時給制詐欺組織（ブラック風味）

平成２５年（わ）第１７６７号

T. 孝裕、N. 洋平、O. 恵理、M. 千尋

詐欺、詐欺未遂（変更後の訴因 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制に関する法律違反）

【概要】
健康食品販売のテレアポのアルバイトに応募したら詐欺組織の仕事だった。
しかも、労働条件はブラック風味。休憩時間の時給が差し引かれた。
面接でおかしいと思った時にはもう後戻り出来ません。
履歴書出してますから個人情報丸分かりです、怖いハナシです。
この会社にたどり着くきっかけはインターネットの求人サイトだったり、友人の紹介だったりなので迂闊にアルバイトも出来ない世の中になってしまったようです。

高齢者を標的にした健康食品の送りつけ詐欺の事件。
組織というよりは詐欺会社。社内で「トークマニュアル」を用いた研修が行われ、詐欺技術の研鑽を積んでいた。

【論告】
それぞれに懲役３年が求刑されています。

うち１名は前刑（詐欺罪）で執行猶予中なので実刑判決は免れないと考えます。
実際、判決は２組に分かれて言い渡される予定です。

会社だと思って応募したら、「えっ！？」という感じだと思います。
４人とも２０歳台でしょうか、思慮が足りないと責めるのは簡単ですが、犯罪組織が会社の体を成しているところがより悪質です。