HANZOからの超変化は、忍者における重要なギミックである。単なる除去を越えた効果を手に入れるには、一体どのようなモンスターが必要なのだろうか。
なお、本項では「忍者デッキでの超変化」について考察していく。
「各種族デッキでのリクルート手段としての忍者と超変化」は対象としていないことを理解してほしい。
以前の個人的結論
以前の環境では甲虫装機を筆頭に聖刻や暗黒界など、光と闇のカテゴリが中心に存在していた。
また、それ以外のデッキでもXyzやシンクロ先としてその二つの属性のモンスターの採用率は高かった。
そこから、それに対する回答として超変化でリクルートするモンスターとしてコアドラこそが最適との結論に達した。これは、ある程度までは確かに正解だったといえる。
しかし、前環境後期から今期開幕直後にかけて、ガジェットやカラクリ、マーメイルといったコアドラでは対処できないデッキが非常に大きな勢力となっている。これでは、コアドラなどやや高い攻撃力を持っているだけの勝手に壊れるデメリットモンスターに成り下がってしまう。
今後の環境の推移にもよるが、少なくとも現時点ではコアドラは最適解ではない。
超変化先に求められる能力
今回は忍者デッキでの超変化について考察している。具体的に言うならば、はったーが現在使用している【カオス忍者】での超変化について考察している。デッキの大きなスペースを戦士族のXyzに割いているため、超変化のためのスペースにはあまり枚数を使えない。
超変化で出てくるモンスターにはある程度自身単体で仕事を遂行できるカードパワーが求められている。
たとえば、メガロアビスは超変化で出すこと自体は可能である。だが、それはただの重い2400でしかなく、残ったスペースはこいつの本領を発揮させるカードを投入するにはあまりに少ない。
コアドラは維持コストこそ必要ではあったが、相手の展開とトラゴーズフェーダーを止めた後なら使い捨てても問題なかったという意味では、確かに単体で機能しているモンスターだった。
今回の超変化ではかつてのコアドラのように、「単なる除去でとどまらず、そのモンスター自体が強力な武器である」というモンスターを探していきたい。
種族について
超変化で出せるモンスターは、恐竜族・ドラゴン族・海竜族のいずれかのモンスターである。
■恐竜族■
超変化を活用する忍者デッキの型で、いちばん最初に有名になったタイプではないだろうか。
グアイバを中心にラギアを狙うのがよく知られている忍者ラギアだ。もっと恐竜族にスペースを割くタイプもあるが(今回の主題とは異なる、恐竜デッキに忍者を入れる思想のデッキだ。)、グアイバ+数枚をタッチするだけでも十分にラギアは現実的な武器になる。
それ以外で今回求められる能力を満たす可能性があるカードは、究極恐獣といった上級モンスターが挙げられるだろうか。
上級モンスターには共通して、手札で引いた場合にどうやって処理するかという問題が付きまとう。以後これを「引いちゃった問題」と呼ぶ。この問題は単体とは言わずとも、元からのギミックか数少ない超変化用のスペース内で解決できることが望ましい。
いずれの場合も、恐竜族では比較的シンプルな戦闘が仕事となるだろう。ラギアや究極を出すことが出来ればその制圧力は疑う余地はない。
引いちゃった問題とグアイバの頼りない戦闘力が課題である。
■ドラゴン族■
種族としてのシナジーはあまり強くないが、その分単体の性能が優れているカードが多い。
そういう意味では、非常に今回求められている能力にマッチしているが、その優秀なモンスターは大多数が上級モンスターである。種族特性として仕方ないのだが、引いちゃった問題のリスクが同時に高まっていく。
下級モンスターに目を向けると、アレキサンドライやザッハークなどクセの少ないモンスターも存在している。単なる除去のおまけとして見るなら十分なスペックであり、事実これらを採用するプレイヤーは多い。だが今回の目標として求めている能力にはやや物足りないというのが正直なところだ。
ドラゴン族を採用する場合は、引いちゃった問題の解決こそが何よりの課題といえるだろう。
それさえ解決できればドラゴン族には制圧力と打点を兼ね備えた素晴らしいモンスターが存在している。
■海竜族■
かつてはまともな種族サポートもなく、単体で見てもめぼしいカードというものが非常に少なかった海竜族。
近年は強力にサポートされている種族で、現在ではマーメイルがメタゲームの一角を担うまでに成長した種族だ。
しかし、ドラゴン族とは逆にその強力な連携体制が仇となり、忍者デッキでの超変化先としてはあまり魅力的とはいえない種族である。
忍者の方をサポートして使うのならばそれはそれでユニークなデッキも組めるが、今回のテーマに沿うようなカードはなかなか少ない。
他のカードとのシナジー前提ならばともかく、単体の性能で期待すべきカードはないだろう。
無理に採用する必要はない。
具体的な採用パターン
上記を基に採用パターンを考える。
☆パターン1・ラギアを狙う
グアイバ*3+恐竜1,2枚
スキル・サクセサー*2
典型的なラギアが出る忍者。サクセサーは成金とのシナジーもあるのでデッキの罠枠に入れていいだろう。
宣告内蔵2400打点は狙うだけの価値があるモンスターである。
☆パターン2・引いちゃった問題への一つの回答
レダメ・ダークホルス・下級ドラゴン*2
本命の超変化先として、ダークホルスを採用している。HANZOで超変化をサーチする最高の動きを実現できているなら、ダークホルスが現れるときにはHANZOは墓地に置かれているハズだ。魔法カードが使用されるやすぐさまHANZOを蘇生することが可能となる。
引いちゃった問題に対しては他のドラゴン族がその解答となる。相手のシンクロモンスターなどに対して超変化を成功すればレダメが特殊召喚できる。そうなれば引いていようが死んでいようがダークホルスは問題なく場に出すことができる。レダメまで丸ごと引いちゃった問題してしまったときはむしろもっと楽である。なんでもいいからとりあえず超変化して下級ドラゴンを出そう。それを除外してレダメを出せばすべて綺麗に解決する。
忍者デッキは十人十色。
君の忍者はどんな龍に化けるのか。
なお、本項では「忍者デッキでの超変化」について考察していく。
「各種族デッキでのリクルート手段としての忍者と超変化」は対象としていないことを理解してほしい。
以前の個人的結論
以前の環境では甲虫装機を筆頭に聖刻や暗黒界など、光と闇のカテゴリが中心に存在していた。
また、それ以外のデッキでもXyzやシンクロ先としてその二つの属性のモンスターの採用率は高かった。
そこから、それに対する回答として超変化でリクルートするモンスターとしてコアドラこそが最適との結論に達した。これは、ある程度までは確かに正解だったといえる。
しかし、前環境後期から今期開幕直後にかけて、ガジェットやカラクリ、マーメイルといったコアドラでは対処できないデッキが非常に大きな勢力となっている。これでは、コアドラなどやや高い攻撃力を持っているだけの勝手に壊れるデメリットモンスターに成り下がってしまう。
今後の環境の推移にもよるが、少なくとも現時点ではコアドラは最適解ではない。
超変化先に求められる能力
今回は忍者デッキでの超変化について考察している。具体的に言うならば、はったーが現在使用している【カオス忍者】での超変化について考察している。デッキの大きなスペースを戦士族のXyzに割いているため、超変化のためのスペースにはあまり枚数を使えない。
超変化で出てくるモンスターにはある程度自身単体で仕事を遂行できるカードパワーが求められている。
たとえば、メガロアビスは超変化で出すこと自体は可能である。だが、それはただの重い2400でしかなく、残ったスペースはこいつの本領を発揮させるカードを投入するにはあまりに少ない。
コアドラは維持コストこそ必要ではあったが、相手の展開とトラゴーズフェーダーを止めた後なら使い捨てても問題なかったという意味では、確かに単体で機能しているモンスターだった。
今回の超変化ではかつてのコアドラのように、「単なる除去でとどまらず、そのモンスター自体が強力な武器である」というモンスターを探していきたい。
種族について
超変化で出せるモンスターは、恐竜族・ドラゴン族・海竜族のいずれかのモンスターである。
■恐竜族■
超変化を活用する忍者デッキの型で、いちばん最初に有名になったタイプではないだろうか。
グアイバを中心にラギアを狙うのがよく知られている忍者ラギアだ。もっと恐竜族にスペースを割くタイプもあるが(今回の主題とは異なる、恐竜デッキに忍者を入れる思想のデッキだ。)、グアイバ+数枚をタッチするだけでも十分にラギアは現実的な武器になる。
それ以外で今回求められる能力を満たす可能性があるカードは、究極恐獣といった上級モンスターが挙げられるだろうか。
上級モンスターには共通して、手札で引いた場合にどうやって処理するかという問題が付きまとう。以後これを「引いちゃった問題」と呼ぶ。この問題は単体とは言わずとも、元からのギミックか数少ない超変化用のスペース内で解決できることが望ましい。
いずれの場合も、恐竜族では比較的シンプルな戦闘が仕事となるだろう。ラギアや究極を出すことが出来ればその制圧力は疑う余地はない。
引いちゃった問題とグアイバの頼りない戦闘力が課題である。
■ドラゴン族■
種族としてのシナジーはあまり強くないが、その分単体の性能が優れているカードが多い。
そういう意味では、非常に今回求められている能力にマッチしているが、その優秀なモンスターは大多数が上級モンスターである。種族特性として仕方ないのだが、引いちゃった問題のリスクが同時に高まっていく。
下級モンスターに目を向けると、アレキサンドライやザッハークなどクセの少ないモンスターも存在している。単なる除去のおまけとして見るなら十分なスペックであり、事実これらを採用するプレイヤーは多い。だが今回の目標として求めている能力にはやや物足りないというのが正直なところだ。
ドラゴン族を採用する場合は、引いちゃった問題の解決こそが何よりの課題といえるだろう。
それさえ解決できればドラゴン族には制圧力と打点を兼ね備えた素晴らしいモンスターが存在している。
■海竜族■
かつてはまともな種族サポートもなく、単体で見てもめぼしいカードというものが非常に少なかった海竜族。
近年は強力にサポートされている種族で、現在ではマーメイルがメタゲームの一角を担うまでに成長した種族だ。
しかし、ドラゴン族とは逆にその強力な連携体制が仇となり、忍者デッキでの超変化先としてはあまり魅力的とはいえない種族である。
忍者の方をサポートして使うのならばそれはそれでユニークなデッキも組めるが、今回のテーマに沿うようなカードはなかなか少ない。
他のカードとのシナジー前提ならばともかく、単体の性能で期待すべきカードはないだろう。
無理に採用する必要はない。
具体的な採用パターン
上記を基に採用パターンを考える。
☆パターン1・ラギアを狙う
グアイバ*3+恐竜1,2枚
スキル・サクセサー*2
典型的なラギアが出る忍者。サクセサーは成金とのシナジーもあるのでデッキの罠枠に入れていいだろう。
宣告内蔵2400打点は狙うだけの価値があるモンスターである。
☆パターン2・引いちゃった問題への一つの回答
レダメ・ダークホルス・下級ドラゴン*2
本命の超変化先として、ダークホルスを採用している。HANZOで超変化をサーチする最高の動きを実現できているなら、ダークホルスが現れるときにはHANZOは墓地に置かれているハズだ。魔法カードが使用されるやすぐさまHANZOを蘇生することが可能となる。
引いちゃった問題に対しては他のドラゴン族がその解答となる。相手のシンクロモンスターなどに対して超変化を成功すればレダメが特殊召喚できる。そうなれば引いていようが死んでいようがダークホルスは問題なく場に出すことができる。レダメまで丸ごと引いちゃった問題してしまったときはむしろもっと楽である。なんでもいいからとりあえず超変化して下級ドラゴンを出そう。それを除外してレダメを出せばすべて綺麗に解決する。
忍者デッキは十人十色。
君の忍者はどんな龍に化けるのか。