トランプ課税で経済の先行き不安からか、日本では株価が一時1100円も下落という。関税を課す大統領令に署名したことで4日以降メキシコやカナダ、中国など大幅な関税を課すという。それに対してメキシコやカナダからアメリカに部品供給をする企業、はたまた近い将来日本にも関税が課せられるということで不安が広がったんだろう。俺の知っているだけではメキシコで生産した自動車部品をアメリカへ輸入している企業が二つある。
一つは息子の企業の関連会社で、息子も時々現地法人とメールなどで仕事の話をしていたんだが、こりゃ痛手になると思う。聞くところによるとメキシコって治安が悪いので住んでいるのはアメリカで毎日国境を越えて武装バスでメキシコ工場に出勤するとか。そんな危険な思いをして頑張っているのに、トランプのグローバル経済を無視した政策のために工場の存続まで危うくなるんじゃないかと他人事ながら心配になる。さらに、もう一つの会社ははおらの県に本社を置く企業で自動車部品をメキシコで製造しているんだが、ここはメキシコ(どこかは知らん)に日本人社員を派遣していて数年メキシコに住むらしい。余談だが、さる社員が治安が悪いので絶対一人で外出するなという命令を無視した結果、ギャングに誘拐されて身代金を払って見知らぬ村で解放されたとのこと。救助されて命は助かり帰国したがこの一件で精神疾患に陥ったそうな。その後はどうなったか知らんが、労災による1級障害として障害年金のほか会社から相応の補償金と退職金をもらわんとやってられんわな・・・これもその会社に勤めていた人に聞いた話だが・・・
閑話休題! とろこで、トランプ関税って国内生産の支援なんだろうが、今じゃ生産と消費はグローバル化しており、国内生産じゃ原材料及び部品は賄えない。そこに関税を課して原材料・部品費が高くなればインフレショーンを起こしかねないのでは? はたまた部品を国内生産に切り替えるとしたらそう簡単にできるわけじゃない。はたまた粗悪品を作りかねない。粗悪品には消費者も反応し物を買わない・・・となると国内需要が落ち込み生産過剰、そして資金繰り悪化・・・これって中国じゃないか?
中国には追加完全10%を課すと、中国製品が他国へ流入・・・ヨーロッパでは安い中国製品が席捲して各国の国内経済に悪影響を及ぼしているという。そっちにも悪影響を及ぼす。つまり、国際的に経済が落ち込み、何かの導火線に火が付けば一気に大恐慌に陥る。トランプはマッキンリー関税政策を例に出してアメリカの繁栄を実現できるといっているらしいが、経済学者はマッキンリー政策の暗の面、物価上昇を招き、結局反発を受け二期目には善意の政策と友好的な貿易関係を謳って保護主義的経済瀬策を巻き戻したことを踏まえ、トランプの懐古的関税政策に疑問を投げかけている。
今、カナダ、メキシコは関税も含めた対抗措置を講じる考えを表明しており、米国に応戦するとしている。おそらく、明日以降対抗措置を講じるだろう。関税引き上げを行えば、対抗措置が発動されて、米加墨三カ国間の貿易量は相互に減少し、やがて国内総生産を減少させるのではないか?
アメリカ国内の経済研究所からも幅広い品目への高関税は、米を世界で孤立させることになり、米国の労働者と消費者が最初に痛みを感じるという。
トランプはビジネスマンだが、政治家ではない。自己の利益を追求するために「アメリカンファースト」という言葉を使うが、和訳すると「米国自己中」ということだろう。ピカチュウなら世界でも人気があるがジコチュウ(自己中)は嫌われる。
このピカチュウなどの日本のアニメにも何らかの関税が課されるんだろうか?
10まんボルト、でんこうせっか でトランプを退治してほしいもんだ。