夏目沙和の判決

【判決】
禁固１年４月　執行猶予４年　訴訟費用（国選弁護人）被告人負担

私事でしばらく地裁に来ていませんでした。
しばらくぶりの開廷表に夏目沙和を認めましたが、既に開廷時間を過ぎています。
仕方なく、書記官室に判決を聞きに行きました。

『あのう、済みません判決を教えていただきたいのですが…」と、私
「お名前は？」と怪訝な表情で聞かれました。
「あなたのおなまえは？」と重ねて聞かれました。（そんなに不審人物に見えるのでしょうか）
とのやり取り最中に、気づいた別の方が判決を教えてくれました。
（室内の８割方は見知った顔ぶれですが、最初に応対してくれた方は初対面でした。）

私、そんなに怪しげですか？（と心の声。）

【私感】
被害者の憤りが反映された判決かと言えば、疑問は残ります。
被告人の事故後の対応で被害者家族が被った被害は回復されてはいません。
せめて、きちんと謝れと思うのが被害者の心情ですが、（他人事でないので良く理解出来ます）
結果を受け止められずに、大抵の被告人はへんてこな弁解を始めます。
結果として，保険金（本件で言えば治療費）の支払いが滞る等。
その為に、被害者が余計な被害、心労を負う事になります。
本件は、その典型例とも言えます。

交通事故はもっと被害者の心情を反映すべき。

とは思いますが、それに便乗する「当たり屋」的な存在が居る事も事実。
その辺りの判別は課題ですが、きちんとした被害回復はされなければいけません。

損害賠償の妨げとなる不合理弁解に終始する被告人。
（事実を）認められない気持ちを幾分かは理解出来ます、被害者の立場を思えば真摯な対応は当然の事と理解出来る筈です。
大体、交通事故は事故直後の対応が示談交渉行方を左右します。
何かしらに理由を求めて、自らの行為責任と向き合えない場合、ほぼ円満な解決は望めません。
交通事故事件でモメている場合、ほぼ間違いなく被告人がヘンテコな弁解をしています。