朝鮮日報日本語版
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「6・12セントーサ合意は、地球上最後の冷戦を終わらせた世界史的事件として記録されるだろう。米国と南北が共に挙げた
偉大な勝利であって、平和を熱望する世界の人々の進歩」「古くさい、当たり前の現実に安住せず、果敢に新たな変化を選択してくれたトランプ大統領と金正恩(キム・
ジョンウン)委員長、両首脳の勇気と決断に大きな賛辞を送る」と発言し「歴史的な米朝会談の成功を熱い気持ちで祝福するとともに歓迎する」とも語った。
さらに文大統領は「今回の合意を基に、われわれは戦争と対立の暗い時間を後にして、平和と協力の新たな歴史を書いていくだろう。その道に、北朝鮮と共に進む」
「今ようやく始まり、今後あまたの困難があるだろうが、二度と後戻りはせず、この大胆な道のりを決して諦めない」と語った。
文大統領は12日夜、専用機で米国に戻る途中のトランプ大統領と20分間電話をした。トランプ大統領は「金正恩委員長は立派な対話の相手だった。今回の会談で二人
の間に厚いつながりが形成された」「今回の会談で、実務陣では成し遂げ難い、期待以上の成果を収めた」と語った。
文大統領は「トランプ大統領が世界平和のための大きな土台を据えた」「米朝が合意した米兵の遺体発掘事業は、南北間でも合意がなされている状態なので、南北米が共同推進することを北朝鮮と協議したい」と語った。
また文大統領とトランプ大統領は、11日に続いて2日連続で「終戦宣言」問題も話し合ったといわれている。南北は4月27日の「板門店宣言」を通して、今年中に終戦宣
言を行うことで合意しており、米朝も12日の共同声明で「板門店宣言」を再確認するとした。
文大統領は12日に公式見解を発表したが、米朝共同宣言に非核化の核心と考えられてきた「完全かつ検証可能で不可逆な非核化(CVID)」が盛り込まれず、トランプ
大統領が韓米合同軍事演習の中止に言及したことについては、特に触れなかった。
これに関連して、韓国大統領府(青瓦台)の中心的関係者は「米朝合意に『韓半島(朝鮮半島)での完全な非核化』が含まれたので、その表現の中に不可逆的かつ検証可能な非核化の意味が盛り込まれているものと思う」と語った。
北朝鮮が「プライド」故に「CVID」の明文化には反対したが、核実験場を廃棄するなど非核化に対する確実な意思を持っている-というのが韓国大統領府の判断だ。
また韓米合同軍事演習中止について、韓国大統領府の関係者は「トランプ大統領発言の正確な意味は、現時点では分からない」と述べつつ「北朝鮮に対する体制保障という観点から、訓練中止の話が出たらしい」と語った。
しかし、トランプ大統領が韓米合同演習中止を公に語った以上、韓米合同演習中止は対話の時期における「臨時の措置」から「常時の措置」になる可能性が高い。
さらに韓国政府は、今回の米朝合意後に北朝鮮との経済協力が再開される可能性に
備えている。既に北朝鮮とは4・27首脳会談において、10・4宣言(2007年に盧武鉉
〈ノ・ムヒョン〉元大統領と金正日〈キム・ジョンイル〉総書記が発表した「南北関
係の発展と平和・繁栄のための宣言」)で合意した事業を積極的に推進することとし
ており、第1次分として東海線および京義線の鉄道・道路をつなげ、近代化する案を進めていくことで合意している。
今月1日の南北高官級会談で開城工業団地に南北共同連絡事務所を設置するとしたことを巡り、一部では「開城工業団地再開のための事前措置」という見方も持ち上がっている。
トランプ大統領と金正恩委員長が「板門店宣言を再確認する」と明文化しただけに、韓国政府は北朝鮮との経済協力についてますますスピードアップする見込みだ。
韓国大統領府の元関係者は「開城工業団地再開、金剛山観光再開、食料・肥料支援の順で、北朝鮮との経済協力・支援は本格化するだろう。
この過程で、5・24北朝鮮制裁(2010年の哨戒艦「天安」沈没後の韓国政府による北朝鮮制裁)は形骸化する可能性がある」と語った。
(WEB引用)
南・北朝鮮のパフォーマンスの
6・12セントーサ合意?
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