リソースでリンクして能力を発揮するカードが相次いで登場するZ/X。対抗策として、リソース破壊が登場する日は来るのだろうか・・・。
Z/Xに登場する効果システムの中に、通称リソースリンクと呼ばれるカードが存在する。
2種類1組のカードが、それぞれ自身がリソースにおかれた際、あるいはリソースに存在するときに、もう片方の相方となるカードもリソースに存在するときに効果を発揮するカードだ。
[例:悪の根源アジ・ダハーカ&バレットライダーシェダル]
《悪の根源アジ・ダハーカ》
ゼクス
6/赤/ミソス/9000
[自]このカードがリソースに置かれた時、あなたのリソースに「バレットライダー シェダル」があるならば、
ノーマルスクエアにあるすべての相手のゼクスに3000ダメージを与える。
《バッレトライダーシェダル》
ゼクス
5/青/バトルドレス/7500
[自]このカードがリソースに置かれた時、あなたのリソースに「悪の根源アジ・ダハーカ」があるならば、カードを1枚引く。
このシステムの強みは2点。効果の発動にリソースを必要としないことと、相手からの妨害を受けにくいことである。
現状では、相手のリソースに干渉できる効果を持つカードはない。
そこで、もし登場するならどのような能力、バランスになるのかを考えてみた。
リソースを破壊するということ
リソース破壊がこれまで登場していない理由の候補として、「調整が難しい」ことが考えられる。
リソースを活用してカードを使用するゲームで、もし、簡単かつ強力なリソース破壊で徹底的に相手のリソースを破壊してしまえば、何もさせずにゲームを進行できる。この、「何もできない」というのが負け方としては最悪だ。相手からすれば、自分だけがゲームから追い出され、相手の動きを見ているだけになってしまう。
では、どのようなリソース破壊ならばゲーム性を著しく破壊しない範囲で効果、戦略のヴァリエーションとして受け入れられるのだろうか。そのヒントを、同じくカードの使用にマナを利用するDMに求めた。
DMの中で代表的かつもっともシンプルなマナ破壊カードとして、マナ・クライシスを挙げる。
《マナ・クライシス》
自然 呪文 コスト4
シールド・トリガー。 相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
非常にシンプルに、相手のマナを1枚破壊するカードである。このカードがコスト4であるのに対し、代表的なマナ加速呪文であるフェアリーー・ライフはたったの2マナである。自分を増やすか相手を減らすかという差はあるものの、「相手よりも1マナ分先行する」という意味では同じアドバンテージを獲得する。(色事故を誘発できる点では、マナ・クライシスの方が優秀ではある。)
《フェアリー・ライフ》
自然 呪文 コスト2
シールド・トリガー。自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。
両方とも1マナ先行するカードであるにも関わらず、マナ・クライシスの方が2コスト分重く設定されている。
先に挙げた色事故誘発の可能性からこの能力自体が強力だと判断されている部分もあるだろうが、何よりも、「マナ加速より先にマナ破壊が行われてはならない」「マナ破壊された後からマナ加速が間に合わなければならない」と製作者側が考えているのではないかと推量できる。
Z/Xの場合
さて、上で考えたような「受け入れられるリソース破壊」をZ/Xに登場させる場合、どのようなカードになるのだろうか。
今回は破壊ということで、リソース破壊を赤の役割と設定してみた。
例1.ルリジッサを基準に考える
《神を狩る王ヘロデ》
6/赤/ブレイバー/8000
[自]このカードが破壊された時、チャージに行く代わりにこのカードをトラッシュに置いて、相手のリソースからカードを一枚選んで破壊する。(妄想オリカ)
自身が破壊された時にリソースに置かれるルリジッサを基準に、それを2コスト重くしてリソース破壊カードとして生まれ変わらせてみた。
何気なく作ってはみたが、相手ターン中に能力が発動することを考えるとなかなか強力なカードなのではないだろうか。ゼクスを1体づつ出しては殴るセオリー通りに攻撃すると、リソース破壊のせいで出したいカードを出せなくなる可能性がある。
DMとZ/Xの違いとして、能動的な発動が見込めるIGODがある。破壊したリソースの行先がチャージであるのなら、実はリソース破壊されても何とかなる場面は多いかもしれない。
例2.イベントの場合
《ティラノはいつでも元気だぞ!》
6/赤/イベント IG
[☆]相手のリソースを1枚選び、トラッシュに置く。(妄想オリカ)
こちらもフィーユはいつでも元気だぞ!を基準に作成。後半の能力は消してみたが、相手が10枚以上あるときにもう一枚破壊するくらいはアリかもしれない。
これもZ/XとDMの違いなのだが、ある程度コストが重いカードの場合、同じ能力ならタイミングが遅くてもイベントよりもゼクスの方が評価されるケースが多い。DMで言うならば、フェアリーライフよりもシャーマンブロッコリーの方が評価されているような状態である。
その根拠には、DMと違ってゼクス同士の戦闘を基本にするシステムにある。重いイベントのためにゼクスを出し渋ることは、無防備な隙を生み出すこととなりかねない。特にリソースの少ない序盤はその影響がモロに出るので、もしかしたらもっと軽いコストで登場させても序盤に撃たれることは少ないかもしれない。
こんな具合で、Z/Xにおけるリソース破壊の可能性を考察してみた。
さて、いつ登場するのか、どんなふうに登場するのかが楽しみである。
Z/Xに登場する効果システムの中に、通称リソースリンクと呼ばれるカードが存在する。
2種類1組のカードが、それぞれ自身がリソースにおかれた際、あるいはリソースに存在するときに、もう片方の相方となるカードもリソースに存在するときに効果を発揮するカードだ。
[例:悪の根源アジ・ダハーカ&バレットライダーシェダル]
《悪の根源アジ・ダハーカ》
ゼクス
6/赤/ミソス/9000
[自]このカードがリソースに置かれた時、あなたのリソースに「バレットライダー シェダル」があるならば、
ノーマルスクエアにあるすべての相手のゼクスに3000ダメージを与える。
《バッレトライダーシェダル》
ゼクス
5/青/バトルドレス/7500
[自]このカードがリソースに置かれた時、あなたのリソースに「悪の根源アジ・ダハーカ」があるならば、カードを1枚引く。
このシステムの強みは2点。効果の発動にリソースを必要としないことと、相手からの妨害を受けにくいことである。
現状では、相手のリソースに干渉できる効果を持つカードはない。
そこで、もし登場するならどのような能力、バランスになるのかを考えてみた。
リソースを破壊するということ
リソース破壊がこれまで登場していない理由の候補として、「調整が難しい」ことが考えられる。
リソースを活用してカードを使用するゲームで、もし、簡単かつ強力なリソース破壊で徹底的に相手のリソースを破壊してしまえば、何もさせずにゲームを進行できる。この、「何もできない」というのが負け方としては最悪だ。相手からすれば、自分だけがゲームから追い出され、相手の動きを見ているだけになってしまう。
では、どのようなリソース破壊ならばゲーム性を著しく破壊しない範囲で効果、戦略のヴァリエーションとして受け入れられるのだろうか。そのヒントを、同じくカードの使用にマナを利用するDMに求めた。
DMの中で代表的かつもっともシンプルなマナ破壊カードとして、マナ・クライシスを挙げる。
《マナ・クライシス》
自然 呪文 コスト4
シールド・トリガー。 相手のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
非常にシンプルに、相手のマナを1枚破壊するカードである。このカードがコスト4であるのに対し、代表的なマナ加速呪文であるフェアリーー・ライフはたったの2マナである。自分を増やすか相手を減らすかという差はあるものの、「相手よりも1マナ分先行する」という意味では同じアドバンテージを獲得する。(色事故を誘発できる点では、マナ・クライシスの方が優秀ではある。)
《フェアリー・ライフ》
自然 呪文 コスト2
シールド・トリガー。自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。
両方とも1マナ先行するカードであるにも関わらず、マナ・クライシスの方が2コスト分重く設定されている。
先に挙げた色事故誘発の可能性からこの能力自体が強力だと判断されている部分もあるだろうが、何よりも、「マナ加速より先にマナ破壊が行われてはならない」「マナ破壊された後からマナ加速が間に合わなければならない」と製作者側が考えているのではないかと推量できる。
Z/Xの場合
さて、上で考えたような「受け入れられるリソース破壊」をZ/Xに登場させる場合、どのようなカードになるのだろうか。
今回は破壊ということで、リソース破壊を赤の役割と設定してみた。
例1.ルリジッサを基準に考える
《神を狩る王ヘロデ》
6/赤/ブレイバー/8000
[自]このカードが破壊された時、チャージに行く代わりにこのカードをトラッシュに置いて、相手のリソースからカードを一枚選んで破壊する。(妄想オリカ)
自身が破壊された時にリソースに置かれるルリジッサを基準に、それを2コスト重くしてリソース破壊カードとして生まれ変わらせてみた。
何気なく作ってはみたが、相手ターン中に能力が発動することを考えるとなかなか強力なカードなのではないだろうか。ゼクスを1体づつ出しては殴るセオリー通りに攻撃すると、リソース破壊のせいで出したいカードを出せなくなる可能性がある。
DMとZ/Xの違いとして、能動的な発動が見込めるIGODがある。破壊したリソースの行先がチャージであるのなら、実はリソース破壊されても何とかなる場面は多いかもしれない。
例2.イベントの場合
《ティラノはいつでも元気だぞ!》
6/赤/イベント IG
[☆]相手のリソースを1枚選び、トラッシュに置く。(妄想オリカ)
こちらもフィーユはいつでも元気だぞ!を基準に作成。後半の能力は消してみたが、相手が10枚以上あるときにもう一枚破壊するくらいはアリかもしれない。
これもZ/XとDMの違いなのだが、ある程度コストが重いカードの場合、同じ能力ならタイミングが遅くてもイベントよりもゼクスの方が評価されるケースが多い。DMで言うならば、フェアリーライフよりもシャーマンブロッコリーの方が評価されているような状態である。
その根拠には、DMと違ってゼクス同士の戦闘を基本にするシステムにある。重いイベントのためにゼクスを出し渋ることは、無防備な隙を生み出すこととなりかねない。特にリソースの少ない序盤はその影響がモロに出るので、もしかしたらもっと軽いコストで登場させても序盤に撃たれることは少ないかもしれない。
こんな具合で、Z/Xにおけるリソース破壊の可能性を考察してみた。
さて、いつ登場するのか、どんなふうに登場するのかが楽しみである。