怪人ハンドクリームおじさん（上尾市）

平成２８年（わ）第９３０号

若井 宏（６１、再犯）

強制わいせつ

【概要】
平成２８年６月２１日午後４時頃、下校中のＪＳがおともだちと別れ独りになるのを見計らい、被害女児（７）に近付き下着内にハンドクリームを塗った手を差し入れ、陰部を触ったぬるぬる鬼畜怪人（同種前科４犯）です。

翌日以降も犯行場所付近を徘徊して居た理由を「被害女児に、謝りたかった」と述べていますが、自らの行為を後悔したのなら「なぜ警察に自首しないのか」と検事に問われると、ぐうの音も出ません。
数日後に同様の徘徊中に警察に捕まりましたが、その際は「ハンドクリーム」に加え「ハンディーマッサージャー」を所持していましたから、明らかに女児に謝罪する為の所持品とは思えません。　これらを所持していた理由を、（謝る為に）一生懸命女児を捜したのに、見つからないから「ヤケになった」と弁解します。

女児をいたずらの対象にする理由を、「１０歳未満の女児なら抵抗されにくいから，犯行がやり易い」と述べ、同様の女児に対するわいせつ行為で裁判を受けるのは本件で５回目です。

また、抵抗出来ない幼女を支配する妄想や辱めたい願望が有り、それらの妄想に自身が支配され犯行を犯してしまう、と「解離性障害」であることを示唆するかの様な中二病的な弁解をしていますが、もちろん診断書等は有りません。
このように被告人は「妄想に支配されてしまう」と、遠回しな弁解をしていますから、判事が弁解の意図を理解出来なくて苦笑しています（単に理解出来ないフリかも知れません）。

被告人方にガサが入ったとのハナシは出ていませんが、いろんなモノが出て来てしまいそうです。

前刑（強制わいせつ致傷、懲役６年）公判では、「カウンセリング治療を受け、再犯しないと誓った」と言いますが、社会復帰後（仮釈放）も結局治療するとの約束は履行されず、数ヶ月のうちに本件犯行です。　今回も「（今度こそ？）治療する」とは述べていますが、さて。

このままでは、残りの人生を数ヶ月の娑婆と数年間の刑務所生活との往復で使い果たしてしまいそうです。

【求刑】
懲役４年

【私感】
前刑の強制わいせつ致傷の経験を生かし、被害者の会陰擦過傷を防ぐ為にハンドクリームを使用したのかと邪推してしまいました。
別件で強姦致傷で会陰擦過傷云々という事件がありましたので、もしかしたらと思ってしまったぞ。であれば、結構な頭脳犯とも言えそうですが、「解離性障害」との弁解は一層困難になりそうです。