aki神父が何やら仕切り始めたので、言うとおりにする。みんな笑顔で説明を聞いている・・・・
が、もっもしかして始まっている?!良く解らないが、あれだけ説明を求めたのにいきなりの本番かぁー!
急に2人に緊張が走る。英語とハワイ語で誓い、祈りの言葉をかわす・・・
Aki神父がカタカナでかかれたカードを見せてくれるので全然大丈夫。波の音とウクレレ、おばさんのハワイアンソング・・・
そうこれこそ、僕たちの望んだハワイの結婚式だ。ウエディングドレスもタキシードもいらない、ちゃちな教会(日本の結婚式会場の脇にプラモデルのようにある形だけの教会)でなんか絶対に嫌だった。僕らは僕らのための式を挙げたかったのだと・・・。
誓いの言葉を交わし、ハワイアンリングをはめる・・・あれっ?はまんない?なぜか第二間接あたりで抵抗が・・・まっいいか。(後日えらい怒られてしまった・・・)
後はまかせて、いよいよクライマックス・・・ざっぶーん!
あれれ、波が高くなってるよ・・・足元っていうか、靴濡れてるし。
しかしここまできたら後には引けない・・・そして誓いのキス・・・と周りで喚声があがるではないですか。
そう、僕達は海に向かっていたので解らなかったのですが僕達の後ろには沢山の人達がいたのです。物珍しいということもあったかもしれませんが、その場にいた多くの人達が僕たちに握手をして“Congratulations!”と、お祝いしてくれるのです。
いろんな国でいろんな生活している別々の人がここでの僕らの結婚式というイベントで接点ができる・・・おそらく二度とは会わないだろうけれどこの一瞬の感謝の気持ちや祈りは忘れられないと思う。
もちろん人それぞれ考えも好みも違うだろうけど、僕等にとってのハワイの結婚式はまさにこれだった・・・2人でつくった結婚式、いつかまたここ(ハワイのどこか)で愛を確かめるセレモニーができればいいなと思う。
ちなみにAki神父曰く、「この場所で結婚式をした日本人は貴方たちが初めてだと思う。アメリカ人みたいね。」とか言われた。そうか・・・初めてか・・・なんか嬉しい。
うわっと。10人くらいのインド人家族がなだれ込んで来た。そうだ、ここは教会ではない、他の観光客だって来て良いのだ。こんなに見晴らしが良いのだ、みんなで幸せを共有しない手はない。
Aki神父「じゃ、これで・・・」っておいおい残りの料金まだだし、呼び止めて残りのお金を渡す。ドレスのまま財布をごそごそする姿はちょっと現実に戻されるが、それも御愛嬌だ・・・しかし、なんかさっきのインド人家族にすっかり囲まれてしまっている。ピ~ンチ!なんかいろいろいっているのだが良く解らない・・・Aki神父が「見合いか恋愛か聞いている」とのことなので、いろいろ答える。きっと向こうではこんな結婚式も恋愛結婚もあんまりないのでしょう、しきりに感心してました。結局なぜかみんなで記念写真を撮って別れました・・・ちょっと疲れた。
部屋に帰るときいったん飲み物を買うことに・・・ウエディングムームーのままABCストアに入店。周りの注目を一手に引き受ける、でももう慣れたみたい。