傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

育児のストレスから実子に傷害行為(求刑)

2015年01月30日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1537号 

峯岸 亜衣 

傷害

【概要】
ほぼ2年間の夫婦別居状態での子育てからくるストレスを子供にぶつけてしまった母親の傷害事件。
現在では、両親の協力を取り付けており、育児環境は整っています。

被告人が2人目の妊娠以降に夫は自宅に寄り付かず、別居状態でした(夫は自身の実家で生活していた様です)
夫は育児放棄の2年間のあいだ、自身の給与振り込み口座にアクセスする事が出来ずどの様に生活していたのか疑問です。(妻が管理していました)

【求刑】
懲役1年6月

本件に関しては執行猶予を付与する事が前提の事件と考えます。

子育てに無関心(と言うより、避けていた)な父親と
ストレスから手を上げてしまったが、子供の将来を心配する母親である被告人
実子に傷害を与え即座に、我に帰り病院へ駆け込んでいることからも被告人の反省は明らかであって、再犯の可能性は低いと思います。本来であれば、事件になる前に家庭内で解決すべき問題と考えます。
実刑判決は子供の養育者が不在になる危険性が極めて高い判断であり、あってはならないと思います。

付け加えるなら、長期の執行猶予を付してその間保護観察処分にする事も有用な相談者との問題解決の機会となり得ますから有効と思います。

ですから、個人的にベストな判決は「執行猶予5年保護観察付与」と考えますが、さて?。

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