蓮出汚泥

「衆生病めば則ち菩薩も病み、衆生の病い愈ゆれば菩薩もまた愈ゆ」

もはやサイレントでないマジョリティ

2020-11-02 16:45:00 | ビジネス
アメリカ大統領選を目前に、ローカル紙に掲載されたある記事に目が止まった。

地元の人々に愛されたとある銅像が建て直されたとのニュース。


内容は、


いま、全米各地で人種差別を想起させるとの理由で数々の銅像が撤去されている。

そのような最中、理由は異なれど私たちの町の銅像も破壊された。

この銅像はその昔地元の消防士たちを称えるために建てられた記念碑であり、像の女性は消防士のヘルメットを抱えている。

この夏、その銅像がパトカーから逃走中の盗難車による追突でなぎ倒された。

しかし、このたびその像が見事に復元された。


というもので、なんとも書き出しが意味深なのである。

コロナによる外出自粛の最中、サンフランシスコやニューヨークでは貧困者が増え治安が悪化し始め、強盗や車の盗難・破壊・暴走が急増している。

しかし白人警官による黒人への暴力事件が大々的に報じられ、警察官たちへの風当たりは増す一方だ。

そのような中、「私たちは警察官を応援している」と大々的にアピールする人々が存在する。

その証が紺とブルーを基調とした星条旗である。

選挙期間中、自分の支持する候補者の名前が書かれたプラカードを掲げる家々を目にするのだが、バイデン&ハリスのプラカードが大半を占める地域でこの旗のみを掲げる家がある。

そしてこれと同じ旗を、熱心なトランプ支持者達がラリーパレードで派手に掲げている。

筆者が初めてニューヨークを訪れた際に感動したことの一つが、マンハッタンのど真ん中のホテルの水道水で口をゆすいだ時に塩素臭さを感じなかったことなのだが、共和党でトランプ大統領の顧問弁護士でもあるジュリアーニ氏が市長だった頃に水質が改善されたそうだ。

彼によってニューヨーク市内の治安が劇的に改善されたのは有名な話だが、果たしてニューヨークが以前の姿を取り戻すことはできるのだろうか。

明日はいよいよ投票日。

以上、この国で目にしたことをここに記録しておくことにする。






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