動機はストレスだと意味不明の答弁

平成26年（わ）第６５２号

奈良岡 諭

建造物侵入、強制わいせつ、住居侵入

【概要】
被告人が起こした３件の強制わいせつ事件。
立件された3件の外に自己申告で4件の余罪があると言います。

【動機】
動機を問われると、仕事が過酷でストレスが溜まっていた（何度聞かれても）と述べますが、ストレスは原因では有り得ても動機では有りません。
女性軽視の傾向が有ると本人は述べますので、女性をモノとしか捉えられないのかもしれません。
（女性を）一段下に見ていると断言していました。苦情が殺到しそうです。
家宅捜索はされていない様ですので、被告人の隠れた性癖は明らかになっていません。被告人の３人の子供に与える影響が考慮されたのでしょうか。
被告人が自身の家庭を顧みないことだけは明らかな様です。幼い３人の子供が不憫です。

【被害弁償】
被害者への慰謝料は（被告人の妹が）合計６０万円用意したと言います。
被告人は社会復帰後には被害者の心情に考慮して転居すると述べますが、子供が順次小学校入学を迎える事から、最低自分だけでも転居しますと述べますが、被告人が一人きりでは家族からの監督が期待出来ませんので、再犯可能性が著しく高くなります。その事を理解して弁解しているのでしょうか？

【求刑】
懲役４年

【判決】
１０月2日
先述の様に奇妙な弁解に終始するなど、日本語での意思疎通に著しい問題を抱える被告人は矯正施設で再度日本語を学ぶ機会が必要なのかもしれません。