮らすということがどういう
ことか、今回少し深く、踏み込んで考えることができた
ような気がします。仕事の間に挟まれた3日間の滞在。
高速バスでの長時間移動。かなりの強行スケジュールで
不安も多かったけれど、豊かな自然に囲まれ、その驚異に
ただただ圧倒され、空気も水も食べ物も、おいしいもの
ばかりで、来る前より元気になって帰って来ました。
また機会があれば参加したいです。温かく受け入れて
くださった地元の皆様、イベントを企画してくれた
JUONの皆様、一緒に参加したメンバー、大変
お世話になりました。ありがとうございました。
参加者の声2
「田畑の楽校」自体に私は初めて参加しました。
自宅から開催地の那智勝浦町色川地区の最寄り駅
まで約7時間、さらに最寄り駅からバスで1時間
以上と長い道のりでした。おそらく、このような
機会がなければ来ることは間違いなくなかった場所
だったと思います。
今回の参加については勢いで、申し込みをしたの
ですが行く前日に切符を買いに駅に行ったところ
最寄り駅までは今年の夏の台風でまだ電車が不通
になっていると初めて聞き、すごい所に行くこと
になったと思っていました。しかし、行って
帰ってきて思うのは行ってよかったです。
作業のみならず、行くまでのバスの車中そして、
色川地区に着いてからの案内の中で、台風の爪痕の
現場が見られたのですが、まだ爪跡が生々しく
残っておりなかなか見られない景色でした。
作業としては、色川地区の棚田作業の手伝いと、
しめ縄・わらじ作りを体験させていただきました。
色川地区は1個所ではなくさらに複数の地区に
分かれており、そのうち小坂地区で作業をしました。
同じ色川地区と言えども、その距離は非常に離れて
おり車で10分程度、それぞれ別の山にそれぞれ地区が
あるような所です。小坂地区では、棚田が比較的よく
残されており遠くから見ると「美しい」という言葉で
表わされるような場所です。
しかし、その棚田は30数年間休耕地になっていたのを
近年、地元の有志で復活させたものだそうです。
今回は収穫し終わった藁を、冬の肥料として畑に戻す
作業のお手伝いをしましたがその感想は、想像以上に
大変でした。棚田は比較的緩斜面に作られているの
ですが、田んぼ同士が離れておりその移動が石段と
石段を渡っていくので移動だけでも大変な作業でした。
しかも、道幅が狭くまた斜面が急のため機械は全く
入らず、全て人力で行わなければならない作業です。
その人力の手間を考えると平地の10倍以上かかります。
そのような場所ですが、作業をしている最中そして
ふと見た景色は天空にいるような気がして何とも
言えず涼しく気持ちのいいものでした。
今回、作業だけでなく地元の方々と交流ができ、
その中で印象的だったのは、「先人が何百年と
かけてこの棚田を作った苦労を思うと、残して
いきたい」と言う言葉でした。今回、そのような
過去の先人たちの歴史を感じることができ貴重な
経験をさせていただきました。
どうもありがとうございました。