田畑の楽校(はたけのがっこう)日記

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参加者の声 熊野の棚田(2/17~19)

2012-03-01 | 参加者の声
JUONイベント報告にも他の参加者の声が
載せてありますので見てね。

参加者の声1

「帰ってきたぞ、色川―!」

 京都を出発したのが夜中の0時30分。京都から大阪を抜けて、
和歌山県内をひたすら走ること10時間。ようやく辿り着いた
色川の地は、初めて訪れた時の雰囲気と何ら変わることなく
私を迎えてくれたような気がします。色川の土地の空気感と
いうのは独特なもので、どこにも似ていないんですよね、
ホント。それが私が色川に惹きつけられる理由の一つかな、
と思ったりしています。

 今回は仕事の都合で2日目からの参加だったため、到着後
すぐに棚田の電気柵補修の作業に入ったのですが、自分でも
驚くくらい疲れがありませんでしたねぇ。これも色川の土地が
与えてくれるチカラでしょうか。それとも実は働いて
なかったりして…(笑)。

 にしても、今回は寒かった!まさか那智勝浦で吹雪に遭う
とは思ってもみませんでした。そんな中で、草刈り機で刈られた
草を溝や水路からかき集めて一カ所に固めておくという作業を
していたのですが、これが地味に疲れました(笑)。小さい丘
一面分の草や雑木を2時間近くひたすら集めては棚田の上まで
歩いて運び…の繰り返し。普段高低差のない生活をしていると
地味に効きますよ、コレ。運動不足の方には是非ともオススメ
します。

 作業が終わった後は、海が一望できる温泉へ!ここはいい
ですよ!湯船から水平線が一望できます。しかも、露天風呂
付き!何か宣伝文句みたいになってますけど、そんなことを
言いたくなるくらいいいお湯でした。
 その日の夜はみんなでお鍋を囲みます。鍋はもちろんなん
ですが、最後の雑炊が最高でした。何たって使ったお米が昼間
作業した棚田で作られたお米だって聞かされたとあっては美味
さが違います。お茶もお米も色川産という何とも贅沢な夕食で
した。あと、雑炊も絶品でしたが、お茶漬けも大変美味しゅう
ございました。

 翌日は最終日。この日も朝から棚田の整備作業。水路に溜
まった泥を鍬で取り除いたり、田んぼの畦を作るために田んぼ
の端を削ったり、棚田の石垣を補修するために川から石をみん
なでバケツリレーで運んだり…と内容としては色々やってみま
した。どれもが棚田を維持するためには必要な作業。そんな
作業を一つ一つ手作業でやっていくことで美しい棚田は維持
されているのです。

 ちなみに棚田は石垣の中は全部土が入っているのではなく、
積まれた石の上に赤土を敷き、その上に表土を入れていると
いうのを初めて知りました。土の厚みがわずか20cmしかない
なんて、驚きです!

 で、そんな驚きの連続の作業も今回は午前中で終了し、
午後は那智勝浦の名勝「熊野那智大社」「青岸渡寺」
「那智の滝」を見学してきました。最初は車で近くまで行く
予定だったのが、せっかくなんで熊野古道を少しでも歩こうと
いうことで約30分かけてすごい高低差を上がっていきます。
その途中にはものすごく立派な杉の木があちこちに立って
いて、この山自体が神として信仰されていたのというのを
肌で感じることができました。
 
 最後は街まで降りて、コーディネータのたっきーオススメの
お店でみんなでマグロ料理を食べちゃいました。みんなが
マグロメインの丼を食べている中、一人でマグロの胃袋と
目玉の煮付けを食べるという空気の読めないことをしてしまい
ました(笑)。でも、とても美味しかったので大満足です。
そのおかげかどうかはわかりませんが、帰りは三重県から
滋賀を経由し、無事京都まで帰ってきました。

最後に…。

勝浦の街に着いたとき、以前バスから見えた風景が変わり
果てているのに正直言葉が出なかったです。川の様子が
変わり果て、ここが川だったのかと思わせるほどの様子
でした。色川への道も至る所で崩れており、水害の脅威が
目に焼き付きました。水害の当時、色川の情報がなかなか
つかめなくて、やきもきしながら過ごしていたことを思い
出しました。水害から数日後、円満寺キャンプ場の管理人
さんのブログが更新されているのを見て、ほっとしたことも
覚えています。滞在中にそんな話もさせていただいたのです
が、そんなことがあっても、色川で生きていこうという人
たちが持っている気概というか、強い気持ちが感じられて、
私個人が逆に元気を頂いたような気がします。

 3月は田んぼの作業が忙しくなると聞きました。なので、
ちょっとお邪魔しちゃおうかなと計画中です。今回、お会い
した皆様とも色川の地で再会したいと切に願っています。



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